レンタルビデオ屋で働き始めた感想

 私は先月の下旬からレンタルビデオ屋でアルバイトをしている。自分の下宿から近いお店だ。働き始めてから驚いたことは、DVDのレンタル数の多さだ。動画のサブスクリプションが多いこのご時世に、こんなにも多くの人がいまだに利用していることに驚くと同時に、昔の慣習みたいなものはなかなかなくならないものなのだなあと実感している。

 特にレンタルが多いのは韓流ドラマだ。主婦層が厚いが、売り場ではたまにおじさんも見かける。私自身はこれまで全く韓流に興味がなかった、理由はまず韓国語を聞くのが好きでないこと(あのリズムがどうも苦手だ)、韓国人系の顔が好みでないこと、おばさま向けなイメージがあったこと、などが主だったものだ。そもそもドラマをあまり見ないこともあって、見ようとすら思わなかった。
 しかし、友達からの進めや韓国ドラマのレンタル数の多さを目の当たりにして、少しだけ関心が向くようになった。アルバイト中に、ドラマの宣伝がよく耳に入ってくる。聞くともなしに聞いていると、どれもこれも現実的でない設定ばかりだ。特に、突然(正反対の)男女の同居が始まり、恋に落ちるというストーリーは全く共感できなかった。確か日本の少女漫画でLDKというのが似たような話であったので、これは国を超えて伝わる憧れのシチュエーションなんだなあと思った。確かに全く憧れないわけではないけど、ありえないだろうという方が先にきてしまう。私は現実的なところがあるのかもしれない。
このような感じなので、まだ見ようという気にまでは至っていない。もし誰かと一緒に見る機会ができたら、是非とも観てみたい。言い換えるとまだ一人で見ようとまでは思っていない。

 あともう一つ、アダルトビデオのレンタルも多い。なぜわざわざ借りるのか、こんなにネットが発達しているのだからそっちで見ろよと、非常に思う。また売り場の位置として韓流ドラマの奥に18禁コーナーがあるので、韓流で作業をしていると男性たちがAVの方へ入っていく光景にそこそこ出くわす、こんなこと慣れたくなかった。別に私だってAV見ることもあるし、それだけで軽蔑したりはしないけど、やはり男性と性が結びつく様子を見たいとは決して思わない。日本人的といわれてしまえばそれまでだが、性に関することは秘密裏に行われていてほしいと私は思う。神秘性を見出しているからかもしれない。(彼氏といちゃいちゃするのは別だ、あれに代替するような行為を私は知らない。これは余談だが、私の強い好奇心がセックスに若干向いていて少し困っている。単純に気持ちいい。まあ元彼が好きだったからというのが大きいのはわかっているけれども。割と真剣にラブコスメを買ってしまうかもしれない)


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