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消毒用アルコールの代用品見つけた!?(漂白剤ではないです)

 近所の薬局を何軒か回りましたが、消毒用アルコールが全然見つかりませんでした。塩素系漂白剤も品薄になっていて、メディアの影響力ってすごいんやなって。

 ヤバイとは言われてるけど、そんなにモノがないって状況はないでしょうとタカを括っていた自分に、残念でした!そんな状況になっています!と伝えたかった。ないものは仕方がないので、代用できそうなものを探してみました。

 条件は以下の3つです。

・保管が簡単

・命に関わるような危険な事故が起きにくいもの

・できるだけ身近にあるもの(大体の家庭にあるだろうもの)

 以上です。

 人気上昇中の塩素系漂白剤は2番目の事故が怖いので残念ながら落選です。肌に触れると荒れることもあるし、仕方ないね。それ以前に毒ガスの発生するリスクは背負いたくないですし(実際に兵器として使用されたこともありました。興味のある方は化学兵器 塩素で検索ゥ!!)。用法、用量を守れば安全に使用できますので、加湿器に入れるなど空気中に撒こうとしなければ塩素系漂白剤の使用は特に問題ないようです。その道のプロ以外は下手に使わない方が無難だと思います。

 これらの厳しい条件をクリアした猛者は果たしているのか。いや、見つかっているんですが。改めて見ると、条件が我がまま過ぎて見つからんやろなぁって思いました。特に3番目がだいぶきつかったです。こんな過酷な条件をものともしない猛者たちなので自信をもっておすすめします!

 選ばれしモノはこいつらだ!

1. 石鹸

2. 中性洗剤

 どちらもお家にあって、かつ日頃からお世話になっているのでないでしょうか。また、この2つには共通点がありまして、界面活性が成分として入っています。この界面活性剤の作用で手についた細菌を落としてくれます。

 いやいやそんなものでいけるなら苦労しないよ。そう思われた方もいるかもしれません。なので、界面活性剤でなぜ細菌を落とせるのかについて見ていきます。

 下にあるのは界面活性剤のイメージ図です。よく使われるイメージとして界面活性剤は水にくっつこうとする部分と油にくっつこうとする部分があると言われます(しっかりした言葉にするなら親水基と疎水気を有する、などといいます)。

ミセル

 この両端の部分があることで、手から細菌を落とせます。通常の手洗いで考えると、赤丸が手についている細菌を取り囲み、細菌にひっつきます。1つ2つではびくともしないですが、無数の界面活性剤がひっつくことで細菌が手から離れ、手を水で流せば細菌が水と一緒に流れていきます。界面活性剤が細菌を取り囲むことで細菌を手から落とせるようになります。細菌が界面活性剤に取り囲まれる様子を下の図に置きました。界面活性剤が細菌を包囲している様子はミセルと呼ばれます。

ミセル形成

 石鹸を使った手洗い手順で手を洗いましょう。これで細菌とお別れして、ハッピーエンドです。ちなみに除菌と呼ばれます。菌を取り除くので除菌です。わかりやすく言葉の意味が凝縮されていていいですね。

 消毒用アルコールの代用になりそうなものをご紹介させていただきました。確かに消毒用アルコールは手に付けて数秒で細菌の数を減らせるので、お手軽さは抜群です。ただ、手についた細菌を減らす唯一の方法というものではないです。多少手間は増えたり、取り扱いが面倒だったりするものではありますが、代わりになりそうなものが見つけられたので、多くの方と共有できればと思い記事にしました。

不安がらずに普段通り手洗い、うがいをすれば問題なさそうかなと思います。


補足

界面活性剤は消毒用アルコールのようにお手軽簡単チョチョイノポンで手についた細菌を減らせるものではないです。手洗い手順にしたがってしっかり手洗いしてくださいね。

消毒と除菌は細菌に対して起こすアクションが異なるので厳密に言うと界面活性剤では消毒用アルコールの代用品にはならならないというツッコミ所はあります。ただ、手についた細菌を減らそうという目的はしっかりと果たせると考えています。なので、今回の騒動が落ち着いてモノが手に入るようになるまではこういったものは如何でしょうか?といったものです。

#消毒 #消毒液 #消毒用アルコール

最後までお読み頂きありがとうございます。 次回を楽しみにお待ちください!