Try,everybody! Orthodox08

最近は良いペースで書けています。

【Try, everybody! 31】

画像1

黒の指せる手がない形なので、bBをunpinするために1.Se5 が第一感です。しかしこれはtry。作意は1.Qg2とする手でした。解くのは易しかったはずですが、さて作者の狙いは?

try:1.Se5?
1...Bxe6/Bxd3/Bh3 2.Sf3/Qg2/Sg4#  but 1...Be4!
key:1.Qg2! (2.Qa2#)
1...Bxe6/Bxd3 2.Qg5/Se5#

高坂:トライ、本手順ともSwitchbackが入り、作品としての統一性が感じられますね。更に気付いておきたいのは、1...Bxe6/Bxd3の応手に対するmating moveが、トライでは「空き王手/直接王手」に、本手順ではその逆になっていること。これは作者の名を採ってSalazar themeと呼ばれています。

Switchbackは流石に気が付きますが、こういうのはつい見逃してしまうところ。自分もしっかり鑑賞できるようにならねば(汗)。


【Try, everybody! 25】

画像2

「いかにも」という感じの配置。まあこれは、作意を見ていただきましょうか。

1.0-0! (2.g6#) 
1...f5/b1=S 2.gxf6 e.p./Rc2# 

高坂:手順中にcastling, en passant, (under) promotionを全て含む、所謂Valladao task。Orthodoxでの実現は、かなり珍しいのではないでしょうか。

手順自体の面白みはあまり感じませんが、技術的には結構難しいことをやってるのかな?Orthodox以外での作例を見てみたいところです。ご存知の方は教えてください。
ちなみに、このValladao taskを詰将棋に置き換えると、打歩・合駒・不成くらいでしょうか?ただこれは、あまり意味が無さそうですね(笑)。


次回もお楽しみに。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?