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日本化学会春季年会体験記(前編)

どうも化学大好き君です。
この度3月18~21日に開催された日本化学会第104春季年会に参加してきましたので、ここに体験記を書きます。(かなり長いです)
4日間本当に盛りだくさんで、正直自分も整理がついていない部分がありますがここで年会を振り返って整理していこうかと思います。
またこの記事では前編として1日目、2日目を書きます。


1日目(3月18日)

1日目は久しぶりの年会だ~と感傷に浸っているうちに(去年の春季年会にも参加していた)自分の口頭発表になりました。人生初の口頭発表は果たして…?

会場着!


学校が午前で終了し、会場の日本大学理工学部船橋キャンパスへ。
第一印象は、、滑走路長い!!
14号館で参加証フォルダーを受けとり、いよいよ僕の春季年会が始まります。
最初に行ったのは展示会、ここは様々な化学の企業が集まって参加者に宣伝をするというブースです。展示会では「ケムステを見た!」と言ったり、アンケートに答えたりして企業の関連するプレゼントがもらえたり、書店のブースでは書籍が普段よりも安い値段で売っていました。

ここで、丸善書店様のコーナーでの出来事。そちらに上村明夫先生(山口大学)がたまたまいらしていて、先生が翻訳を務めた『有機実験のナビゲーター』という本を買ったらなんとサインしていただきました~~!!!!
すごくうれしかったです。夢かと思って耳をつねりました。

貰ったサインについてのつぶやきです。

さあ口頭発表だ!!

昼食を食べたら、口頭発表を行う11号館へ。移動したのは13時で私の発表は15時だったのですが、移動中からすごく緊張していました。そしていよいよ午後のセクションが始まりました。私は講演をじっくり聴くために学会やシンポジウムでは最前列or最前列から1つ後ろに必ず座る(自分で言うのもなんですが意識が高い)のですがこの、構造有機化学のセクションについては最前列にいたのにも関わらず、緊張のあまり講演があまり入ってきませんでした。そして14:59になり、座長の先生の、
「次のご講演は、酢酸エステルの匂いと炭素数および分子構造との関係についてというタイトルで早稲田大学…あ、中学高校の○○○○(本名)さん、準備が出来たらお願いします。」という声で私の発表が始まりました。序盤から焦ってミスを連発してしまったのは、反省点でした。発表全体の感想としてはマイクが上手く使えなかったことと、発表の時間を超過してしまったことでしょうか。(原稿をかなり読み込んでいたのですが…)チラッと教室を見てみたらかなりの人(立ち見の人もそこそこいた)がいました。そして15:11に自分の発表を終えました。質問は2件ほど。どちらも鋭い内容の質問でした。

「この発表が終わった後の達成感!!!これ部活の同期にも味わってほしいな。そういえばさっき質問してくれた先生、生物関係に詳しそうだから、後で話したいな…あれいない。」とかいろいろ考えていたらそのセッションが終わりました。(なにやってんだ、おい)

その後はFFさんと塩化して、夕方のセクションをいくつか聴講した後展示会に展示会に行って帰りました。

2日目

2日目は学校で卒業式がありました。そのイベントがかなり時間がかかったため、午後イチのセッションに遅れました。(会場着12:57)

講演をじっくり聴くぞ!

遅れたからにはしっかり聴こうと普段以上にメモを取りました。すると疑問な点や気になる点が出てきたので質問もしました。そうするとその講演に体する理解が深まりました。化学に対して苦手意識を持つ皆さんも次の学会からは最前列に座り、メモをとって発表を聴くといいですよ。ほんと最前列最高!!

ちなみにその講演で座長をしていた先生は、去年の年会での、その先生の発表で僕が質問をしたことで仲良くなり、研究室にお邪魔させていただいたこともありました。先生との約1年ぶりの再開をはたし、休憩時間に僕から先生に話しかけましたが、先生も覚えてくれたみたいで良かったです。

感動のイブニングミキサー


会場となったパスカルホール

午後の講演が終わり、イブニングミキサーの会場であった、パスカルホールへ。17:10会場だったのですが16:50ぐらいにはもういましたw。
((お陰でほぼ一番乗りで入れました))
会場から食事の時間まではガシャの古川先生やエレメントランプ(ミキサーに参加した人は分かるはず)で同周期の人と話していました。
そして「はい、皆さんこんにちは~!」という八木先生のbigな掛け声でイブニングミキサーが開始しました。どうやら5年ぶりの開催となったようです。軽い挨拶の後、みんなで乾杯をしました。その後は食事を取りながら談笑したり、抽選をして6等を引いたり、研究内容について語ったりしました。若い方々と交流できる最高の機会なので、今回イブニングミキサー参加しなかった人は来年からは是非参加しましょう!

そして私の胃袋が満たされた頃、なんと日本化学会会長の菅先生と元会長の玉尾先生がいらっしゃいました。私はちょうどその時に入り口付近にいたので、お二人を間近で見ることが出来ました。菅先生は、興奮している私を見ると「君、昨日の発表良かったよ。」と声をかけてくださいました。ところが私は発表の際には緊急のあまり、菅先生を認識できていなかったので「会長、聴いてくださったのですか?」ときくと、「最前列にいて質問したじゃん」とのことでした。昨日質問してくださった先生は菅先生だったのです!!
やりとりの後、会長は「頑張りなさい」と言って握手していただきました。僕も「ありがとうございます、頑張ります」と応えました。

八木先生の「日本化学会会長の菅先生とイブニングミキサーの発案者である玉尾先生がいらっしゃいました!!!」との発言で一気に場は盛り上がりました。2回目の乾杯の後、私は玉尾先生に「玉尾先生、先生の月刊化学のケイ素の記事読みました。すごく良かったです。」と話しかけて、一緒に写真をとっていただくことを申し出たら、快諾していただきました。(写真はここでは掲載できませんが…)玉尾先生からも激励の言葉を頂き、すごく嬉しくて感動しました。夢かと思って耳をつねりましたpart2。

その後、会場内では"玉尾先生と写真を撮った中学生"という風に見られ、勢いに乗ってケムステ代表の山口先生やイブニングミキサー主宰の八木先生、ケムステ副代表の生長先生とお話させていただいたり記念に写真をとらせていただくこともできました。各先生方から激励の言葉を頂き、化学の勉強と研究に邁進していこうという強い決意が固まりました。
そうしてあっという間に19:00になり、終了のお時間となりました。本当に楽しかったです!!

お話させていただいた先生方、およびこのような会を企画してくださったstaffの皆様、ありがとうございました。

p.s.ちなみに玉尾先生との2ショットは、私のスマホの待ち受けになりました。一年間変えてこなかった先代の待ち受けはスマホのホーム画面に変身しました。

前半の総括

この2日間は自身の口頭発表や様々な先生、学生さんとの出会いがありました。知り合った皆様は化学への造詣が深く、改めて私も頑張ろうと思えた2日間でした。

続き(3日目、4日目)は後編で!!

2024.3.23. 化学大好き君

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