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アメリカで母乳育児を進める上で役立ったものとこと

出産からはや数か月、完全母乳とまではいきませんが、ようやく母乳が軌道にのってきました。
初産あるあるで母乳なんて出産したら勝手に出るものと思っていたのでこんなに苦戦するとは……。


母乳育児に拘らない心

出落ち感満載ですが、私にとってはすごく重要でした。

今のミルク(Formula)は栄養バランスの観点では母乳よりもバランスが良いくらいだし、子どもからしたら母乳でもミルクでも美味しくお腹いっぱい飲めたらどっちだっていい。母乳育ちのほうが諸々の病気の発症率が下がるとのデータもあるようですが、私個人は完母育ちにもかかわらず持病持ちです。

あくまで「私自身がやりたくてやってる! 自己満足! めんどくさくなったらやめて問題なし!」くらいの気持ちを忘れないようにしたいと思っています。
※私自身は哺乳瓶洗うの面倒くさいからというズボラな動機も大きいので、ミルク育児のほうが楽だとは全く思っていません。


基礎知識

産前に何冊か育児書を読んでいたのですが、母乳育児に関してはこちらの本にかなりお世話になりました。母乳が出る際にどのような仕組みが働いているか、その仕組みを前提にどのように母乳を軌道に乗せていくか、WHOの定める母乳育児の方針を日本語でわかりやすく説明してくれています。

お世話になった病院も授乳指導に関して同じような方針だったようで、通訳のない場面でも「あの本に書いてあったあのことを話しているんだな」というのがおおよそ検討がついて助かりました。

ただし、母乳育児絶対主義といってよい内容なので、ミルク育児の方には絶対におすすめできないです。


電動式搾乳機

職場復帰後の利用を想定していましたが、当初はかなり直接授乳に苦戦したため、産後からいきなり大活躍することになりました。

主治医の先生のご指導もあり、妊娠後期に入ったあたりで早めに申し込んでおいて良かったです。

アメリカでは搾乳機に保険が降りるのですが、プロバイダーもブランドも多すぎてどれが良いかわからなかったため、在米日本人の方のブログを読み漁ってこちらのLansinohというブランドに決めました。

いつ日本へ帰ることになるかわからず、また、こちらに居る間は平日日中はデイケアに預ける予定だったため、

  • 日本の製品との互換性がある

  • 乳頭混乱を起こしにくい

という二点のメリットは大きかったです。

ブランド内でも複数製品があるのでどれが良いか迷いましたが、仕事の合間に職場で搾乳することが想定されるので、
・軽量
・冷凍保管用バッグに直接絞ることが可能
という点から、こちらのダブル搾乳機に決めました。

今のところ乳頭混乱は起きていないし、限られた時間内できっちり搾乳できているので、購入の目的は十分達成できています。
ただ、搾乳中両手が塞がってしまうのがかなり不便で、時間に余裕があるときは後述の手動式搾乳機を使ったり、片方ずつ搾乳して片手をフリーにしています。
もし次に購入することがあれば、少々高額でもウェアラブル搾乳機を選択すると思います。

ちなみにお世話になった上記のブログの時点では母乳実感のSSサイズニップルは日本でないと入手不可だったようですが、現在はピジョンUSAのAmazonストアから入手できるようです。


非電動式搾乳機(ハンズフリー)

お世話になったラクテーションコンサルタントさんに教えていただきました。電動式ほど速くは搾乳できませんが、家事や勉強など他のことをしながら使えるので重宝しています。

ちなみに手動式搾乳機として一般的な以下も使ってみましたが、手が疲れるし労力の割にそんなに採れないしで結局1~2回しか使っていません……。
※製品そのものが悪いわけではありません。このタイプの搾乳機がそもそもそういうものなのだと思います。


相性の良いラクテーションコンサルタントによる授乳指導

病院でも授乳指導がありましたが、日によっていらっしゃるラクテーションコンサルタント(授乳指導の資格を持つコンサルタント)の方が異なり、相性の合う合わないが大きく、やや混乱することがありました。

最終的に、たまたま最終日に当たったコンサルタントさんと退院後個人的に相談した日本人のコンサルタントさんから受けたマッサージと指導のおかげで母乳が出るようになりました。

コンサルタントさんによっては本当に相性が悪く、産後のホルモンバランスの乱れもあり思わず号泣してしまった場面もあったので、相性は本当に大事だと思います……。


家族の理解・協力

いろいろ書きましたが、何よりここは大きかったです。ないと物理的にも精神的にも私には無理でした。



最後に

こうして役立ったものやお世話になった方を振り返ると、出産直後は全然授乳が上手くいかず量も出なくて落ち込んでいたのが、今となっては完全母乳とまではいかなくとも安定的に授乳できるようになり、感慨深いです。
でも本当に自分や子の体質や授乳指導者との相性という不確定要素が大きいので、自分自身を含め人に強要しないようにしないとなと改めて思いました(人から無邪気に「母乳あげてる?」と訊かれる場面が少なからずあったので)。


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