(全文無料)【ポケカ投資】「カモ」にならないために気を付けるべきこと


はじめに

やあ。中田進だ。
初回投稿となる今回は、完全無料で、投資において「カモ」にならないために考えるべき事項を網羅していきたいと思う。
投げ銭機能は付けておく。投げ銭は非常に励みになるし、私はあなたのことを忘れないだろう。
また、質問などはサポートより随時受け付けている。何かあれば気軽に連絡してほしい。

さて、大半の読者は、少なからず「ポケカ投資家」の影響を受けているのではないだろうか?
「○○が高騰します」という投稿を見て、その○○をかき集めた読者も多いと思う。それも、実店舗で現物を確認せず、メルカリを使ってだ。
無理もない。その発言をした投資家はフォロワーも多く、大勢の投資家がツイートを見ている。早く集めないと、市場から枯れてしまう。何としても自分もこの波に乗りたい。でも実店舗に行くのはめんどくさいし、何よりスピード重視。メルカリで買おう。状態はしっかり確認して、美品だけを購入しているから大丈夫…
このような経験を持つ読者は星の数ほどいると思う。非常に心苦しいが、あえて言わせてもらう。お前たちこそ、ポケカ投資家の「カモ」だ。「カモ」の中でも最上級の「カモ」だ。お前たちは投資家にとっての間接的なATMだ。
この記事は、そんなお前たちに向けて書いた記事だ。是非目を通してほしい。

本noteを作成した背景も簡単に話す。
私はポケモンというIPに心底惚れている。今やその柱の1つとなったポケモンカードという魅力的なコンテンツが不健全なものとして消費され、故にユーザーの離反を招き、廃れていく姿を指をくわえてみていることは避けたい。
だからこそ、労力を割き、お前たちが「カモ」を卒業し、健全なポケカライフを楽しんでくれる手助けをしたい。補足しておくが、ポケカが投資の対象になることは一向に構わないと思っている。問題なのは、不健全な投資誘引が苛烈し、その巻き添えをくらい、ポケカから離反するユーザーが増えることだと考えている。
従って、私は、「カモ」が「不健全な投資誘引が苛烈し、その巻き添えをくらう」ことを防ぐため、もっと言うと、「カモ」が自身で考えて投資するように導くため、活動していきたいと思っている

最後に念押しするが、「XXという投資家が高騰すると言っていたから」はカード購入の理由としてはいけない。自身で考え、本質的に納得がいったカードのみ購入を進めるべきだ。
まずは、「カモ」の皆さんがこの記事を読み、「何を考えたらよいか」を学んでくれることを切に願う。間違っても、感情的なカードの購入は避けてほしい。

購買フローの全体像

まずは、投資に当たった購買フローを再確認しよう。
結論を急いではいけない。何事もまずは全体像の確認から始めるべきだ。
そうすることで、重要なポイントの見落としを防ぐことができ、成功促進/失敗抑制につなげられる。

購買フロー

何のことはない。画像が全てだ。だが、こんな簡単なフローですら、全てを踏襲・経験している読者は少ないだろう。
予算を考えずに投資すると、通常の生活がままならなくなったり、それが故に仕入れたカードを最適な時期までホールドできず手放すことに繋がったりする。
また、私の肌感に過ぎないが、売却を一度も経験していない読者も多いのではないだろうか?売却を一度経験すると、購入カード検討~購入のフローをどれほど慎重に進む必要があるか、身をもって実感できると思う。思っている以上にカードの買い取り手の目はシビアだ。例えばカードショップは、些細な傷も目ざとく見つけ、大幅に減額された価格を提示してくる。そう。「カモ」のお前ら以外の購買層は、相当にシビアな目を持っている。
以降、各フローを踏む中で、検討しておくべき事項を説明していく。
一度頭に入れても、焦りや油断等、様々な理由で重要なポイントを忘れてしまうのが人間である。
ソラでいえるようになるまで、何度も繰り返し読むことをお勧めする。

予算確認

検討すべきポイント

  1. 月次の固定収入はいくらか

  2. 臨時の収入はいくらか

  3. 固定費はいくらか

  4. 変動費はいくらか

  5. どの程度をカードに投資可能か

具体的に説明していく。
1,2は言わずもがな。あなたの給与やボーナスはどの程度だろうか?
税引き後の手取りを正確に把握しておこう

3について、固定費とは家賃・光熱費・食費などなど、ここでは生活必需のコストと定義したい。あなたは毎月、生きるために何円を必要としているだろうか?正確に把握している読者は少ないと思う。このタイミングで、正しく計算しておこう

4については、友人との交際や趣味、ちょっと豪華な食事等、生きるうえで必需ではないコストのことだ。これを正確に把握している読者はまずいないだろう。1,2か月で良い。支出のたびに家計簿を付け、自分の変動費を理解しよう。

