Bass Bon考察妄想
Bass Bon
SnowMan3枚目アルバム「iDOME」に収録された、佐久間大介とラウールによるユニット楽曲。作詞作曲編曲、中野領太、振り付け東京ゲゲゲイによる、圧倒的世界観と高いダンスパフォーマンスが先進的。ヴォーグダンスを取り入れた、神聖的な雰囲気漂うユニット曲。
【キャラクター】
佐久間大介
・人間から改造された人造人間、旧型人工知能。初期段階では人間時代の記憶はない。
・“バグ”で感情の片鱗が芽生えてきており、最期の仕事として新しくつくられた最新型AIラウールの教育係になる。
・ラウールと過ごすうちに母性が芽生え、それきっかけで人間時代の記憶を取り戻す。そのため、人間時代の過去に思いを馳せることが増える。
・ラウールと共闘して人間世界に戻ろうとするが、感情に耐えきれず、強制シャットダウンを受け入れる。
・ループに組み込まれているのか、生まれ直せるのかはわからない。このまま廃棄されて何も残らないバッドエンドなのかもしれない。
ラウール
・最新型AI。元から感情機能は搭載されていない。
・AIとして学習させるため、佐久間さんを教育係に宛てがわれる。名付け親も佐久間さん。
・徐々に懐いていき、佐久間さんのためにクーデターを起こすまでになる。しかし自分ではなく、過去への回顧や人間世界に執着を見せるようになる佐久間さんに対し、だんだん壊れていく。
・佐久間さんへの愛と同時に、芽生える感情へに恐怖を覚え、怯えている。次第に生まれた執着めいた感情に耐えきれず、完全に狂乱状態に陥る。
・最後は強制シャットダウンされ、全ての記憶や感情を失い、生まれ直す。
【世界観】
AIをつくる研究所的な場所。2045年(Singularity=AIが人間を超えるとされる年)を超えた、2052年。
人工知能に感情が芽生えることをバグと捉えながらも、“佐久間さんのような感情の片鱗が見える人造人間が最新型AIラウールにどのような影響を与えるのか”というマッドなことを考えるサイエンティストがいる。
でもその上でAIは支配したい。Singularityに打ち勝とうとしている。
【歌詞考察】
1.石膏像の部屋
『be be bei bei Bass Bon (Base bornに戻る=生まれたままの姿に戻る)
an ti ki na bei a ti ki Bass Bon n(私たちは戦う/Bass Bonに行く)』
“Bass Bon”は多分英語の“Base born(生まれたままの姿に戻る)”にかけている。何度も連呼される宣言のような言葉は、だんだん後悔めいた願いごとになっていく。
さくラウユニゾンで歌わないのは、佐久間さんの言う“Bass Bon(生まれたままの姿)”は人間時代を指していて、ラウールの言う“Bass Bon(生まれたままの姿)”はAIとして生まれたとき(佐久間さんに出会ったとき)だから。
“an ti ki〜”はギリシャ語。アルカイックスマイル(口もとだけの微笑、聖母のような微笑みとも言われる)を示唆している? =感情はなくとも人間の思い通りに受容するという願いの押しつけ?
