忘れられない人
過去の出来事から
こんにちは。夜の海月です。
2018年~2019年の期間に私は記憶障害になりました。はっきりした原因はわかりません。この時期短期記憶はほとんどできなくなり、因果関係があるのかたまたまなのか長期記憶も所々きえてしまいました。
数か月の治療で回復傾向に向かい無事に回復しましたが、長期記憶の中で失ってしまった記憶もあるようです。今でも身に覚えのない写真があり一緒に写っている友人がその時の話をしてくれますがさっぱりで、後遺症的なものはあるみたいですが、人は忘れ行く生き物ですから仕方ないですね。
過去よりもこれからの未来の思い出を美しいものにしていければOKですよね。
本題「忘れなれない人」
2019年に私は一人の女性に出会いました。
出会いは会社の後輩たちの飲み会の二次会に呼ばれた際に出会いました。
その時は自己紹介と連絡先の交換だけで、それからの関係は電話で彼女の相談を聞いてることが多かったです。デートというデートは2回で、付き合いも1年という短い期間の付き合いでした。
その1年の中で一番覚えているのは彼女は結婚歴のないシングルマザーで小学生になったばかりの子供がいました。
ある日の夕方、私は仕事を終えて帰路に経っていた時に電話が鳴りました。電話の相手は彼女からでした。いつも電話をするのは夜21時以降だったので珍しいなぁと思いながら電話に出ました。
「山車に乗っていた子供がいなくなった!助けて!」
と慌てた声でした。とりあえず落ち着いてもらって状況を説明してもらい、駆け付けました。その日は彼女の地元のお祭りだったみたいです。
駆け付けてから気が付いたのですが、私の知っている彼女の子供の情報は「小学生の息子」という迷子の子供を探すには少なすぎる情報でした。
探すだけ探しましたが、当然ながらなんの力にもなれなかったことを覚えています。
ですが彼女は「ありがとう」というためだけに今度は私を探して会いにきてくれました。子供を探しまわって疲れているはずなのに。
その半年後に彼女とは連絡が取れなくなりました。
理由はわかりません。何の前触れもなく突然でした。
共通の友達もいなく、SNSのつながりもないので他の連絡手段はありません。手紙を書いて出したこともありましたが連絡はありません。
私たちは付き合うことはありませんでしたし、基本は電話で会話をするだけでしたが私にとっては忘れられない一年でした。
私にとっては突然でも彼女にとっては必然だったのでしょう。
優しい人ほど何も言わずに突然いなくなるもの。女性は顔の表情と心の表情は別物だということを痛感させられた出来事でした。
約5年経ちますが今でも彼女とまた電話で会話をしたいと思いますね。
それだけ私にとっては21時以降の約1時間の彼女との電話は大切な時間だったんだと思います。
忘れられない人ですが忘れないといけない人でもあるのかもしれませんね。
これからの未来に期待をして。
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