とぅん©元不登校

「本当に大切なのはその子らしく生きられること」中学生で不登校と統合失調症。長く苦しい学…

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「本当に大切なのはその子らしく生きられること」中学生で不登校と統合失調症。長く苦しい学生時代から、大人になった現在までの体験談や気づきを発信していきます。

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失敗してもいい。そう思えなかったのはどうしてだろう?

失敗は成功のもと。 人より苦手ならそのぶん努力すればいい。 失敗の数だけ成長するよ。 励ます言葉はどれもこれも、 「がんばれ」にしか聞こえなかった。 自分が努力すれば乗り越えられるはずの壁だ。 でも、それがどうしても越えられない。 あの頃のわたしは、人の声援に応えようとして、必死に跳んで走って足をくじいてしまった。私にとって学校は無理をするための場所だった。目を瞑って駆け抜けてきたけど、心はちゃんと傷ついてた。 大人になってこう言われるようになった。 「失敗を恐れて

    • 本当の友だちって?量より質の人間関係

      友だち100人できるかな 私たちは「友だち100人できるかな」と幼い頃から刷り込まれてきました。学校が友人の数を強調しない風潮になったとしてもきっと、楽しそうな様子がタイムラインにあふれていれば、どこか劣等感を抱く子はたくさんいるはずです。どれほど人づきあいが苦手でも、充実した時間や思い出を誰かと共有したい欲求はなかなか消えないのかもしれません。 友だち1人もできません かくいう私は、一人で過ごす強さも誰かとつるむ器用さもなく、もがいているうちにいじめに遭い、小学生中学

      • 一緒にいるだけが親子じゃない!互いに安定できる距離を見つける。

        近すぎて苦しい家族の理想像 一緒に過ごす時間が充実しているほど、仲が良い家族に見えるもの。そういった家庭を築けるのが、立派なお父さんお母さんだというイメージは、自分が子どものとき今よりもっと根強かったように思います。でも、それはやはりイメージに過ぎないのかもしれません。より献身的なのが良い親とされる空気のなかで、それがいつしか子にとっても負担になっていくことがある。家が安心できる場所であるために、家族との距離が近すぎないことも大切だと私は感じます。 母と子で共依存 わた

        • 没頭する時間はムダ?子どもの趣味の捉え方

          子ども時代の体験談好きなことが得意とは限らない わたしが小学生の頃、何より欲しかったのは絵が上手に描ける能力でした。絵を描くのは好きだったし、将来の夢を聞かれたら漫画家と答えていました。でも、周囲には自分より絵が上手い子がたくさんいて、次第にそれを口に出せなくなっていきました。絵が上手な子たちと話してみると、みんなこだわりを持ち時間をかけて描いていることがわかり、その根気も自分にはない才能の一つだと感じました。中でも習い事で知り合った同い年の女の子はひとつのイラストを着色ま

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          不登校から通信制高校へ進学して大変だったこと

          はじめに中学校での様子 教室はもちろん、学校という建物にまともに足を踏み入れることができない状態でした。定期的な通院・服薬を行っていてもかなり不安定で、2カ月ほど入院もしました。かろうじて保健室に短時間ならば通える時期もありましたが、いずれにせよ登校するという行為は、私にとっても周囲にとっても、相当な負担を伴うものでした。 どんな学校を選んだ? 一口に通信制といってもさまざまな形があると思います。わたしが進んだのは完全な在宅学習ではなく登校する選択も可能な学校でした。

          不登校から通信制高校へ進学して大変だったこと