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600点が合格ラインのITパスポート試験で、きっかり600点で合格した話。


最初に


IT業界の人なら誰しもが通る道である、ITパスポート試験。
ITにまつわる試験の登竜門となる存在です。
近年の先端技術に関する知識や、インフラ・ネットワーク、10進数への変換など幅広い知識が問われます。

筆者は前職、ITエンジニアを専門とした人材紹介会社に勤務していました。
そこでも新卒は全員取得必須の試験で、下に部下を持つ役職者となるときは持っていないと昇進させられない、という決まりがあったほど基礎となる知識が多い、このITパスポート試験。

前職に中途採用で入り、リーダーにも向いていなかった私は、するりするりと抜け道を通り、26歳になるまでこの資格の必要性を迫られずにいたのでした。

人生の苦労の量は人によって決まっているとかって言いますが、この度本当に身にしみました。
人材会社を卒業し転職した先で言われた言葉がなんと「ITパスポート試験受けてみよう。」だったのです。
それもそのはず。またIT業界で働いている訳ですからね。

結局どこにいたって上の人たちが考えることは共通していて、自己学習で身につけるべき一定の知識はあるということです。

さて、前置きはここまでして、今回は筆者がどのような勉強をしてITパスポート試験に合格したのかをお伝えします。

ちなみに少し、意識の高いことを言わせていただきますと、今回わたしは「試験に合格すること」を目的としていたわけではありません。
ITパスポートの対象範囲となっている業界の知識を勉強すること、を目的としていました。
なので、点数を取るためだけの勉強方法を実践していませんので、試験まで残日数が少ない!という方はもしかしたら違うやり方が良いかもしれません。
ぎりぎり合格のやつが何言ってんだ、という話ですが(笑)
それでもよければぜひ最後まで読んでいただければと思います。

①手軽・身近なツールで勉強の習慣をつけ、「聞いたことある」という状態をつくる

まず、ひたすらスキマ時間を使って動画を見ることからはじめました。
勉強ってやりはじめると楽しくなっちゃってどんどんやっちゃいますけど、最初の一歩が億劫で中々着手するのが難しい代物だと思うんです。

なのでまず、その障壁を下げるためにもyoutubeという手軽な手段は有効でした。
私が、見ていたのは「it19movie」さんのITパスポート講座です。
アンドロイドの女の子が板書にある単語を説明しながら進んでいく動画で
短くて5分、長い回で30分程の動画で、全部で100回とちょっと分ある動画になっています。

約1ヶ月間は料理の最中、入浴中などこれを聞きながら、この100回分の講義を3週しました。
また、コロナの真っ最中だったため夕方ランニング、ウォーキングをしている中でも聞いていたり、常に「勉強する」ことに接することができるような状態をつくりあげたのがこの第一タームです。

②わかりやすい参考書で全体像の「理解」をする



youtubeの動画講座で、ある程度のうすーい知識がついているのがここまでの状況です。
ここからは、参考書をひらき、紙やペンを使うちゃんとした「勉強」に入っていきます。

この時点で試験まで残り1ヶ月程。
筆者が使用したのは、「キタミ式イラスト塾 情報処理技術者試験」です。
題名の通り、イラストが多い参考書で漫画感覚で読みすすめることができます。

まずは、読書をするように単純に一読しましょう。
読みすすめるうちにyoutubeの動画だけでも十分に理解できている項目、動画だけでは理解できていない計算問題、動画では触れられていなかった項目などに分類することができると思います。

理解できているな、と感じた項目についてはもちろん飛ばしてしまって構いません。理解できていない、知らなかった項目に関しては付箋や折り目をつけるなどして後で振り返ることができるようにしておきましょう。
ただし、今回の一読時点で理解をしようとしなくて構いません。
まずは読みすすめることを目的として最後まで到達してください。

参考書の最後まで到達したら、現在はyoutubeのうすい知識の下に後ろ盾となる知識がぶら下がってきている状態となります。
ただ、ぶら下がっているところとそうでないところにムラがある状態なので、それをならしていくのがここからの作業となります。

目印をつけた項目部分を開き、意味を説明できない単語をノートにまとめていきます。

ITパスポートではアルファベットの組み合わせた単語が非常に多いため、ただまとめただけでは必ず忘れてしまいます。

例えば、CRMとSCM。
CRMは顧客に関するあらゆる情報を結合管理するシステムのことですで、SCMは生産、在庫、販売、物流などを一元管理するシステムのことです。
馴染みのある言葉ではないため、単にこれをノートに書き写しただけでは絶対にどちらがどっちだったか、そもそもどっちもなんだったかを忘れてしまいます。
CRMの正式名称はCustomer Relationship Management。SCMはサプライチェーンマネジメント顧客はCustomerだからというふうに覚えてもいいですし筆者は現職のコンサルティングに同席する中でよく聞く馴染みのある単語だったのでは顧客のコはC、SCMはせいさんだからS、というふうな具合で覚えていました。

要は、ノートに書き写すことで勉強をした気にならないこと、一度で覚える!どうやったら記憶に残るか?を考えながら書き写すことを意識してください。

③練習問題で傾向を把握。出題の意図をつかむ勘を養う

さあ、それでは早速問題を説いていきましょう!
筆者はITパスポート過去問道場(下記参照)のみを使って過去問を解きました。https://www.itpassportsiken.com/ipkakomon.php
スマホからでもアクセスできるのでスキマ時間にもおすすめです。

ITパスポート試験は過去問がそのまま出題されることも多いので数多く過去問を説いていれば合格率は確実に上がると思います。

実際に試験を受けてみて感じたことですが、昨今の技術に関する新しい技術や考え方などの問題が多いな、と思いました。
なので、過去すぎる問題は無視して、最近の過去問を何度も解いたほうがいいのではないかと思います。

この過去問道場では年度を選択することができます。
また、これは試験当日まで筆者自身も知らなかったのですが、ITパスポート試験のHPには試験のその日の夕方にはもう問題がアップされるそうです。
それらが最新の過去問となりますので、ぜひ優先して取り組んでみて下さい。

過去問を解く際にも、ノートとペンは用意し、間違った問題、間違わなくても迷った問題、選択肢の中にわからない単語があった問題などは書き留めてその場で覚えるようにしましょう。

最後に

筆者の試験会場は御茶ノ水にあるソラリエでした。
就活のときSPIの受験できたなーという場所でした。

試験は正直いってけっこう時間がありません!
ちなみに筆者は試験中腹痛に襲われトイレで10分くらいうなってましたが、それがなくても時間がないと思います。
一生懸命勉強した計算問題をほとんど飛ばしました。。
計算問題に時間をつかうためには瞬時に判断できる、暗記でとける問題で時間を短縮させる必要があります。

著者は前日の過去問道場ではどの年度も正解率70%を切ることはなかったのにこのありさまだったので、みなさま是非、心してかかることをおすすめ致します。


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