5。固定費・変動費を差し引いた金額があなたの可投資所得だ。可投資所得の内、どの程度を貯蓄し、どの程度を投資へ回すべきだろうか。また、投資の中でもトレカへの投資はどの程度に抑えるべきだろうか。是非一度、熟考していただきたい。
参考までに、平均的な貯蓄・投資の割合や、投資の中でも安全資産・リスク性資産への分配の考え方を記載しておく。また、補足だが、トレカ投資は、その資産価値の変動が大きいことから、リスク性資産であると捉えることを推奨する。

平均的な金融資産構成
出所:ZUU Online「日本人の貯金と投資の割合は?ビジネスパーソンの約4割が資産運用を実践
リスク性資産の考え方
出所:日本経済新聞「運用資産、高齢期に見直す 株比率は徐々に引き下げ

購入カード検討

ここは、トレカ投資における検討の肝である。
大前提として、初心者に対しては、投資すると決めた以外のカードは購入を避けることをお勧めする。仮に出先でお買い得に見えるカードを見かけたとしても、徹底して避けよう。
さて、本フローにて検討すべきポイントは下記だ。

  1. どのような期間で回収を見込むか

  2. 上記期間で値上がりする可能性が高いカードはどれか

  3. リスクヘッジの観点で、各カードをどの程度保有するか

  4. 各カードを手放す条件はどうするか

それぞれ説明していく。
「1.どのような期間で回収を見込むか」だが、具体的には、短期的or中長期的のどちらで回収を見込むか、だ。
初心者で「カモ」のお前らには、中長期的な投資を推奨する
短期的な予測は、どれだけしっかりした論拠で分析を進めようが、現環境ではインフルエンサーによる扇動の影響が色濃く出てしまう。インフルエンサーの介入が容易であるということだ。インフルエンサーといえどもたかが1個人であり、しっかりした分析に基づかない行動も多い。つまり、個人の感情・行動により相場が左右されやすく、精度が高い予想が困難な、初心者にはかなり難しい投資となる。
一方で中長期的な投資であれば、インフルエンサーによる影響も薄まり、カードの人気や発行枚数といった情報に基づいた分析により、一定確率で未来を導くことが可能となる。唯一、株ポケ/クリーチャーズの行動により相場が上下する点には留意。

「2.上記期間で値上がりする可能性が高いカードはどれか」について説明する。ここが、読者諸君にもよくよく踏みとどまって検討していただきたい点になる。
言わずもがな、カードの価格は需要と供給のバランスによって決定される。
その需要・共有を支える要素はそれぞれ下記
だ。

【需要】
・プレイ需要
・コレクター需要
・投資需要
【供給】
・既存発行枚数
・新規発行枚数(再販)

内、投資需要は初心者の読者諸君が分析することは難しく、プレイ・コレクター需要のみによる純粋な需要を手掛かりに、購入カードの検討を進めることを推奨する。
中でも、中長期的な投資にあたっては、「コレクター需要が高いカード」、「汎用カードであり一生レギュレーションに残り続けるプレイアブルカード」に絞って検討を進めることが望ましい
留意してほしいのは、「新規発行枚数」だ。後者のプレイアブルカードについては、プレイアブルであるが故に、再販の可能性も極めて高い。この点は、再販時期を予測して回避するか、再販可能性が低いハイレアリティカードに手を出すことでヘッジしよう。

例として、私の考えるカードを、プレイアブル・コレクター需要からそれぞれ1枚ずつ記載する。

こだわりベルト【UR】
【需要】
・プレイ需要:「Vポケモン」が席巻する現環境において、ほとんどのデッキに入る汎用カード。ポケカの公式大会では、ハイレアリティで揃えたデッキを使用するプレイヤーも多く、シーズンが開始される9月ごろから、プレイヤー需要が増加すると推測。懸念点は「Vポケモン」からの世代交代。
【供給】
・既存発行枚数:URであるがゆえに、そもそもの枚数が少ない。加えて、収録されているバトルリージョンは不人気パック筆頭。全体としての流通枚数は比較的少ないと考えられる。
・新規発行枚数(再販):URが全く同一のイラストで再販された事例はない。ハイパーボール等、URの種類が複数存在するカードも一部存在するが、最初期に販売されたURが最も価値高く、値崩れもしていないことから、リスクが低い。加えて、本カードが収録されているバトルリージョンは、不人気パックであり、同パックの再販可能性は低く、またされても流通は小規模になるであろうことも後押し要因。

出所:カードラッシュ(2022年7月12日時点)

