イエローブラックホール-感想②

TIFF2019で初めて『37セカンズ』を観た時。

ボロッボロに泣いてるところにPOPなエンディングが流れてきて、
最初はんんん?!て驚いたけど、
もう今じゃあの曲以外考えられないもんなぁ。


ユウキ アーティストなんて星の数ほどいる中で、誰かの真似をしたくないし、真似されたくもない。じゃあ、自分たちだから言えること……ミュージシャンとしての強みは何だろうって考えた時に、それは「負の感情をアートに昇華させること」じゃないかなって。

わたしの表現方法は書(筆文字)で、
この言葉が好きだから書きたい!がベース・・・というかすべて。

怒りや苦しみや悔しさなどの負の感情を、
紙面にぶつけることはあまりない。

書が大好きだから、
大好きな領域に、負のエネルギーを持ち込みたくないんだと思う。

でももし、それが出来るようになったら、
ちょっと生きやすくなるのかな、なんて考えたりもする。

本当に負の感情だけを表現にぶつけているのかなぁ?
昇華させることによって生まれであろう、
その先にある希望や光がすでに見えているのかもしれない。

ちなみに、悲しみを表現することはある。よくある。
書くことで救われるから・・・わたし自身がね。


ユウキ 歌詞にする時は……なんだろうな、全部ね、一人称も「私たち」にすることが多いんだよね。そこには「4人」っていう強さもこめられていて。だから、私たちはこう生きる、それを見て、自由勝手に感じてもらえればいいんじゃないっていうスタンス。あくまでの私たちの姿勢を見せるための歌詞だから。1つのコンプレックスを扱う歌詞にしても、人に投げかけるようなことはしない。応援歌じゃないの。「できるよ、大丈夫だよ」っていう歌が嫌いだから(笑)。


表現者の姿勢に、励まされることがある。
こうやって生きている人がいるんだ、という希望。

自由勝手に感じてもらえばいい。
これは、表現を発信する側としても、受け取る側としても、嬉しい投げかけ。

これまで、自分が出会った好きな言葉を書くことがほとんどだったけど、
自分自身の言葉の作品をもっと作らなきゃと、つい最近思ったばっかりで。

筆文字ってどうしても、
○○だもの的なことか、希望とエネルギーに満ちあふれているか、
心が和んでほっとすることか・・・
そういうのを期待されてるんだろうなと思っていて。


でもね・・・わたしなかなかの根暗で・・・

人に希望を与えられるような言葉なんて、
自分の中からはとてもじゃないけど出てこないし、
仮に出てきたとしても、ものすっごい浅いニセモノにしかならない。

そんなん、届くわけない。

だったら、ぶっちゃけで行けばいいのかなって、思いはじめたところ。
自分のために書く、ってことがあってもいいのかなって。
それで何か感じてくれる人がいたら、超ラッキー!くらいの気持ちで。
どこまでさらけ出すか・・・その具合は、今まだ探り中。


大東 そこで「コンプレックスって一番強い個性やん」って思ったんです。

大東さんは、マイナスに思っちゃいがちなことを、
それマイナスじゃないと思うしそれをプラスに考えてみるのどう?って、
さらりと教えてくれる人・・・しかも、絶妙なタイミングで。

ネガティブは究極のポジティブ、とか。
ネガティブ思考で塞ぎ込むことが多いわたしは、
この考え方に、本当に救われている。いつもいつも。

そんな大東駿介さんへ。
2020年3月13日、お誕生日おめでとうございます!
また今年も、あなたの信じる歩みを。
ついていきます。

ありったけの感謝を込めて。

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