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物を創る人たちの、手仕事の世界観

カタコトの会、素材を知ると見えてくる「良さ」の定義・秘密を見ました。
絹織物の新井教央さん、木綿織物の白井仁さん、紙布作家の妹尾直子さんのお話。
インタビュアーの吉澤朋さんは新井さんの着物に、帯はおじい様が興した郡上紬で美しかったです。

三人三様の素材を扱っているのですが、白井さんが解決の瞬間が嬉しいというお話をされていたときに共通点があるように思いました。
何かやって、問題が起きて、出来上がるまでの過程を味わっているのです。
経験していることが増えると、毎回やるたびにどうやってやるかちょっとずつ調整して工夫していく。

山頂に届くことが喜びではない

方程式のようにあっさり解けなくて、「何でなんだろう、どうしたんだろう。。。」と思いながらも日々暮らしていくなかで、解決策のヒントをもらったりすると、嬉しい気持ちがよくわかります。
Nakamura EmiさんのYAMABIKOという楽曲があります。
それぞれに道はそれぞれに違っていても、手仕事の道を見つけて登っておられるお話とYAMABIKOがぴったりと重なりました。
ぜひ、聴いてみてください!

Emiさんの新曲は”私の仕事”というタイトルで、立ち止まざるをえなくなって、でもやっぱり歌いたいという気持ちが伝わってきました。

だからさ やっぱり歌うよ
美しい言葉に 抱かれて
ちゃんと 息を吸って
私のためとは言いづらい

時間の流れはゆっくりとしていて、答えを出すのも急がない。
めぐる季節に合わせながら、一人で淡々と向き合っていく姿勢。
その人から良いものは生まれてくると思いました。


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