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大吉原展

けっこうな数の芸人さん達が観に行ったらしい大吉原展。(X調べ)
夫にくっ付いて私も駆け込みで観てきました。


賛否両論

色々界隈がアレな感じで開催の意義や異議や賛否両論な印象だったのでどうかなと思ったのですが、現地は混んでいました。


個人の感想なのですが…

展示は浮世絵的な物が多く、お綺麗。
ただ私の浮世絵に対する知識不足でだんだんみんな同じ感じに見えてきてしまって。

そのような中で一枚だけ、真剣に文を書いている花魁が妙に心に残りました。落語を聞いている時に私の脳内で描かれている花魁に似た所があったのでしょう、なんだかイキイキ感じて話しかけたくなった一枚でした。

唯一の写真コーナー
グレーの線の後ろからお撮りください

漠然とですが吉原を想像する機会が何度となくあった為、特にうわ〜っ、うぉ〜という感じではなく。大吉原というより浮世絵展かな。もうちょっと何かあるかと思ったんだけれど。

成人式で花魁の格好をしている娘がいたりする、カッコいいからと言う。そりゃ人を惹きつけなきゃいけないんだから格好良くなきゃいけない。そういう服飾的要素も再現でいいからもっと見たかったな。
大吉原展なんだから。

歌舞伎や落語、講談に出てくる吉原は良くも悪くも立体的で深みがある。苦界に身を沈めた方々が描かれる夢のような噺もあれば悲惨な噺もある。作り事であっても少なくとも私達よりその時代を知っている人が作った噺や芸能を紹介するコーナーがあってもよかったのではないのかな。
大吉原展なんだから。

長唄や端唄小唄などの歌詞には吉原を想像させるフレーズがある。
例えば
♪駕籠で行くのは吉原通い下りる衣紋坂〜大門口を眺むれば〜
♪柳橋から小舟でいそがせる〜舟から上がって土手八丁吉原へご案内
♪並木駒形〜山谷堀からちょいと上がり長い土手をば通わんせ花魁がお待ちかね
♪恋のわけざと武士も道具を伏せ編笠で〜
清搔(すががき)ばっかり流していないで、もっとあるはずのこういう唄を要所要所でBGMにして紹介すれば、想像が尚更膨らむかと。
大吉原展なんだから。

芸大の手を借りれば余裕でできそうだけど、そうでもないのかな。

そういう所へ手が伸びていないのでなんだか表紙だけの本の様に感じてしまって。女性蔑視云々じゃないというならもう少し多方面に広げて欲しかったナ、知らんけど。

とはいうものの自分が知らないものにも出会えたのは有意義。
🌸桜を季節の時だけわざわざ植えるのは知らなかった。これから脳内で吉原の桜を見たらそう思おう。
🎃大文字屋のおおかぼちゃ、という唄があるがその人が実在して絵が残っていたのには驚いた。かぼちゃ頭にニヤニヤ。

SHOPだけ妙に現実的に幅広い商品が販売されていて、さすが大吉原展。
明治座の土産売場を思い出した、素晴らしい。


「吉原の浮世絵展」じゃ客足は違ったと思う。
「大吉原展」のネーミングに加えてあのロゴ、お客を呼ぶ為の見せ方がまるで吉原のようでした、素晴らしい。


「大」の力を感じました。

※ 個人の感想です

どこかで見た風景


職場だね




「大花魁」


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