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この観光案内所が良かったBEST5

こんにちは。
魅力発掘プロデューサーの桜井篤です。
今私は、観光客に対しての現地での情報の提供のされ方を研究しています。その最たる舞台は「観光案内所」ですね。国がインバウンド集客をおもいっきり推進しはじめてから、観光案内所の機能も大きく進化しているのですが、ふと我に返った時に、「私だったらこんな観光案内所がいい」と考えることも大切かと。
そこで、これまでの経験の中から、特に印象深かった、ありがたかった観光案内所での経験をベスト5として、挙げてみたいと思います。
思いがけず研究の次につながる「種」みたいなものの在処(ありか)を知ることができました。

以下超個人的体験に基づくランキングです。
「どこをお探しですか?」
① 岐阜駅前観光案内所
暑い暑い、うだるような日に岐阜駅に降り立ちました。屋外の市街地図ボードの前で目的地を探していたら、後ろから涼風が。ふと振り返ったら、案内所のおばさまが案内所から出て来ていて「どこかお探しですか?」と言いながら、背後から団扇で煽いでくれてました。これには感激!さらに、かなりマニアックな古戦場への行き方を尋ねると、抱えていたぶあつい資料の中から探し出してしっかり教えてくれました。

「それは知らなかったです!」
② 水戸駅前観光案内所

JR水戸駅改札出て右側の小さな観光案内所。中に入ったらすぐに声をかけてくれて、来年のNHK大河ドラマの舞台が水戸らしいと伝えたら、一生懸命ネットで調べてくれて、内容はもとより、キャストは●●さんだなどと、一緒になってわちゃわちゃ盛り上がって楽しかったです。

「置いてけば、よかよ。よかよか」
③ 九州の某駅前観光案内所

重いスーツケースをがたごとひいて案内所に入って、行く先を確認した時、コインロッカーを尋ねたら、そこから遠かったので、「ここに置いといてよかですよ」と(笑)。
スーツケースを預かってくれました。

「今日、ちょうどやってますよ」
④ 長岡駅の観光案内所

地元の偉人・河合継之介の足跡をたどるだけが目的だったのですが、改札出たら、案内所があって、「本日闘牛開催してます!」とポスターが。中に入ったら、「ちょうど今日やりますよ」と、詳しいことを教えてくれて、座席も購入できて、行き方含め詳しい情報を教えてくれて、ラッキーにも長岡(山古志)名物の闘牛を観戦できて、大変感動しました(写真)。

「この地図じゃわからないから、書きます」
⑤ 盛岡駅前の観光案内所

冬の東北を一人で旅していた時。その日に泊まる宿を決めてなく盛岡に着きました。温泉宿で空いている所はないかと尋ねたら、いろいろ調べてくれて、電話をかけて予約までしてくれた。そこまで歩いて行くと言ったら、暗い道を数キロ歩くことなるので、気をつけてと、丁寧に夜道でもわかる目印をたくさんつけた地図を書いてくれて、もたせてくれました。

以上です。
こうやって見ると、すべてが「スタッフ」さんとのひとときの交流の在り方に基づく印象だということがわかります。
旅先ならではの、ITではなく、「人」の介在価値、スタッフさんの「人間力」が、今後の地域の観光振興にどのように役立っていくのか、どう人の心を「動かし」続けられるのかに、あらためて関心が高まりました!引き続き観光案内所について研究を続けたいと思います!

■お知らせ■ 2021年6月、初の著作を出しました。
『まちの魅力を引き出す編集力』(㈱同友館 270ページ 1760円)
地域に入り込んで実践してきた観光振興の数々とそこから得られた実践術を満載にしました。地域のために観光振興をしたいという方にぜひ読んでいただきたいと思います。本の内容(各章の中身)などはこちらをどうぞ↓
https://www.doyukan.co.jp/item_055416.html



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