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Zivko Janevski - Selected Helpmates 20

今年の1月から始まったこの連載もようやく20回!


443番

1st Prize StrateGems 1999 (FIDE ALBUM 1998-2000)

H#3 b)Pd3→d4

a) 1.Sxb2 Rxe4+ 2.Kxe4 Sxd2+ 3.Kd4 Bxb2# 
b) 1.Sxb3 Bxe3+ 2.Kxe3 Sxc4+ 3.Kd3 Rxb3# 

黒の厚い壁がある面白い初形。白は線駒を捨ててKを左に運ばなければならない。黒の初手の意味は最終手を見れば明らかだ。双方Sによるreciprocal capture、R/BのZilahiなど役割変換がバッチリで、易しいながらも充分楽しめる作品。


444番

1st-2nd Prize Shakhmatna misl 2000

H#3 2sols

1.Ke4 Bxf6 2.Rf5 Rd5 3.Re3 Rd4#
1.Kf4 Rxd5 2.Sg4 Bf6 3.Re4 Bg5#

白の初手と2手目が入れ変わる(Exchange of moves)。よく見る手順構成だが、economicalに出来ている点を評価。


462番

5-6th Prize The Ural Problemist 2000 Version

H#3 2sols

1.Rb2 Sxb5 2.Bc3 Sxc3 3.Rb5 Sa4#
1.Rd4 Sxd5 2.Bf6 Sxf6 3.Rd5 Sd7#

黒Rは、黒Bのライン上に挟まって白Sをunpinしなければならない上、白Sの壊した壁を修復するためのself-blockもしなければならない。それを実現するための手が2.Bc3と2.Bf6の捨駒というわけだが、意外と見ないタイプではないだろうか。

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