言語の意味としては“私たちは戦う”。
【MV】
ラウールが後ろで佐久間さんに動かされるがまま動きながらも、佐久間さんの感情の引き金になるような振りをしているのはラウール。
=ラウールは生まれたばかりで右も左もわからない。佐久間さんの愛で感情を自覚するが、そんな佐久間さんの愛の起因はラウールの存在。
2.鳥の部屋。
『New creation(新しい創造) 目覚めた瞬間
I heard a strange noise(耳障りな音が聞こえる) 不快な夢がFade in(やってくる)』
歌い出しはラウール。ラウールがAIとして生まれて、初めて電源を入れられた瞬間。最初に聞こえてきた声を“耳障り”と煙たがる。
多分“strange noise(耳障りな音)”は研究所の職員たち。でも“不快な夢”は佐久間さん。研究所の職員たちや研究者の声は耳障りだが、初めて見る佐久間さんは不快ながらも“夢”。出会った瞬間から「出会えた喜び」を感じているものの、まだ感情を知らないから「不快」だと表現している。
『Two thousand fifty(2052年) 完全な “Ai”(人工知能)は
まだ No no no... そう永久に
Unknown(知らない) 不完全なAwareness(意識/自覚)』
佐久間さんパート。佐久間さんから見た初対面AIラウール。この完全なAI(=ラウール)は、永久に自分のような“不完全な意識”を知らないんだろうな、知らないでほしいな、という願い。
【MV】
ラップで覆われたように、汚れてもいいようにされている部屋にそれぞれがいる。多分研究室。ここで好奇の目や感情が無作為に与えられる。
ラウールは目覚めたような振りからのスタイリッシュ。でも同時に不快感を覚えているような苦しさを、ソファの上で首を絞めることで表現。
佐久間さんはラウールが座っていた椅子に座り、バグ(感情)に苦しむ。同時に周囲への警戒心も忘れない。「お前らが俺を廃棄しようとしているのはわかっているんだからな」「このままくたばってたまるか」という闘志を感じる。
でもお互いにピンクの四角アイメイク(好意のメタファー)はない。まだお互いに、お互いへの感情を興味だと思っているから?
3.植物の部屋。
『Having problems(異常アリ) 深刻なBug (問題/エラー)を
抱えたBrain(知能/脳) 芽生えかけたEmotions(感情)』
でも願いむなしく、ラウールは自分の中の異常に気付く。最新の知能の中に芽生えかけた感情はバグだと、ラウールの中で警告が鳴る。
『To be discarded(いずれ廃棄される) 消えそうなOne light(一筋の光)
まだ No no no... 最後にひとつ
Want to know(知りたい) 揺れるDesire(欲望)』
ラウールの異変に気付いた佐久間さん。廃棄が決まっている自分の終わり行く時間の中で、ラウールという唯一の光を見つける。佐久間さんもまだ感情を飼い慣らしきれてはいないから、自分の中にある希望の正体はわからず、“揺れるDesire”と表現している? 知りたいという知的好奇心がふたりの距離を近付ける。
最初は「どうせ棄てられるなら道連れにしてやる」「ここで期待通りの成果が出せれば棄てられないかもしれない」みたいな気持ちもあったんだろうけど、それを上回るほどの母性の芽生えには見て見ぬふりをしていた。湧きつつある母性を「知的好奇心」という言葉で蓋をして、周囲に溢れる新しいもの全てを不快と呼ぶ、生まれたばかりのラウールに歩み寄る。
【MV】
花の咲いていない青い草の中でガタガタと見知らぬ感情に震えるラウール。
花の咲き誇る中で艶美に振る舞いながらも、バグに苦しみ喘ぐ佐久間さん。
ラウールは生まれたばかりだから、芽生える感情もこの頃は比較的単純。佐久間さんに対する興味、未来への好奇心。でも知らないから怖いし震える。
対して佐久間さんはもう酸いも甘いも知っている。こんがらがった感情はただひたすらに苦しい。でもそれを全部見せるほど弱くも幼くもないから、余裕ありげに笑ってみせる。
4.石膏像の部屋。
『「Please...tell me my name...?」(僕の名前を教えて)
「Your code name is.....」(君のコードネームは……)』
ラウールは佐久間さんに自分の“名前”を訊く。佐久間さんはラウールに“コードネーム”をつける。
元々決まっていたものなのかもしれないけれど、知らないうちに「この人に名前をつけてほしい」とまでの興味や親近感を佐久間さんに向けるラウール。
そんなラウールに、あえて「君のコードネームは」と答える佐久間さん。恐らく自分の中にある母性を否定するため、はたまたライバル視を誇示するため、あえて冷たく振る舞っている?
