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10年以上前から介護事業所で使われていた冷蔵庫を掃除をしました。
最近、古い冷蔵庫を掃除していました。
介護事業所だった建物をリフォームするため、片付けが必要になったためです。
メーカーを確認すると、松下電工のNationalでした。
懐かしい名前です。
ドアを開けると、ひどい汚れでした。
汚れが隙間に詰まり、醤油のシミ、魚のにおい、、あまり汚いことは書かないようにしますが
まるで、ゴミ屋敷の中から取り出されたばかりなのかと思うような状態です。
掃除をしながら、何とも言えない気持ちになりました。
私も、この冷蔵庫のあった事業所に勤務していたことがあるのです。
中で働く人たちの顔も、思い出します。
いつも、一生懸命トイレ介助をして、食事介助をして、事業所内の床掃除をしていました。レクリエーション活動に積極的に取り組み、事業所外研修にも積極的に参加し、他の事業所の良いところを取り入れたいと語る管理者もいました。
利用者の顔を見るのが楽しい、笑顔を見たい
と私に説明していた方が何人も居た職場です。
でも、この冷蔵庫は、台所に置かれてから何年も掃除されていない様子…
冷蔵庫を掃除する時間がないほど、大変な職場環境だったとは思えず、なぜ、こんなに汚いのか…
ふき取りに使用したセスキ水が、あっという間に手垢、油汚れを落としていくことに感動しながら、何人かで冷蔵庫を拭きます。
とはいえ、実際のところ、考えるまでもなく、
介護職としての業務の中に、冷蔵庫を清掃するというルーティンは含まれなかったのでしょう。
そして、私たち運営者側も、その汚れをチェックせず、現場で気づいたら綺麗にするだろうという甘い考えだったのです。
職員は24時間その場所で生活するわけでもなく、いつか誰かが気づいたときに掃除をしてくれるだろう、という職場の体質が冷蔵庫の汚れとして出てきただけなのでしょう。
生活支援、身体介護のように、介護の種類を枠に当てはめることの弊害もあります。
個人の生活をチェック項目にして、それさえ確認したら自分の仕事は終わり、という業務の決め方は、経験のない人にとっても就業しやすい環境になります。
人手不足や非常勤職員の確保の点からも、トラブルを回避する環境を作りやすいように思えるのです。
しかし、私どもの事業所のような小規模施設では、マニュアルを超えた、ちょっとした気づきが沢山出てきます。
そのような気づきに対して、その時の職員が主体的に解決できる環境を整える必要があったり、すぐに対応することが難しいなら申し送りだけでも迅速にする等、予定していた業務に含まれない、わずかな隙間を埋める介入が必要になる場面が無数に生じたりするのが現実です。
職員に非はない、環境を整えることができなかった運営者の問題であることに違いはない。
などと、優しく考えることにしました。
しかし、今後のために
本音を書いて終わることにします。
「あなた方、いつも仕事をしている様子をアピールしていたのに、自分たちが日頃使う場所さえ管理できていなったんですね?
私も、あなた方と、良い介護の方法や、困った職員さんの取り扱い方についてゆっくりお話している時間があったら、冷蔵庫の中、トイレのドアの溝、窓の桟をチェックして黙って一緒に掃除をするように行動するべきでした!」
こうやって言えば言うだけ、自分に返ってくるのです。
運営者側である自分が引き受けるべき問題だったなぁ…
ではまた👋
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