ミツキ

自己満壁打ち~

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赤安壁打ち

夜勤明けの零くんがくたくたになりながら家に帰ると、リビングに灯りがついていた。今までは家に帰っても1人で、ただの冷たい箱だった。それが彼と暮らすようになってから、玄関でさえ、一緒に選んだルームフレグランスの香りに満たされていて、自分以外の靴が並んでいることに喜びを感じている。 リビングへ向かうと、キッチンにエプロンをした恋人の姿があった。僕がただいまと声をかける前に 「おかえり、れい」 と彼がこちらを振り返ってにっこり微笑む。 (いくら暑いからとはいえそんな薄着にエプロンとは

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