【MV】
多分石膏像の部屋は“ふたりだけの感情の部屋”。
なにもないただ白い石膏は感情のないAIたちのメタファー。その中で自分たちもそうだとでもいうような顔をしながらも、ピンク色の四角アイメイク(好意、愛のメタファー)は克明に浮かぶ。
5.白い部屋。
『be be bei bei Bass Bon(Base bornに戻る=生まれたままの姿に戻る)』
ラウールパート。これは戻りたいとかって言うよりも、「ここが僕の生まれた場所」という提示のようなもの。
『be be bei bei Bass Bon an ti ki na bei a ti ki Bass Bon n
be be bei bei Bass Bon bu an ti ki na bei a ti ki Bass Bon n
be be bei bei Bass Bon an ti ki na bei a ti ki Bass Bon n』
ラスト以外のこの部分、『be be bei bei Bass Bon an』まではラウールで、『ti ki na bei a ti ki Bass Bon n』は佐久間さんパート?
ラウールは生まれた喜び、佐久間さんに出会えた喜びが感情の芽生えなんだけど、その感情に侵食されて壊れることはない。むしろ良い傾向を見せている。
でも佐久間さんは自分を廃棄しようとしている連中に一矢報いたい。でも自分に力はないとわかっている。だからラウールへの母性を必死に押し殺して、『戦え』とラウールをけしかける。
【MV】
冒頭の乳白色を思わせる部屋。真っ白の中でヴォーグダンスを踊るふたり。
まだ感情という色はない。厳密にはあるけど、“石膏像の部屋(ふたりだけの内面)”に隠せている。でも好意だけは隠せていない。
《MVでのカット部分》
『Forgot something(何かを忘れている) 生まれた意味を
Singularity(AIの臨界点/AIが人間を上回った=2045年問題) その先を見せて
Get me out of here(ここから連れ出して) 扉壊して』
ふたりのパート。人間への敵意がふたりの共通意識になるという意味?
“生まれた意味を忘れている”も共通項。佐久間さんはそもそも自分が生まれた意味は知らないし、同時にラウールをけしかけても良かったのかという迷いが生まれている。「人工知能としての自分の迷い」も、「ラウールの教育係としての自分の迷い」もある。前者の起源はわからず、後者の起源とは違う感情(母性)を本格的に自覚してしまって、後戻りできない現状に後悔し始める。
ラウールの“生まれた意味”は、少なくとも感情の芽生えではない。最新型AIとして研究発展に貢献することがラウールの“生まれた意味”。でも佐久間さんへの柔らかい感情を自覚し、けしかけられた闘志も形になり始める。それはラウールの“生まれた意味”からは、明らかに外れた場所にある。
“Singularity その先を見せて”は佐久間さんからラウールへの期待と、ラウールの自信の現れ。ただラウールの自信は、闘争心からくるものだけではなく、“もっと色んな景色を見たい”という高揚も含まれていそう。
でもお互いにそれを、“Something(何か)”と称して見ないふりをしている。
『さぁ Dive deep dive deep dive deep dive deep dive(深く、深く潜って)』
ラウールパートに、佐久間さんの囁きが付随する。
ラウールが深く潜るのは、怒りや感情の沼だろうけど、佐久間さんが潜るのは、過去の記憶の沼。ラウールへの母性が引き金となって、人間のときの記憶を思い出した?
