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チェコの偉大な女性たち(とオマケ) ~チェコ旅行2023夏(16)

久しぶりのチェコ旅行記更新です。

今回の旅の目的の一つは、チェコ史に足跡を残した女性たちを記念する場所を訪ねることでした。(旅の前半で訪れた場所は文末のリンクからどうぞ)

6日目は、朝からお昼ごろまで、そうした女性たちの記念碑や女性の名を冠した通りをいくつかまわりました。

まずは、チェコスロヴァキア建国の頃に、女性の権利拡大を目指して活躍し、ナチ・ドイツ占領時に銃殺刑に処された、フランチシュカ・プラミーンコヴァーの名がついた通りに行きました。

あいにくの雨。そして、この日から、突如!気温が下がるプラハ。

前日まで、それ下着ちゃうん⁈👙みたいな男女がウロウロしていたのに、一夜明けたら、街ゆく人みんな、ジージャン、革ジャン、パーカー、コート😰

日本で散々天気予報を見て服を用意してきましたが、毎日予報が変わり、用意したものでは暑すぎたり寒すぎたり。この日は、私たち親子だけが夏のままという感じ。

暑いよりはいいけど、極端すぎるわ!

でも、お目当ての通りを見つけたときには、雨もほぼやみ、ごきげんなわたくし。


プラミーンコヴァー通りの小学校


この小学校が面しているのが、プラミーンコヴァー通りです。

このあたりは、新しく拓かれた住宅地という感じの地域でした。

そういうところは行く用事がないので、普通の暮らしをほんのちょびっと垣間見れるようで、それもまたよし。といっても、ほんとに道路から見えるだけのことしか見ていませんが。

たとえば、こんなリサイクルボックスも見つけました。

繊維類のリサイクルボックス

リアル!!

正面はこんな感じ。


これは民間の業者の設置したものです。こういうのが常設してあると、ありがたいなあ。でも、ゴミ入れるヤツとかいないのかな。しょっちゅう回収しているのかな。


さて、次の目的地へ移動です。今回の旅は、こういうちょっとした記念の場所巡りをしたので、プラハ市内72時間券とか24時間券とか30分券等々を駆使して、いろんな路線、いろんな駅を使いました。

ここは、今回初めて使った駅、プラハ蜂起駅です。

プラハ蜂起駅


プラハ蜂起(1945年5月)については、後日、軍事博物館で展示を見てきたので、そのときにまた触れる予定。プラハ市内にいくつか記念碑も見つけたので、またそれらも別途、アップしたいと思います(できれば)。

この駅のすぐ側には、内務省の建物があります。たしかこれ。


チェコ共和国内務省(だったと思う)

その向かいの公園に、やはりチェコスロヴァキアの女性の権利拡大に尽力し、戦後、共産党政権にスパイ容疑をかけられて絞首刑にされた、ミラダ・ホラーコヴァーの胸像があります。

浮いていて、ちょっと怖いミラダ・ホラーコヴァーの記念碑

この記念碑、胸像はホラーコヴァーですが、下部の台形のところには、たくさんの人の名前や生没年が記されています。ホラーコヴァーと同じく、共産党政権によって犠牲になった人々です。この記念碑は、プラハにつくられた初めてのホラーコヴァーの碑だったようですが、共産党の後継政党の議員からの寄付もあったようで、元政治犯連合の方たちから批判があったようです。

この碑のあとにも、いくつかホラーコヴァー関連の像やプレートがプラハ各地につくられています。また、それらもおいおい登場させます。


さて、お次は、少し時代を遡りまして、エリシュカ・クラースノホルスカー(1847-1923)の像です。この人は、本ブログ初出(たぶん)。

エリシュカ・クラースノホルスカーの像

著名な作家、詩人です。スメタナのオペラの台本も書いています。そして、女性の教育の機会を拡大するのに大きな役割を果たしました。美しい一枚が撮れました。

カレル広場


クラースノホルスカーについては、スメタナのオペラの台本を書いたということがあって、日本語で名前を検索しても少しヒットします。そして、なんと薔薇の名前にもなっているのですね🌹


さて、この像のあるカルロヴォ・ナームニェスチー(カレル広場)から少し行ったところに、この旅のテーマに浮上してきたハイドリヒ暗殺事件実行犯立てこもりの教会があります。

旅のお供の上息子が、今回の旅で、ハイドリヒ暗殺事件とその顛末(リディツェ村殲滅やプラミーンコヴァーを含むチェコ市民大量処刑など)にかなり衝撃を受けて、関連する場所をいろいろ見たいと言うようになったので、この日の後半は、ハイドリヒ暗殺事件関連の場所をめぐることにしました。

つづく。

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