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昔の農業の書から学べることがたくさんあります

小さな庭の畑の植物が虫に食べられまくっています。
シンフォニア農法で畝を立てて、種を蒔いて芽が出てきたところまでは順調だったのです。
最初にカブの葉に虫がきて、ある特定の野菜が弱いから虫が付くことがあるからと聞いていたので、心配はしていませんでした。
しかしだんだんと広がっていき、ほとんど食べられてしまっています。
虫がつく野菜は美味しくなく、なぜ虫がつくのかの理由には菌ちゃん野菜づくりでも土が悪いからと書いてありますし、カジカ先生にもそう言われました。

百姓伝記(岩波書店)という江戸、明治にかけて書かれた農業の専門書があります。
その中に出てくる「三思一行」を知りました。

人はつねに、三回思案して一つのことを行わなければならない。どんなことでも三度思案して行う。思いついたと同時にことを行うと失敗し、後から後悔しても何も残らない。三度工夫し思案をすれば、最悪の場合も最善の対応ができることが多い。大工が大切な木材を使うにあたり、必要なところまで曲尺を当てて切る時に、三回思案して刃を入れるという。三度曲尺を当てて材料を切って用いるので失敗することが少ない、といいうことです。
 
 この後、作者は大工であってもそうなのだから、一年に一回しかすることのできない農作業では、田を耕す時も、種をまく時も、中耕の時も、追肥の時も、収穫の時も、どんなことであっても「三思一行」の気持ちで行いなさいと説くのです。
(畑仕事の十二カ月 久保田豊和著)

これを知って全く違う視点から、一連の出来事を振り返ることができました。
土づくり、畝立ての段階、種まき、発芽・・・とここまで考えてやってきたか。
焦ってやらなくていいのに、早くやろうとして結果品質の悪いものができてしまう。過去に自己分析をしてこのパターンがあったことを思い出しました。あれからもう何年も経っているのに、全然成長していなかったということです。
「三思一行」が畑以外においてもできるようになったとき、できるという感覚を取り戻して他のことにも応用していけるようになるのが理想です。
あと二畝残っていますので、この「三思一行」の気持ちを持ってやりたいと思います。

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