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一葉
2022年12月19日 16:59
鈴の音が鳴る朝、その日だけの白い姿。透明の銀世界、溶けてしまえばグレーの海。ふんわりと浮かんでオレンジの螺旋。一瞬目を霞めると混沌の楽園。闇の底には黄色い光があって、一歩間違えると転落の彼方。あえて進む勇気を勇気をください。また戻ってこれるよね。変幻自在に操って。
2019年8月26日 16:15
「もうすっかり秋だね」境内に転がる黄色い落ち葉に視線が移り、光に反射した有希子の横顔が今はもう眩しすぎた。「ここで鬼ごっこしたっけ…」圭一はまっすぐそびえる木々が風に揺さぶられ頭の上をかすめた途端、落としてきたなにかたいせつなものを拾い集めるかのようにぼそっとこぼした。