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令和6年能登半島地震災害ボランティアについて

2024年2月4日(日)志賀町、2024年2月10日(土)輪島市へ、災害ボランティア活動に行ってきたので簡単に報告。前半は事実のみ。後半は感想なども。前半は次に行く人の参考になるように意識してます。


事前準備

ボランティア事前登録

僕の場合は団体としてチームの隊長が申し込みを済ませてくれたので、僕自身はこの作業を行なっていませんが、まずは石川県災害対策ボランティア本部が開設するサイトから「ボランティア事前登録」が必要です
以下の特設サイト内から、事前登録を行なってください。

事前登録を行うことで、能登半島各地のボランティア募集メールが届きます。そちらから、応募を行いマッチングが行われます。

2024年2月現在のボランティア内容は、災害ゴミの片付けが主なようです。
ということで、装備について。

服装や持ち物の準備

服装や持ち物の準備として、こちらを参考にしました。

こちらに書いてはなかったのですが、チームメンバーが気を利かせて行動食(お菓子)と一緒にポケットウェットティッシュを持ってきてくれました。ありがたかったです。
あと、ガラスを割る作業もあるので、防塵メガネがあると良いですね。
ちなみに僕は前日にワークマン行って揃えました。ワークマン最高。

ボランティア保険の加入

災害ボランティアに行く際は、必ず保険に加入しましょう。
今回、募集応募から当日までの時間がなかったので、全社協のWEBから申し込みました。クレジットカード決済となります。(災害時は特例としてWEBにて加入ができるようです。災害時だけなんですね。後で知りました。)
また、保険の補償期間が年度末までというのは注意が必要です。1年間ではなく年度末までなので、2月に加入しても2024年3月31日までとなります。(4月になったらまた加入します)

プランが、「基本プラン」「天災・地震補償プラン」「特定感染症重点プラン」と3つあって少し迷ったんですが、コロナ・インフルエンザも流行っていること、複数回行くことになると思ったので、とりあえず「特定感染症重点プラン」に加入してみました。

ボランティア活動保険については、地元の社会福祉協議会で加入できますので、WEBやクレジットカードが不安な方は、そちらで加入しましょう。

高速道路の無料措置

車で集合場所まで行く予定の方は、災害ボランティア車両の高速道路の無料措置というものがあります。

往路はどうやって証明するんだろうと思いましたが往路の書類を提出することで無事通過できました。ボランティア作業終了後にスタンプを押してもらえますので、復路の出口ICで提出します。

志賀町でのボランティア

2024年2月4日(日)は志賀町でのボランティア活動でした。

時系列

4:30 自宅を出発
6:40頃 集合場所近くのセブンイレブンで昼食購入
6:45頃 集合場所である石川県地場産業振興センター駐車場へ到着
7:20 受付
7:30 出発(金沢駅へ)
8:00 金沢駅出発(志賀町へ)

  • バスには27名乗車。そのほかに担当の方が1名。

  • 2箇所にわかれて作業とのことで、17名と10名に分散することに。

  • 志賀町までの間でトイレ休憩は1回。帰路も同様(ただ、たまたまこのバスにはトイレが付いていました。)

  • 車内で作業内容の説明あり。二次元バーコードから指名等入力。オレンジ色の名札シールに記名し見えるところに貼るよう指示あり。マジックは貸してもらえます。

  • ボランティア活動に対する注意事項が書いてあるので、しっかりと読む。

9:00頃 のと里山街道の渋滞。これは他県の自家用車を制限することから検問をしているためと思われ。(現地へボランティアに行きたいという気持ちは山々ですが、公のボランティア募集で行きましょう。)
9:50頃 現地到着、現地にて志賀町の方から説明あり。
10:00頃 作業開始
12:00から13:00 昼休憩
15:00 作業終了、帰路へ

志賀町作業内容

志賀町での僕たちの作業は、災害ごみ仮置き場に次々と持ち込まれる廃棄物を、降ろし運ぶ作業でした。

これは、お昼休みに撮った写真ですが、このように場所場所に分別されていて、そこに車を付け降ろすことになります。(地元小中学校の廃品回収のイメージ)
降ろした木製タンスなどは、すぐ横の重機がバリバリバリと潰して産廃コンテナに積み込まれます。
車から降ろす作業は、もう産廃として扱われるので気を使わないのですが、降ろす時に車に触らないようにとか、これはどの分別にすれば良いか迷うことがあって気を使いました。
それでも何より、シルバー人材の方々がテキパキと指示してくれたのがありがたかったです。(その街その街の分別方法があったりするので、こういう方がいらっしゃると良いですね)

作業自体は砂ぼこりも上がるし汚れます。この日は天気で寒くもなかったのでよかったですが、雨模様だったりすると泥だらけになるかもです。

トイレは仮設トイレがあります。荷物を置く場所もありますが、貴重品はウエストポーチなどで身につけるようにすると良いかと思います。

輪島市でのボランティア

2024年2月10日(土)は輪島市でのボランティア活動でした。

時系列

3:40 自宅を出発(金沢市-輪島市間が時間がかかるので集合時間も早い)
5:33頃 集合場所近くのセブンイレブンで昼食購入。
5:45頃 集合場所である石川県地場産業振興センター駐車場へ到着
6:00 受付
6:17 出発(金沢駅へ)
6:48 金沢駅出発(輪島市へ)

