素敵な詰将棋(3)

たまには詰将棋の記事も書こうと思って。


最近入手した『この詰2010』で見つけた作品。

岩田俊二作

第4回詰将棋課題コンクール 2009年

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26飛、15玉、86飛、26歩合、16歩、同玉、49角まで7手。

余程伝統ルールとは思えない奇妙な手順だ(褒め言葉)。いきなり49角では27歩合で逃れるので、6手かけてと金を歩に置き換え、歩合を2歩にしてやろうという狙い。

ちなみに課題は「7手詰で4手目以降に初形と1ヶ所だけ異なる局面が現れる」というもの。作者次第で色んなアプローチが考えられる、優秀な課題と言える。

詰将棋作家の中には「課題を与えられないと作れません」という人もいるくらいなので、こういったセンスの良い課題の創作コンテストはもっと開催されて欲しいと思う。ネットで誰かやりませんかね。


続いて最近発売された『詰将棋サロン名作選』より。

市橋豊作

将棋世界 1988年4月

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32角、22玉、21角成、23玉、15桂、同歩、32馬、同金、24龍、12玉、21龍、13玉、14歩、同玉、24龍まで15手。

この本、500作以上収録されていて作品を探すのが大変。テーマタグとか付けて欲しかった……。全作をちゃんと見たわけではないが、印象に残ったのがこれ。
この形から22玉という高級なネタが飛び出す。15桂もごく自然に入っており素晴らしい。



(4)を書くのはいつになるやら……

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