2020年プロパラHコース(89号)
この89号からHコースの全作品の解説を担当しています。解説を書く時の主な悩みは英語も書くところで、自分の英語力の無さ(語彙の貧困さ)を痛感しましたね。
本号で及川弘典氏と阿知矢龍氏が初掲載。またの投稿お待ちしております。
では、89号で個人的に感心した3作をご覧いただきましょう。
H1141 Fadil Abdurahmanovic作
H#2 3sols
1.Kxf2 Sf4 2.Kxg1 Sh3#
1.Rxf2 Rg3 2.Kxe2 Rxe3#
1.hxg1=S Kxe4 2.Sxe2 Sd3#
担当は作者名で贔屓とかしてはいけないのかもしれませんけど、この作者は殿堂入りという気がします。cyclic Zilahiと最小限のメイト。
H1149 Fadil Abdurahmanovic作
H#2.5 2sols
1...Sxe7 2.Rb4 Sd5 3.Sc8 Re4#
1...Rxe7 2.Rc5 Re3 3.Se8 Sxb6#
bQからwKへのhalf-pinのラインがあり、さらにbBa3からのラインも注意すべき形。初手の統一やbRのライン遮断、bSによるunpinなど隙の無い作品です。こういう対照性のレベルを詰将棋で表現出来れば良いのですが。
H1153 Christopher J.A. Jones作
H#3 b)Pb3→c3
a)1.Sc2 Bc6 2.Sb4 axb4 3.Sd3 Rxe4#
b)1.Sxd5 Rg5 2.Se3 dxe3 3.Sb3 Bb5#
bS2枚をcapturedとself-blockで綺麗に使い分けてます。こういう作品が投稿されると嬉しいですね。
次は90号ですが、更新はいつになるかなー。