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部屋の窓から入る夜の空気のにおいが好きな話

 入浴剤を入れたときのお湯張り後にあけたときの浴室のにおいが好き、だだっ広い田舎のうす暗くなったこの世界に自分しかいないような静かな空間が好きなど、個性的だが、どこかぐっと引き込まれぼーっとするような感覚を覚える瞬間が人生の中ではある。

 特にその瞬間を日常的に感じられるのが、夜寝る前に部屋の電気を消して、ふと窓を開けたときに入ってくる、独特の”夜”のにおいがそれだ。

近くに工場があったり、レストランがあるわけではないので、そういったにおいではないのだが、朝昼には感じない哀愁を覚えるにおいだと感じる。四季問わず感じるこのにおいはなんのにおいだろう。

暗い部屋だから五感が研ぎ澄まされて感じる普通の空気なのかもしれないし、これがもしかすると空気中のごみや塵で上品なものではないかもしれない。もしかすると、過去に何か出来事が潜在下で思い出されて記憶にはないがその郷愁の思い出が連想されてそう思っているのかもしれない。

でもそれでも無心に胸一杯に取り込んでは心が穏やかになり、安らかに眠れそうになる、そんなにおいだ。今日もぐっすりと寝られますように。。

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