2020年プロパラHコース(91号)

91号まで来ました。このペースで書き進めると、プロパラの結果稿を追い抜くことになってしまうので、このシリーズはここで一旦休止モードに入ります。もう少し前のプロパラは持っているので、そこからの作品紹介は機会があればやりたいと思います。

本号は発表作が12作と控えめでした。3作紹介します。


H1190  Fadil Abdurahmanovic作

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H#2 4sols

1.Scd4+ Kb4 2.Kd3 Bf5#
1.Sbd4+ Kc5 2.Ke5 Re8#
1.hxg5 Rd7 2.Kf5 Re7#
1.Ba7 Bd7 2.Kd5 Bf5#

現在のH#2は厳しい環境だと思いますが、流石の出来栄えですね。最初の2つがinterferenceとpinmate、後の2つがGrimshawとbattery mateで見事なHOTFになってます。ここにstar-flightを絡めるのは流石に厳しかったのでしょうが、この作者なら作れそうな気もします。



H1193  Christer Jonsson作

画像3

H#3 2sols

1.Rxb1 Sc6 2.Rxb3 Sxb3 3.Qd7 Sbxd4#
1.Sxc1 Kg2 2.Sxb3 Rxb3 3.Qf5 Rxe3#

白黒のRとSが対応関係。両王手2種のZilahiです。結構上手くできていると思うのですが、W1は工夫の余地ありか。



H1196  Fadil Abdurahmanovic作

画像2

H#5

1.Qg6 Ka7 2.Se2 Ka8 3.g1=B Bg2 4.Be3 Bh1 5.Bg5 Bf3#

前号で発表されたH1182と関連するアイデアの作品だと思われます。どちらも盤の隅でTempo moveというネタなのですが、こちらの面白い点はそこにSwitchBackを加えて2手ずつ(合計4手)手待ちするところ。逆にH1182は、1つの駒で2回Tempo moveしているのが主張ですね。作品が偶然の産物ではなく、アイデアの連鎖の中にあることがうかがえます。


今回は以上です。


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