見出し画像

「Fairy World」を読む(5)

最近忙しくて困ってます。いや、時間の作り方が下手なだけかもしれません。


42番

Feenschach 1966

画像1

H#2 b)Se6→Sh2

a) 1.Scd4(Sb4?) Kd5 2.Sd6 f3#
b)1.Sb4(Scd4?) Kd5 2.Se7 f4#

wBのラインから離れつつ、白にtempoの余地を与える初手。紛れも付いていて面白い。ちなみにツインの設定はa)Sh3、b)Sh2のほうが良いとFeatherが書いているのを見たことがある。作者は何か気にしたのだろうか?もしくはツインの設定に固執していないのかもしれない。


46番

Themes-64 1966

画像2

H#2 b)Bd5→b3

a)で、黒は1.S~ 2.Bb4とself-blockすることになる。白は2手目にQd3とするための手段が初手Qxe3!しか存在しないが、これでQがpinされてしまう。そこで初手のbSの移動先を修正して、1.Se4!でpinになるのを未然に防ぐのが正解。

a) 1.Se4 Qxe3 2.Bb4 Qd3#

b)も手順構造は同じ。黒は1.R~ 2.Se5とすればc5への利きを全て消すことが出来る。問題はやはり白の手で、手待ちの手段が1…Qxd6!しかない。これはBf8の利きをc5に通す手になっているので、初手を修正して1.Re7!とするのが作意となる。

b)1.Re7 Qxd6 2.Se5 Qc5#

黒の初手の意味付けにa)のみpinを用いているが、2解ともラインを切る手で統一されていると考えれば気にならないだろう。


ALBUM収録作ではない2作を紹介できて良かった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?