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舌の記憶。

私の幼少期は
父の仕事の関係で転勤族の家庭で育ちました。
2年に1度、必ず転勤があった。全国各地津々浦々。

幼稚園は二園。
小学校は四校。
中学校は二校。

自分を取り巻く環境はめまぐるしく変わった。

家族、兄弟はとても仲の良い家庭だった。
国家公務員である父は、土日の休みの日はいろんな場所に連れて行ってくれたし、母は底抜けに明るく、友人も多く、小さな頃は3家族くらいで旅行に行くことも多かったナ。
転校によりイジメにあったこともなく(気付いてなかっただけかも。笑)私を取り巻く環境はとても平和であったんだなぁと、今思う。

転勤は、とても大変だった。
だけど、
転勤時の移動は、家族旅行のような時間だった。
千葉から福岡までの移動を車で3、4日かけて、移動しながら民宿に泊まったり、車で寝たり、移動し到着した先のご当地の"美味しいもの"を、家族皆で食べた。
全国各所の"美味しいもの"を探すのが
私の母の楽しみであった。

"いつ死ぬか分からない。後悔なく生きよう"
"だから、いつもいつでも美味しいもの、食べよう!"
が、母の口癖だ。笑

私の味覚は幼少期に
こんな感じで
自然と培われていったのかもしれない。

今でも、ふと思い出す。

"あそこで食べた、あの味。"

舌の記憶。

舌の記憶から料理を発想する。
ナオの料理は、どこかほっとする...と表現してくださる方がいる。ソレはきっと、そんな理由。
全国各地の美味しさを自分らしく表現している。
私の料理は、私の人生そのものなんだ。

これからも"美味しいもの"を食べ続けよう♪
【世界中を食べ尽くす!】が私達夫婦のテーマ!

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