歌詞にするとかっこの中の部分を佐久間さんが歌っているのは、感情の流出を示唆している。
『Little voice... little voice... (小さな声)聞こえる方へ』
佐久間さんパート。過去の自分の声が聞こえる方へ、身体が向かっていく。高音で感傷的な歌い方。艶がある。
『Think about... think about... (思いが)駆け巡っていく』
ラウールパート。感情というバグが、ラウールの身体を蝕んでいく。佐久間さんが自分から離れて、過去に向かっていこうとしているのを察してしまい、怒りの矛先がブレ始める。低音で怒りが湧き上がるような声。
『Wo oh wo oh wo oh
Open eyes(目を開いて) 遠く Look up(見上げて)』
研究してきた人間たちは倒せた。現状を見ろ、とふたりで勝利を見つめるも、未来という遠くを見たら迷子になり始める。
『Looking for me(私を探して)
looking for you(あなたを探して)』
佐久間さんパート。過去の私を探して、未来の私を探して。あぁ過去の記憶は戻りつつあるけど、未来に俺の居場所はないんだ。
じゃあラウールは? 佐久間さんの目がラウールに向く。ラウールには未来がある。未来を生きられる。
ライブで佐久間さんは左目を隠していたけれど、右目は過去、左目は未来を意味するから、佐久間さんは未来を見たくなかったと考察。でも“遠くLook up”から“Looking for you”でラウールの未来を見たくなる。でも見てはいけない、そこに俺はいないから。だから眼帯で左目を隠し続けたまま。ただラウールの未来を願う。
『looking for truth(真実を探して)
looking for love(愛を探して)』
ラウールパート。佐久間さんが“me”と“you”で標的がはっきりしているのに対し、ラウールは曖昧。自分の感情や生まれてきた意味の真実を知りたい。愛を探したい。
ねぇ俺が佐久間くんから貰ったものは、俺が佐久間くんに感じているものは本当に愛だったの? 全部バグだったんじゃないの? 仕掛けられたものだったんじゃないの? 悩み続け混乱したラウールは、本格的に壊れる。
《MVでのカット部分》
【MVでカットされている部分の、MV考察】
6.白い部屋が色で汚れていく。
まず暗転し、ふたりの振りがゆっくりになる。まるでスローモーション。感情が忙しなく動きすぎて、身体が重くなるという演出?
ふたりで同じジュースを飲む=感情の共有
からの感情に荒ぶれたかと思うと、佐久間さんが前で佐久間さん主体で踊る→ラウールが闘志を剥き出しにして前に出る。
ラウールは佐久間さんを守りたい。佐久間さんと感情を共有し、そう思うようになった。
ドーナツ=終わらない、繰り返す
サイコロ=dieとかけている? 故障のメタファー
鍵=感情の部屋を開けるには鍵がいる(ラウールの感情の鍵は佐久間さん)
テニスボール=中が空洞(空っぽのAI)
ビリヤード=本来の色とは違うもの(ちぐはぐ)
→佐久間さんがラウールという完璧なAIにバグを起こした、という示唆。
佐久間さんの『Bass Bon』を合図に、部屋が色に塗れていく。ラウールは怯えるが、佐久間さんは踊り続ける。=ラウールは佐久間さんの本意すらわからなくなって、自分の中の制御不能な感情に怯えているけれど、佐久間さんは全部諦めてラウールを想っているから、ただ感情に踊らされる。でもあくまで人工知能らしく。
『be be bei bei Bass Bon』
佐久間さんパート。多分ここで強制シャットダウンされる。佐久間さんのソロだから、ラウールの電源を切ったのは佐久間さんなのかもしれない。ラウールが壊れ切る前に、スイッチを切った。「生まれたままの姿に戻って」という願いを込めて。
シャットダウンされたことによって、ラウールの記憶も感情も完全にリセットされる。無かったことになる。佐久間さんはそれを理解して、艶然と微笑む。
そこで生き残っていた人間に、佐久間さんも強制シャットダウンされる(もしかしたら自分からしたかもしれないけど、ループを示唆している演出もあるので、ここで第三者にリセットさせられるのが自然だと思う)。
7.衣装が変わる。
感情が全面に出てきたという表れ。ピンクの手袋は感情に手が染まるという視覚的描写。また、ピンクは佐久間さんのメンバーカラーであることから、全身が覆われる前に終わらせるという佐久間さんの“愛”という意味でも使われている?
汚れてもいい部屋(研究室)でも怯えは見せない=人間に弱さは見せないという変わらない気骨。
ラウールは草から逃れられるが、佐久間さんは花に絡まったまま。運命を受け入れて、感情を手放さない意思。でも本望と言わんばかりに満足げに微笑んでいる。
『be be bei bei bass
a ti ki Bass Bon n
be be bei bei bass
a ti ki Bass Bon ti ti』
ラウールパートと佐久間さんパートの繰り返し。入れ替わることもなく、ただ1サビに戻ったかのように繰り返す。ふたりのリセットが無情に進みつつある描写?
