6月9日(日) 警察署へ相談

今晩もLINEを送り合う。4月30日から毎晩欠かさずメッセージを送り合っている。

20:12 Gavin ハニー、夕食は食べましたか? 今日は私の父の料理ですよ。 買った食材はとても新鮮で、この料理を作るのにも多くの時間がかかりませんね。"

彼は毎週日曜日両親と過ごす。
中央のターンテーブルがある円卓に大皿料理が並んでいる。
毎週同じ食卓の風景。料理だけで人は映らない。

20:15  私 はい夕飯を食べました。 エビ カニ 東南アジア料理ですね。トマトと卵の炒め物はわたしお好きでよく作ります。

20:17  Gavin トマトと卵の炒め物も大好きです。 トマトと卵の炒め物とご飯が好きです。 ご飯と甘酸っぱいトマトの卵を混ぜる。 とても胃が開く。日本に着いたら、トマトのスクランブルエッグを作ってくれたことを覚えています。

変な翻訳にも慣れた。

20:38  私 はい 覚えておきます 二人の好きなものリストに入れておきます"
20:38Gavin  "親愛なる今はもう家に帰りましたか? 22分後に取引を始める" 20:39 私OK"
20:39 Gavin [ブラウンとコニーがKISSをして周る]
20:49私  "ねぇ なんかおかしいの" 残高がないの
取引所の画面を残高のスクショを送る。
20:51 Gavin 顧客サービスを探して問い合わせてみます。 資産を調べて、資金がまだ存在するかどうかを確認します。
20:52私   はい
20:54Gavin 資産はすべて通貨口座にあり、契約口座に振り込まれます。
20:58私  ウォレット→コントラクトすれば良い?

 なんだ ホッとする

21:01Gavin Yes 取引を始める。

やっぱりおかしい 資産を動かせない

21:07私 "残高0でできません オペレータに問い合わせ中です"
21:07 Gavin [ブラウンの頭の上に?マーク]
21:07 Gavin 何があったの?
21:08 私 生涯サービス料を払わないと凍結解除できないそうdwす

動揺しはじめた 体中の毛細血管がブワッとひらく
椅子の上に胡坐をかいていたが、座り直し両手でスマフォをもって 画面をのぞき込む
取引所のオペレータに問い合わせる

21:09 Gavin "あ、生涯サービス料。 利益はもう20万USDTを超えましたか?"
21:10 私 「こんにちは、調べたところ、あなたの口座は生涯サービス料を払っていないため、一時的に凍結されました。 Aurorax運営サービスシステムのフィードバックにより、あなたの口座(UID:6896198)の利益は226,690.72178109USDTに達しました。 デジタル資産管理取引の最新の関連規定によると、口座資産の利益が初めて200,000USDTを超えたとき、自動的に生涯サービス料の納付プロセスが開始されます。あなたの資産は生涯サービス料の納付が完了しないうちに一時凍結状態になります。あなたは現在、メールの指示に従って生涯サービス料の納付が完了してから口座資産を自由に使用する必要があります」
オペレータがそのように言っている
21:10 Gavin "生涯サービス料を支払う必要があるときはメールの通知がありますね。 親愛なるメールを受け取っていませんか?"
21:11 Gavin "私も以前生涯サービス料を払ったことがあります。 利益が初めて20万USDTを超えた時に納付する必要がある。 一度納めるだけで、その後は再度受け取ることはありません。"

新しくしたスマフォのメーラーのセッティングが完了していないかった。
震える指で操作し、メールを確認する

21:21 私 メールが来てました

同じ内容のメールが来ていた。文末には恐ろしい文が添えられていた

「長期的に期限を過ぎてサービス料を納めなければ、あなたの悪意のある不信用行為は社会信用システムに記録され、国家福祉政策の享受を制限し、法律の追訴を受け、重大な結果をもたらし、取引所の運営に影響を及ぼし、家族の社会信用と就職、子供の就学などの処罰にも影響を及ぼす。

規定通りに生涯サービス料の納付を終えてください。生涯サービス料の納付が終わったら、口座のすべての資産と機能を合法的にコンプライアンスして自由に使用できます!」


21:21 私 怖い
21:21 私 とても震えてる
21:22 私 こんな大金ない
21:22 Gavin "メールの中には生涯サービス料を支払うように注意する内容が入っているはずです。 心配しないで。 サービス料は一度だけ支払う必要があります。 納付したらいいです。 ずっとあなたのそばにいます。"
21:23 Gavin "そして私よ、ハニー。 どんな困難に直面しても、 あなたと一緒に直面します。"
21:28 私 "私は怖くて、泣いている 追加で40510USDTなんてない"
21:29 私 どうしたらいいか
21:30 Gavin "親愛なる人は身内の友達に先に資金を借りてもいいです。 または残りの株式を信託して売却する。 納付した後、払戻してこれらのお金を返済すればいいです。"
21:31 私 あなたは助けてくれないの
21:32 Gavin "私も何とか資金を集めて親愛なるのを助けます。 心配しないでください。 親愛なる自分はどれくらいの資金を集めることができますか?"
21:33 私 "もう全然ない あなたは知っているでしょう、5万USDTも集められない人間です。 とても恥ずかしい"