  • バスにはおよそ40名が乗車。担当者は2名。

  • 前回同様、バスの中で作業内容の説明あり。今回は3班に分かれるとのこと

  • 二次元バーコードから氏名等を登録。名札はバスの中では渡されず(あとで現地にて配布あり)

  • 能登市まで道中3時間くらいある中で、トイレ休憩は1回。(今回渋滞があって往路は4時間)

  • 作業時間の関係で、現地でお昼をとる時間がないとの説明があり、少し早めの昼食をバス内で。

10:50頃 到着

  • 輪島市へのボランティアはこの日が初めてだったこともあり、多数のマスコミ取材あり。

  • 輪島市長のあいさつ。

  • 3班にわかれ、最初に12人集められたのでそちらに参加。12人で4班に分かれました。

  • 1班ごと車に乗って現地へ。数分で現地到着します。

11:00頃から14:00頃まで作業(実質3時間程度)

14:00頃 作業終了

  • バス乗車場所へ帰る途中、今回特に大きな被害が出た朝市通りの横や、海岸線、倒壊したビルの横を通って当時の状況や現在とこれからについて青年会議所の方から説明をしていただく。

  • 車から降りて、消防団の方から当時の状況について説明を受ける。

15:00頃 バス乗車。帰路へ。

輪島市作業内容

輪島市での僕たちの作業は、家屋に残る災害廃棄物を運搬し自宅の前に分別して配置すること。

ここでも分別が難しかったです。これはチームの隊長がマスコミ取材のときに言っていましたが、バスの中で事前に分別方法がわかると良いかなと。
また、分別にあたってはマジックやガムテープ、プラスドライバーなどあると良いかと思います。次は持っていきます。もちろん輪島市の担当の方からお借りできますが、そんなにたくさんは無いので持って行くと便利だと思いました。

トイレは近くの駐車場に、トイレ車両が準備されてました。

前半以上。

2日間のボランティアを終えて

ここからは、個人的な感想と資料なので、興味のある方どぞ。

今回、団体チームの隊長から声をかけてもらいボランティアに行くことができましたが、現時点で23,000人が災害ボランティア登録しているということで、志賀町の時は27名、輪島市では40名と、ボランティア活動にいくにも非常に狭き門となっています。
ただ、これはしょうがないことで、ボランティアへの対応が現地復興の妨げになっては本末転倒です。まずは現地での受け入れ体制がしっかり整うまで待ち、順次ボランティア活動ができると良いと思いました。

輪島市へ向かう途中の、のと里山街道はまだズタズタでした。片側通行ができる部分もありますが、地震の規模の大きさや破壊力が感じられました。
輪島市では朝市通りの火事がクローズアップされますが、思っていたより倒壊している住居が多い印象でした。ただ、倒壊している建物と見た目全く大丈夫な建物とがあり、耐震基準もあると思いますが、何がその違いになったのか今後の調査が待たれます。

志賀町でも輪島市でも感じましたが、マンパワーが必要だということです。当然重機の存在は大きいですが、細かい作業が無数にあります。これからも長い支援が必要だと感じました。

両日とも作業終了後、金沢市の健康ランドでお風呂に入り、その後市内で夕食をとりました。金沢の食事、めっちゃ美味しいです。
3月から4月にかけて北陸応援割りが始まると言われてますが、みなさんぜひ北陸へ。

今回、地元から4名の団体(チーム)として参加しました。
一人だと不安だったりするところですが、道中楽しい話や、災害に対する課題などを話し合いながら行けたことがよかったです。隊長はじめメンバーの皆さんありがとうございました。また行きましょう。

ICTの活用について

石川県災害ボランティア情報の特設サイトがJIMDO(ジンドゥー)で作られてます。志賀町や輪島市の各地域のページも同じようにJIMDOが利用されていました。スピード感あるホームページによる情報集約は非常に有効と感じました。
このサイト、よく見ると公益財団法人石川県県民ボランティアセンターが運営しています。令和4年度の事業報告にも、「石川県災害対策ボランティア本部設置・運営訓練の実施」とありますように、日頃からの備えが特設サイトにつながっていると感じました。(この部分大いに参考にしたいです)

バスの中で二次元コードから登録した氏名等に使われていたのは、FormBridge(フォームブリッジ)でした。つまりKintone(キントーン)で情報管理されていると思います。
Kintoneを運営するサイボウズさんは、災害時期間限定で無料ライセンスが利用可能となりますので、こちらも覚えておきたいと思います。

地域(高齢者)のICT支援をしているという立場からも、災害時のICT活用については、今後もいろいろ考えていきたいと感じました。

資料

志賀町の災害ごみ仮置き場(一般廃棄物)

輪島市は個人宅が主なので写真は撮っておりません。ちょうどマスコミの報道がありましたのでそちらを掲載しておきます。

そういえば2011年5月にもblog書いてたなーと読み返してみましたが、記録しておくのって大事だと思いました。


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