詰パラ707号
保育園担当の佐藤透さんが、ヨチヨチルームをキッズルームに改名した話について書いている。私は初めて自作が掲載されたのがヨチヨチルームだったので、今でもそちらの名前に愛着があるなぁ。
読者サロンでは近藤郷さんが担当や連載の長期化について、若者に半期くらいやらせてみてはどうかと?と一石を投じている。これは今のパラにも言えることだろう。
この号は期末だからなのか、高校で5作全て評点が2.8を超えるなど全体的に結果稿が盛り上がっていた。高校については以前上谷さんのブログで纏められていたので別のコーナーから3作引用する。
武島広秋
91馬上、27玉、92龍、17玉、27馬、同玉、97龍まで7手。
81馬を用いた連結で中合を処理しており、その馬自体がバッテリー構成駒として92龍!を成立させる装置になっているので配置は絶好だ。手順も文句なく、7手詰の表現として完璧。
若島正
54桂、同歩、17馬、同角生、73歩成、51玉、52歩、同玉、82龍、72歩合、同龍、62歩合、53歩、同角生、64桂、51玉、62龍、同角、52歩、61玉、72とまで21手。
打診駒を中合で稼ぐ。序には17馬、同角生のやり取りも入った。シンプルな表現が極めて美しく、初形が輝いて見える傑作。
上谷直希
25歩、13玉、46馬、22玉、24香、23桂合、同香成、同玉、41角、12玉、24桂、13玉、32桂右成、12玉、22成桂、同玉、32角成、12玉、24桂、13玉、31馬、23玉、41馬、22玉、32桂左成、11玉、12桂成、同玉、13馬、同玉、31馬、23玉、22馬まで33手。
この作者の推敲に対する姿勢は作家として学ぶべきところだが、入選5回の段階でここまで推敲の行き届いた作品を作っていたとは驚きだ。恐らくフェアリーでの経験が活きているのだろう。
解説の久保さんも「この趣向の決定版として記憶に留めておくべき名作に仕上がっていると思います」と絶賛している。
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