郊外の学校の躍進

近年渋幕や栄東、聖光、洗足など郊外の学校が躍進しています。
これはなぜでしょうか?
郊外は、東京に通う際通勤ラッシュに巻き込まれます。その逆は通学しやすいです。よって本来郊外には超進学校が立地しやすいのです。
灘甲陽と洛南東大寺西大和がある関西はそうなっています。
しかし関東では長らく東京御三家が力を持ってきました。
これは、トップ校が国立の筑駒であることが原因です。
トップ校の試験日がずれるため、筑駒落ちが都内の御三家で滞留してしまい、郊外に仕送られませんでした。
また昭和の時代には御三家と試験日をずらした新御三家というものもあり、御三家落ちすら郊外には行きませんでした。
しかも、埼玉千葉は筑駒学区外です。
このため埼玉千葉はトップ私立がトップ公立に負け公立化していました。
関東進学校が長らく関西進学校に負けていたのは、埼玉千葉が戦力外だったことと、早慶附属があるからです。
中学受験の大衆化とともに聖光、渋幕、栄東などが地元上位を集めて躍進し、すこしずつレベルアップしていくのはこれら郊外校に競争力があるからで、歴史の必然と言えるでしょう。
しかし関東は関西とは違います。東京23区だけで巨大です。よって聖光渋幕が灘西大和になるわけではなく、筑駒はじめ都内上位校はレベルを落としつつも生き残るでしょう。

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