グライダーの高高度世界記録を2018年に更新

AIRBUSの作る Perlan 2 が、与圧スーツを着用した二人乗りグライダーを使いアルゼンチンで、高度 23,202mの世界記録を2018年に樹立。

観測用のグライダーとして、今後、エンジンを持たない航空機の分野の新たな技術を確立できたのかな?

成層圏を飛ぶグライダーという事で、パイロットは宇宙服のような物を着て加圧をしながら呼吸ができる状態を維持する。

空気ボンベだけでは呼吸ができない為、足にはG-スーツのような足の筋肉を圧迫して血液を押し上げる仕組みまで付いてるスーツを着用する

与圧に関しては、大気の圧が抜けることで、目や体を押さえてる筋肉が緩むことで、体の内側から外に飛び出そうとする臓器がある訳で、魚などは深い海底から引き揚げられると、胃袋が飛び出すという現象が起きる。

与圧スーツなしでは、呼吸も出来なくなるので、重力の有難みを感じる筈。

コクピットが与圧式の旅客機のように、一定の圧を保持できれば、呼吸ができなくなることはない。

旅客機でも与圧を停止すると呼吸ができなくなり、乗客の多くは死亡する。

高度 13,000mという高さは、エベレストよりも高い位置なので、通常は、与圧なしでは呼吸すらままならない。

ジェット機は、与圧式コクピットを採用してる。

現在の航空機は、6,000m(20,000ft)を超える高高度を飛行する航空機は、与圧式コクピットが常識になっている。

今回のグライダーも、コクピットは与圧コクピットで作られているんだけど、パイロットの二名は、与圧服を着用してる。

少なくとも、空気ボンベが必要になる高度なので、与圧+空気ボンベは必須になる。

こちらは、成層圏から見た地球の映像。

ほぼ宇宙と言っても過言ではない。

ソフトバンクは、この成層圏に動力付きグライダーを飛ばして、携帯の電波基地局を作る。

当然だけど、成層圏に雲は存在しない。

雲は対流圏と呼ばれる酸素分圧の高い大気上で発生する。

成層圏は、オゾン(O3)と呼ばれるプラスの酸素原子1個と マイナスの酸素原子2個が結合した気体に覆われている。

高度18,000mからの滑空降下が可能になれば、電動モーターで成層圏付近まで上昇して、そのまま北海道から沖縄まで、ソアリングできるグライダーで飛ぶことが可能になる。

炭素14を使用するダイヤモンド・バッテリーの普及が早まれば、通常の電動モーターではなく、アキシャル・モーターを搭載した航空機が普及することで、日本でも電動モーター搭載のグライダーで、日本を縦断する事が可能になる。

アキシャルとは、断面の事です。

アキシャル・モーターと呼ばれるものは、自動車用の Wheel in Motor として、自動車のホイール内に搭載する事でエンジンの部位を無くして、ホイールを直接稼働する考えの動力として開発されています。

機械式の4WDのように、効率の悪い回転伝達力ではなく、ホイール単位の回転数が異なれば、空回りをしているホイールの回転を弱めることで、悪路走破性を高めることが可能になる。

そうした自動車の欠点を補うシステムとして活用できる。

現在使用されるモーターの99%は、ラジアル・モーターと呼ばれる縦型の磁束に抵抗を与えて回転するモーターです。

アキシャル・モーターは、平面で出力を得る分、従来のモーターよりも出力特性が高く、細長い作りにして複数の断面を貼り合わせることで、異なる回転部位に力を分散することで、通常のモーターにはない新たな特性を作り出せる。

日本の航空機産業の新たな未来を築く為に、小型航空機の市場が、今後の軽航空機産業分野で広がりを見せれば、日本の航空機産業の夜明けになる日も近いのかも。

炭素14を使ったダイヤモンド電池の開発がどこまで進むのか、セルを重ねることで出力を稼げる電池として活用できるようになれば、電気モーターの分野が一気に開花するのにね。

僕が生きてる内に実現して欲しい。

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