おじいちゃん、おばあちゃんは見ている…!

私はおじいちゃんやおばあちゃんに対して
自分の孫のように接してくれると、つい甘えから
話しかけるとき(語尾は「です」「ます」調ですが)
かなりフランクに、時折先輩に注意されてしまうほどです。
…はい、気を付けます。笑

その反面、私たちも人間、
ひどい言葉を投げつけられたら心はつぶれそうになるし、
お別れには全然慣れませんし、きっとこの先も慣れることはないでしょう。

今は来られておりませんが、
私が働き始めたころに来られていたおじいちゃん…
といっても、半身麻痺のため入浴するために来ていた
まだ60代前後のおじさまがいました。
その方はたばこをよく吸うヘビースモーカーで、オラオラ系、
自分の気に入らないことがあると、
『言いやすい職員を選んで』大声を張り上げたり、
暴言を吐く方でした。
でも、ほかの施設もことごとく出禁になり
最後の砦として私が勤めるデイサービスを利用していました。

今は全面禁煙になりましたが、働きだした頃は
まだ喫煙場所まで行って吸いに行くシステムでしたが
職員がついていなきゃいけないので時間を決めていました。

基本的には、職員も大きく間違えることがない限り大暴れしませんが、
当時の私は今よりずいぶん経験も浅く、
注意の仕方も控えめで(今も手探りになることばかりですが…)
来られるときは毎度先輩に相談するほど
控えめに言ってもかなりなめられていました。

ある時、先輩より先に休憩を終えた私はフロアに職員一人でした。
基本的にはかまってほしい方なので(多分、おじいちゃんあるある。笑)
話しかけてきました。
「たばこ吸いに行きたいんだけど」
でも、フロアには私一人、
決められたたばこを吸いに行く時間は
まだ1時間以上も先…
フロア内に誰も見守りがいない状況は危険なので
「今はちょっと無理ですね。私一人だけなので…」
という押し問答を繰り返したのち、
そのおじさまはだんだん苛立ちはじめ…
「吸いたいんじゃあ!でないとここで火ぃつけるぞ!」
と声を荒げ、テーブルに置いたライターを手に取ろうとしました。
私はそれはまずい、ととっさにライターを先に持ち上げました。
取り方も気に入らなかったらしく、さらに怒りは増し、
暴言を浴びせられました。

必死に先輩が返ってくるまで耐えていましたが、
休憩から帰ってきた先輩の顔を見た瞬間、安心して号泣…
今まで生きてきても初めてのことでした。
先輩は察して「事務所に行きぃ。」と言ってくれましたが
長いこと涙が止まりませんでした。

後日、先輩とどうしてこのような事態になったか、
言い方は?行動は?正しかった?と話し合いをして、
もちろんおじさまの言い方には問題があったけど
それをうまくかわせる様になろう、という話になりました。

それ以来、なにか起こっても、できるだけ冷静にいるようにしたり
わざとおちゃらけるけど、あの時のことは忘れられません。

怖かったぁーーー!!!笑
やっと笑い話にできました。
…できたかな?笑

私自身も気を付けて利用者さんを見るようにしていますが、
利用者さんは思っている以上に
良くも悪くも私たちを見ています。
言葉遣いはもちろん気を付けなければいけませんが、
ちゃんと距離感を保って接しながら
言動に注意して頑張っていきます!

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