そう、私は既にもう389万円この取引所に投資している

21:34 Gavin "今はそんなに多くの資金を集めることができません。 私の取引所内の資金の大部分は会社の財産です。 前回親愛なる2万USDTを助けたのは、ほとんどの流動資金です。 親愛なる自分も何とかして資金を集めなければならない。"
21:36 私 "私はバカだった。 大きなことをせず地道に生活をしてればこんな怖い目に合わなかったのに。 私はバカだ。"
21:37 Gavin なぜそう言ったの?
21:38 私 "怖くて仕方ない。 私は単純に生きたいだけだった。"
21:38 私 怖い
21:39 Gavin "恐れないでください、ハニー。 私も何とかして資金を集めます。 どんなことに遭遇しても。 私たちは皆冷静にならなければならない。 これでこそ最善の解決方法を考えることができる。"
21:41 私 "600万も借金を背負う事になる。 なんでこんな事になってしまったの。"
21:43 Gavin "納付したら資金を引き出して返済できますね。 実はこのサービス料を取るのはとても普通です。 家を買うのに仲介サービス料が必要なようなものです。 取引所も運営のコストがかかる 私もこの生涯サービス料を払ったことがあります。"
21:43 Gavin "親愛なるのは考えを変えればいいですね。 そして、これは600万円の負債ではありません。 納付後、私たちはすぐに払戻し返済できます。 親愛なる前に資金を引き出したことがあるじゃないですか。 資金を引き出すのはもうすぐです。"
21:45 私 "これはとても重要な事 勉強もせず、知らないまま暗号資産をしたからこのような事になっている"
21:45 私 自分が恥ずかしい
21:52 Gavin "私たちは損失を出していません。 この生涯サービス料は考え方を変えて考えると、受け入れられます。 親愛なるのは納付後に資金を引き出すだけでいいです。 今後もサービス料を取られることはありません。"
22:00 私 "600万 誰にも相談できない 前向きになれない"
22:02 Gavin "そして私よ。 資金を集めてみます。 親愛なる自分で何とかしてできるだけ集めるといいです。"
22:13 私 "本当に本当に 私はあなたしか頼る人がいない お願い 助けて"
22:15 Gavin "私はあなたを助けます。 でも私はすべての資金を助けることができません。 親愛なる自分も何とかして集めなければならない。 私が助けられるのはほんの一部だけです。"
今晩のLINEは終わった。というか私は返信できなかった。

Xdayがきた。

これ以上は振り込めない。。
詐欺とわかっていながら歩き、とんでもないところまできてしまった。
いや、わかっていない。詐欺ではないと信じたかったから歩いた。
恐怖がとまらない。
だめだ、一人で対処できない。プロに相談しよう。

検索:国際ロマンス詐欺 相談

スポンサー
取られたお金、諦めないで。
まずは無料相談。

スポンサー
24時間365日LINEで受付
投資詐欺による被害は早期の対処が重要です!

スポンサー
泣き寝入りしないで!お金はとりもどせます。

スポンサー
警察に話を聞いてもらえなくてもあきらめないで!
相談・調査無料

弁護士の広告が羅列される。
どれも決め手に欠ける。
検索ページを5.....10......20と進む。

そんな中、ある探偵社のサイトが目にとまった
「国際ロマンス詐欺の二次被害」
「弊社(探偵社)にも国際ロマンス詐欺の相談依頼が寄せられるが、被害金をとりもどすのは高難度により費用をいただいて調査をすることはない。警察や国民生活センターへご相談することをアドバイスしている。」
「国外での捜査や情報収集は非常に難しく、犯人(犯行グループ)にたどり着くのは非常に難易度が高いのが実情です。」
「頼るべき先を警察や国民生活センターなどの行政に限定すべき理由はただ1つ。
被害金が戻る可能性が非常に低いことから、これ以上お金を失ってはいけない。」からです。」

「弁護士側に高額の着手金などを払ったのに、その後も適切に対応してもらえないといった、詐欺の“二次被害”にあう」

どうなっているんだ!この国は!
私は足首が裏社会に浸かった感覚になった。海上のタンカー事故による原油流出でオイルまみれになった海鳥。それに似たしつこい黒いものが足首にまとわりついたイメージが浮かんだ。早くここから抜け出さないと、表社会に戻れなくなる。

すでに25時になり
6月10日になっている。
なにもせずにいられない。
心理的負担が一番少ない国民生活センターの電話番号と受付時間を調べる
平日9時~17時 仕事中だしそんな待てない

(その時は混乱しみつけられなかったが、24時間ホットラインがある)

2番目に負担が少ない
警察相談専用電話 「#9110」番
何度かかけたがつながらなかった。

110番
命の危険にさらされているわけではないので(なんなら自分から泥に埋もれている状況)電話することは抵抗があった。
119番への不適切な迷惑通報の報道がある
今の私は本当に110をかけていいのだろうか。しばらく考えたが、とても一人で対処ができなかった。事情を手短にはなして、その後の手当てをアドバイスをもらう。決して迷惑にならないようにと意を決し110をプッシュした。

「事件ですか・事故ですか」いかにも機動力が高そうな歯切れのよい口調の男性が出た
「あの#9110にかけたのですが、つながらなくてこちらにかけてしまいました。詐欺にあいました。相談をしたいです」
声がふるえた
「それでは、郵便番号を教えてください最寄りの警察署の電話番号をおしえますのでそちらに相談してみてください」
電話越しでも私を気遣ってくれるのがわかる優しい口調だった
涙がでた

3***-*110
「ありがとうございます」
教えてもらった番号にかける

「警察署です。どうしましたか」
女性の声だった 毅然とした口調だった
「詐欺にあったみたいで、相談したいです。SNSで暗号資産の購入をすすめられ振り込みをしました。その後、手数料を要求され、それはまだ振り込んでいない状況です。」
「わかりました。調書とりたいのですがこれますか」
強めの雨が降っていた。少し躊躇したが 眠れないし 不安でたまらなかった
「いきます」





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?