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詰パラ711号

この号の結果稿は好作目白押しで、どれを取り上げればよいか難しかった。山路さんの看寿賞作(4桂連続打〜連続捨)や、青木作(青木手筋の1号局)、宮原航作「疑常識」などもあったのだが、この辺りは有名なので、今更私のnoteで取り上げる意味は薄いだろう。


悩んで選んだ2作がこちら。

水谷創

詰パラ2015年3月

93角、66香合、46銀、58玉、67馬、同香生、48角成、同玉、49金まで9手。

「香合を不成で動かす」だけならさほど難しくないが、繋ぎの手も捨駒で構成して立派な仕上がり。


馬屋原剛

詰パラ2015年3月

24と、15玉、48角、26香合、同角、同玉、27と、35玉、34と左、45玉、48香、46角合、同香、54玉、44と、55玉、45と、66玉、48角、同桂成、75龍まで21手。

48地点での龍のunpin×3。前半の2回は逆王手合駒でpin状態に巻き戻す。それ以外の部分に好手を全く入れずに短く纏めるという作り方が、テーマを強調している。
作者はしばらく沈黙していたが、最近創作の世界に復帰されたようだ。作品集発売と新作発表を楽しみに待ちたい。

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