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酸触媒反応

触媒

ロシア化学者キルヒホフは、デンプンを水に分散した液体に少量の硫酸を入れて加熱したところ、デンプンが水によく溶ける甘い物質に変化することをみつけました。これは糖の一種で、ブドウ糖と名付けられたましたが、硫酸を加えないで加熱しても生成しませんでした。

甘いってどうやって確かめたんだろ。舐めたのかな?昔の科学者は舐めたり、触ったり、匂いを嗅いだりして物質を同定していたと聞いたことがある。確かに、化学辞典にも「味」について記述されていることは多い。

心の声

このとき硫酸自身は何の変化もしていないことも確かめられました。この硫酸が示す不思議な作用に対して、「触媒作用」という言葉を1835年に最初に用いたのは、スウェーデンの化学者ベルゼリウスだと言われていますが、ギリシャ語の「分解すること」を意味する言葉が語源になっていると言われています。

教科書には

「少量存在するだけで化学反応を著しく促進したり、特定の反応だけを起こしたりする物質で、反応前後ではほとんど変化しないもの」

と、定義されています。このように定義したのはドイツの物理化学者オストワルドです。1894年のことです。


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