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【実験】ハロゲン(塩素)の酸化力の確認

~abstract~

酸化還元反応のなかから、塩素の酸化力についての演示実験を考えてみた。

ハイターと塩酸を反応させ塩素を発生させる。これをヨウ化カリウム水溶液に”気体だけ”反応させ、ヨウ化カリウム水溶液の色が変化することを確認させる。

塩素は有毒なので、換気に注意して実験を行う必要あり。

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みなさんこんにちは。

なかなかよのなか理論通りにはいきませんね。

そして知識と反応・行動の違いを痛感している最近です。


さて今回は授業演示実験のひと実験です。


化学基礎の二大テーマ(酸塩基反応と酸化還元反応)の一つ”酸化還元反応”です。そのなかでも”ハロゲンの酸化力”について。そしてハロゲンと言ってもメインはやっぱり”塩素”ですね。

酸化還元反応は色があり、その色が別の色に変わる試薬が多くあるので、”目で”好きな単元であります。ですが、なかなか実験をしない単元でもありました(化学基礎範囲の実験では、炎色反応と中和滴定くらいしか例年できていません)。ですが、せめて見せるくらいは、と。演示実験を入れられる範囲でいれているところです。

ということで”ハロゲン(塩素)の酸化力”の演示実験の予備実験を行いましたので、簡単に流れを書いてみることにします。

実験の流れ

①ハイターを三角フラスコに入れます。その後同じフラスコに希塩酸(今回は実験室にあった2 mol/Lを使用)を入れ、塩素を発生させる。

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②別の三角フラスコにヨウ化カリウム水溶液(今回は0.1 mol/L)を入れる。当然無色。

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③塩素を発生させた三角フラスコから、”塩素のみ”をもう一方のフラスコに移す。空気より塩素は重いので、この方法で塩素のみを移すことができる(塩素の分子量は71,空気の平均分子量は28.8。目には見えないけど移っている。ここの不思議さも伝わればいいなぁ。)

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④塩素とヨウ化カリウムが反応すると、

 Cl2 + 2KI → I2 + 2KCl

の反応によりヨウ素が発生するので、無色だった溶液が黄色に変化していく。(褐色までは変化しなかった(^-^; )

なので、最後には溶液を入れて褐色になる変化を確認させる予定。

画像4


・・・ここまでこ欄になっていただき、化学をご存じの方はお分かりかと思いますが「混ぜるな危険!」の反応を利用して塩素を発生させています。ですので、そのあたりの話も出来たらいいのではないかと思っています。

・・・でもきっと賛否両論あるんだと思いますが。


ということで、今回もお付き合いいただき、ありがとうございました。



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