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GA皇家学園 どたばた学園祭(タクミル)

カミュ「ああ、マイハニー。また君と会えるなんて、運命はなんてこうもイタズラなんだろう…!」
ミルフィーユ「いや~~~!また来た~~~!いつも通学時に待ち伏せしてないでよ~~~!」


タクト「こらっ!これ以上ミルフィーに近づくと、ゆるさないぞ!」
カミュ「おやおや…、ブサイクな男の分際で美しきミルフィーのナイト気取りかい?それに君達はただの友達のはずだよね?」
タクト「うっ…、そ、それでもあんたのようなストーカーよりはマシだ!」
ミルフィーユ「そうですよ!タクトさんはあんたよりもず~~~っと良い人なんですからっ!」


カミュ「よろしい、ならばタクト・マイヤーズ、ここは美しく決めていこうじゃないか。今度の学園祭の舞踏会で、誰が先に姫君ミルフィーの唇を頂けるか勝負だ!」
タクト「え、えぇ~~~!?」
ミルフィーユ「ちょっ、人を勝手に賞品にしないで~~っ!?(変な想像も!)」


GA皇家学園祭の舞踏会------
トランスバール皇家学園の由緒正しき伝統行事であって、伝説では、この舞踏会でダンスし、キスを交わした男女は永遠に結ばれる定めにあると…。


タクト「あ、ミルフィー、君も来てたんだ…。」
ミルフィーユ「はい、その…、せっかくの学園祭ですし…。」
タクト&ミルフィーユ「………」
???「ふはははははは!」
「「!?」」


カミュ「宴も酣(たけなわ)!銀河の月光ことこの華麗なるカミュ・O・ラフロイグが、姫君の愛おしい唇を貰いに来たよ!」
タクト「…なんかいつも以上にノっているね…。」
ミルフィーユ「そ、そんなに高いところにいたら危ないですよ…?」
カミュ「おお、麗しき姫君に心配されるとは、やはりマイハニーは優しいね~。ではさっそく、その魅惑な唇を頂こうか♪」


ボゥンッ!!!
ミルフィーユ「きゃっ!?」
タクト「うわっ!なんだこれは!?」
学生A「ゲホゲホッ!こ、これはえ、煙幕!?」
大混乱するダンス会場!


カミュ「これで邪魔者はいなくなったよ。さあ、マイハニー、私からの熱いベーゼを受け取っておくれ…。」
ミルフィーユ「きゃあああぁぁぁぁぁっ!!!!


カミュ「ははははは、どこへ逃げようとも無駄だよ!」
タント「あんた本当にしつこいよ!?」
ミルフィーユ「タ、タクトさん!あたし自分で走れますからっ!(あうう、タ、タクトさんの姫様だっこって…!)」
学生B「うわ~~~っ、会場がめちゃくちゃだっ!!!」
ブツン!
学生C「わっ!停電!?」
学生D「真っ暗で何も見えないわっ!」
カミュ「はははは、捕まえたよマイハニー!君の唇は貰った!」
学生E「あ、電気が戻った!」


「「「「!?!?!?」」」」


----大騒ぎの学園祭も終わりを迎え、静まり返った夜の学園の中庭にて----


タクト「あは、あはははは…オレの…オレのファーストキスが…。」
ミルフィーユ「タ、タクトさん、大丈夫ですか?すみません、あたしのせいで、こんな…。」
タクト「い、いや…、こっちこそごめん。君の大切なダンスの思い出を台無しにしちゃって…、誰かと素敵なダンスが出来たはずなのに…。」
ミルフィーユ「……タ……が……。」
タクト「え?」

ミルフィーユ「ダンスの相手も…、き、き、キスの相手も、…タクトさんが…良い…です…っ。ううん、タクトさんじゃなきゃ、嫌です…。」
タクト「ミ、ミルフィー…。」
ミルフィーユ「あたし…あたし、ずっと前から…タクトさんのこと…。」

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タクト「放課後の時間もなんだかすっかり静かになったなあ。」
ミルフィーユ「そうですね、カミュさんが転校したと聞いたときはびっくりしました。なんだかちょっぴり寂しい…かも?」
タクト「そう、かもね。それよりも早く例の店に行こう。今までの分も含めて、"恋人"のミルフィーと一緒に一杯時間を過ごしたいから。」
ミルフィーユ「タ、タクトさんったら…。はい、分かりました♪」

???「ふはははははは!」

タクト&ミルフィーユ「!?」
カミュ「お待たせマイハニー!新しい学園でこの砕かれた私の心は不死鳥の如く美しく咲き返り、そして今度こそ君をその男の悪夢から解放してあげるよ!」
ミルフィーユ「ま、まだあきらめてなかったの~!?」
タクト「はは、やれやれ…、まだ暫く騒ぎが続きそうだな。」
ミルフィーユ「…ふふ、そうですね。」
タクト「それじゃ、逃げようか、ミルフィー!」
ミルフィーユ「はい!タクトさん!」
カミュ「ははははっ、逃がさないよマイハニー!」

-終わり-


追記
久しぶりにGA無印をやって、カミュとのやり取りを見たら何故か自然とこの話の構図が浮かびましたw どたばたな学園ものは漫画とかで結構ありますが、自分の場合はらんまが起点となりますので、イラストにも多少その要素が入ってますね♪
制服はセーラー服とかよりも、ブレザーの方が貴族体制のトランスバールに合うと思ってこうなりました。セーラーはアニメとかで既にやってましたしね。カミュが意外と合ってているのはちょっとびっくりしましたw
お話がメインですから、イラストは落書きで、色塗りも適当に仕上げてます。さすがに全部塗る気力が…。それでも少しでも楽しんでいただければ嬉しいです。個人的にはミルフィーにキスを迫るイラストが気に入ってますねw
それにしてもここのカミュ、ただのキス魔になってますねw ファンの方はごめんなさい^^;

没プロットとして、最初は同じ女性をダンスに誘う場合は果し合いをし、そこでタクトはレスターにフェンシングのレクチャーを頼み込むという話もありましたが、どたばたな展開に繋げず、話も長くなってしまうので没になりました。いつかは別の話で使ってみたいネタですね。

他のヒロインも、ネタが思いついたら同じく学園ものを作ってみたいですね♪

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