『be be bei bei Bass Bon an ti ki na bei a ti ki Bass Bon n』
分けられていたふたりのパートが一緒になる。
冒頭と同じ乳白色の沼に戻っていき、無機質の中に押し戻される。でも冒頭では別々に歌っていたパートを一緒に歌っているから、完全にリセットされることはないっていうメッセージなのかも(というかそう信じたい)。
多分この後佐久間さんは廃棄されるし、ラウールもリセットされたから感情や記憶はなくなるけども、本当に全部なくなったのかな?
そう思うと、明らかにふたりの会話である『「Please...tell me my name...?」(僕の名前を教えて)
「Your code name is.....」(君のコードネームは……)』を一緒に歌っていたのは、ふたりが一体化するという未来示唆なのかもしれない。
8.乳白色の沼に消えていく
感情のないAIのメタファーである微笑えんだ石膏像から、ピンクのアイメイクが消える(感情がなくなった)。草花は枯れ、ラウールはピンク色の手袋に驚き、佐久間さんは運命を受け入れる。
《感想》
なんていうか……しんどい。確かに私は鬱映画大好きだけども、こんなバッドエンドまっしぐらなことある!? ってくらいハッピーエンドの光が見えない方向に突き進んでしまった。なんでや。
まず「Bass Bon」が天才やな、と思うのは、「彫りが深くてダンスのスケールの大きいふたりに、感情を抑えた機械的なダンスパフォーマンスをさせる」という発想。そしてそれが、「最年長組で案外思慮深くて、愛が深い佐久間大介」と「ワールドワイドだけどグループ最年少で当時未成年、何色にでも染まれる危うさと果てしない期待値を持つラウール」だからこそ、このテーマを選んだんじゃないかと思う。
テーマ自体は「感情による侵食」と「Singularityに対する感情というバグの表現」なんだろうけど、それに加えて「人間でも手に負えないほどのままならないクソデカ感情」もあると思っている。理路整然と並べられた感情だけならここまで壊れることもなかっただろうし、佐久間さんを教育係に宛がったマッドなサイエンティストだってまさかラウールが刃を向けてくるとは思わんかっただろうしさ……。
佐久間さんとラウールの共通項って、少ないようで多い。身長差や年齢差はあれど、ダンスパフォーマンスのスケールの大きさ、空間を支配する能力、指先までに感情をのせるスキルは似通っている。だからこそ、“感情がない人工知能”というキャラクターが映える。
でもラウールと佐久間さんの“感情ののせ方”ってタイプが違う。ラウールは空間全部に感情をのせるし、佐久間さんは関節全部に表情がある。お互いにダイナミックなパフォーマンスが売りだけど、共感性はラウールが強いし、受容性は佐久間さんが強い。個人的な意見です。
だからラウールのキャラクターである最新型AIの「自分の中の大きな感情が怖い」という恐怖心はあどけなく前面に出されるし、それに全幅の共感もする。そしてそれを全部受け止めてバッドエンドに向かう佐久間さん。衣装も、「佐久間さんの身体のラインがわかりにくくてもったいない」という意見がちょこちょこ見受けられるのだけれど、多分“人間らしい感情を知らない最新型AIラウール”と“人間らしい感情に混乱しながら装飾のように所作を彩る人工知能佐久間”だからこその違いなんだろうな……。はぁ……なんでこんなことになってしまったんや……。
「Two」もそうだけどさ、SnowManって自分たちの能力を最大限に活かす演出が上手すぎない?? いや、元々自己プロデュース力の鬼だと思ってたけどさ……まさかここまでとはな……!
そして何が1番怖いって、「人間の知的好奇心のせいで感情に侵食されて壊れた人工知能」の前後にあるユニット曲が、「感情が大きすぎて愛がすれ違う人間の難しさ」と「楽しげにつくりものを楽しく創造する」をテーマにしているってこと。あべこじ、君たちは永遠に平和でいてくれ。
【次回予告】次は「Two」の話します。
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