_のピカチュウ(25th)【P】
【需要】
・コレクター需要:コレクター需要が高いピカチュウをモチーフとしたカード。また、25周年を記念し、作成された記念すべきカードでもある。15周年・20周年を記念して作成されたカードの例をふまえ、コレクター需要は高いと想定。ピカチュウであることも後押し。とはいえ、コレクター需要が高いカードであるがゆえに、短期的な上昇は見込めず、中長期的観点で保有すべき一枚。(2022年7月12日時点での価格を記載するが、昨今のバブルの影響もあり、個人的には高値の印象。今後若干下落し、その後上昇していくと見込んでいる。)
【供給】
・既存発行枚数:25周年パック発売当初に期間限定で付属したプロモパックより、4%の確率で排出。他、25周年のゴールデンボックスにも同プロモパックが5パック付属。総量は読めないものの、通常のパック産のカードと比較すると明確に少量。
・新規発行枚数(再販):周年記念カードであることから、ゴールデンボックスの再販分のみ。昨今の投資需要の高まりも踏まえ、開封されるボックス量は少ないと想定されることから、ごく僅かな量か。

出所:カードラッシュ(2022年7月12日時点)

「3. リスクヘッジの観点で、各カードをどの程度保有するか」
こちらは、一旦単純に捉えてほしい。
どれだけ綿密な予測を立てようが、世の中は複雑であり、想定通りにいかない事象も山ほどある。
1種類のカードに集中して投資をすると、予測が外れた際に多大な損失を被る。
複数種類のカード、できれば複数カテゴリのカードに分散して投資を行ってほしい。

「4. 各カードを手放す条件はどうするか」
初心者は、手放す条件を決めずにカードを購入しがちである、というのが私の個人的な考えである。
「購入の決め手となった条件が満たされた時」でも、「XX円以上になった時」でも結構。何か出口を決めた上で購入してほしい。出口を決めるということは、出口の根拠を必然的に考えることになる。そういった思考の過程で、より精度の高い予測が生まれてくるものである

購入

意外かもしれないが、購入時にも気を付けるべき点は存在する。

  1. どこで買うか

  2. どの程度の傷を許容するか

「1. どこで買うか」
結論的に先書きするが、注意してほしいことは、「間違ってもECで買うな。実店舗で買え」ということだ。
フリマサイトはもちろんのこと、カードショップのECも含め、間違ってもECは利用しないでほしい。
傷有の商品は傷なしの商品と比べ、当然ながら売れ行きが悪い。売却時の価値が明確に減少するため、消費者は明確に購入を避ける傾向にある。
そのため、カードショップにとってそれらの傷有の商品は言わずもがな不良在庫である。
購入者が個体を比較できず、状態ランクでしか選別できないECは、カードショップにとって恰好の傷有個体調理場となるわけである。
(補足するが、カードショップの状態Aにおいても、傷有個体が含まれていることはザラである。当然、どれが傷有個体であるかは彼らは認知している。)
傷有個体は、美品と比較し、その資産価値は明確に目減りする。
「買うならば美品。美品を買うならば実店舗しかない」ということを肝に銘じてほしい。
他、「どの店舗が安い」等、比較すべき情報は多々あるが、上記と比して矮小な点なので割愛する。家賃が安そう、人が少ない店舗の方が基本的に安い。これだけ覚えておこう。

「2. どの程度の傷を許容するか」
こちらはシンプルに記載させていただく。
当然ながら、傷が無い個体を購入すること以外はあり得ない。
比較的新しいカードであれば、上記のルールを逸することは許されない。
一方で、旧裏等、古いカードになれば、傷の過多でなく、PSA等、鑑定機関のランクと連動して検討することも必要となってくる。
傷有個体でも、PSA8,9程度を獲得することは可能である。
これらの知識も踏まえ、どのカードに対しどの程度の傷を許容するのか、読者も一度検討してみてほしい。

売却

さて、最後のフローになった。
こちらで検討すべきは、下記だ。

  1. いつ売るか

  2. どこで売るか

「1. いつ売るか」
大原則として、購入カード検討のタイミングで決めた方針に従ってほしい。
人はもうけが出れば出るほど、もう少しと欲張るものであり、結果として大損をこくケースも多い。
「カモ」の君たちにまず目指してほしいのは、ホームランを量産するゴジラ松井ではなく、ヒットを打ち続けるイチローだ
また、特殊な環境として、今のバブル環境が存在する。
バブル環境を上手く説明したチャートとして、下記のようなチャートがある。
バブル下においては、「売り先となる人がいる内に売る」が鉄則だ。
こちらを肝に銘じ、このバブル禍を生き抜いてほしい

「2. どこで売るか」
極論、高値で売れるところで売ろう。
大切なのは、徹底的に比較すること、そして、実際に査定に出し、各店舗の特徴を覚えることだ。
枚数が少なければ、フリマサイトを利用するのも良いだろう。
(とはいえ、昨今は、手数料等をふまえると、カードショップの買い取りの方が高いケースがほとんどである)
安易に買い取りに出さないでほしいし、カードショップの傷査定を安易に受け入れないでほしい。

以上、今回はここまでとする。
今後も継続的に、投資の根幹にかかわる情報や、個人的な予測などを継続発信していく予定だ。
いいねやフォロー等、読者から何かしらの反応を頂戴することを期待している。
またお会いしよう。

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