日本で起きたグライダー失速事故

14年前に起きた、低空飛行の際に翼を路面と接触後に急上昇するも失速して、機体が速度を回復せずに胴体から落下したケース。

パイロットは、救急車で搬送され軽傷だったが、体を鍛えてない人であれば、交通事故よりも大きな事故になっている。

パイロットがベテランだったことも幸いしてる

こちらは、バッテリーで動くモーターを搭載したモデル。

脳が酸欠を起こさないように空気ボンベを搭載する必要性があるけど、防寒対策と気圧の密閉状態が作れるなら、高度20,000mまで上昇する事で、北海道から沖縄辺りまで飛行する事も可能。

エンジンのない有人飛行のグライダーの最高高度は14,938mで、これはアルプスなどの山に跳ね返った気流に乗って上昇する形で、幾度も風を掴んでソアリングする方法で上昇を続けた結果です。

電動モーターは、燃料を搭載したエンジンの様に酸素を必要としない為、今後は、ソフトバンクの航空中継局として携帯電話の中継基地として利用する無人機プロジェクトが開発済み。

実際に、無人の電動モーターでグライダーを高度 18,000~20,000m まで上昇させると、上空の気流でゆっくりと旋回を続けるだけで高度を維持できる。

一応、対流圏偏西風と呼ばれる成層圏を流れるジェット気流によって、機体への損傷が考えられるので、現実としては高高度に上昇して滑空するという飛行方法は、現在は主流になってない。

今後、ソフトバンクの高高度飛行アンテナ基地局「HAPS」に倣った高高度を電波の基地として活用する航空機の活用が期待される。

小型のグライダーにおいては、18kgのバッテリーを搭載するだけで、おおよそ1000㎞~1500㎞を超える距離を移動可能になる。

エンジンが付くので原動機付小型機としての登録が必要になる。

航空便として考えると、小笠原諸島まで、僅か 5-6時間程度の飛行時間で済むので、フェリーで移動するよりも圧倒的に早く移動できる。

エンジンのないグライダーでは、重量850kg以下という規定などがあり、長距離を飛ぶことが出来なかった。

電動モーターの有無で、事故が未然に防げることが理解できる。

失速に対し対応できるということ。

時速60km/hほどの速度でも失速せずに飛行できるので、ワイヤーを巻いて加速させ飛び上がるグライダー飛行もある。(ウインチ曳航)

離陸には5-10mほどの滑走で浮き上がり、高度300m以上まで上昇する。

凧あげと同じ要領。

偏西風を利用して、後は地表の温度の上昇による上昇気流を掴むことができれば、一定の高度を保ちながら飛び続ける事ができる。

こちらは、エンジンのないグライダーで、1101㎞ を移動したという内容の動画。

900㎞程度の移動はエンジンが無くても可能。

バッテリーとモーターを搭載しても子供一人分の重量増加なので、実は飛行に対し影響しない。

冒頭の事故の原因は低空飛行からの急上昇の際に翼が路面にヒットして、旋回する際の加速が衰えて起きた事故なので、電動のモーターとプロペラが付いていたら回避できる内容だった。

パイロットが見せ場を作ろうとして、ギャラリーの前を低空飛行するというサービス精神で起きた事故。

グライダーは通常、アクロバット飛行には向かないので、普通の人はやりません。

少しお金のある人ならハワイへ渡り、簡単なフライト用語の英語を学習して3ヵ月ほど飛行実習すると、グライダーのライセンスを貰える。
※ 日常会話程度の英語会話能力を求められる。

今は、カナダのライセンスが一番良いらしい。

海外で仮免許を取得して、日本で免許を取る人も居る。

事故が起きた原因の一つが、グライダー特有の操縦方法に起因する。

グライダーは、高い所から降下する際に加速して加速した速度を利用して揚力を得る

その速度を活かして上昇する事で機体の速度を維持したまま、後は太陽に隠れた雲の隙間の部分を狙って上昇気流を探し、機体を気流に乗せることで上昇させる。

つまり、雲と太陽の切れ間を狙って降下して加速し、上昇気流の発生してる部分の風に乗って、上昇を続けることができる。

ベテランになると、低空飛行でも同じように加速させながら上昇して向きを変え、着陸する姿勢を作る事もできる。

価格は1000万から2500万円ほどの価格なので、高級車に乗るくらいならソアリングの方が、車でスピードを感じるよりも楽しい。

日本では、グライダーを飛ばせる環境が限定的なので、今後、飛行ルートの開発や高度 3000m規制の範囲を小笠原諸島方面やトカラ列島方面などでは緩和して貰えると、需要が伸びると思うんだけどな…

今後、NDB(ナノ・ダイヤモンドバッテリー)社の炭素14を使ったダイヤモンド電池の出力次第で、電池の階層を薄くセルをまとめる事ができれば、薄い翼に片翼24kg、合計48kgのダイヤモンド・バッテリーと非常用の発電機を搭載すれば、何十時間も飛行できる電動モーターの航空機が作れる。

蓄電用のキャパシタに電力を溜めて放電する方法を上手く活用すれば、電動モーターを使いたい時に利用できる。

10年以内に実現できれば、良い市場になるよね。

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