映画『コットンテール』感想

映画『コットンテール』
当地では遅れて上映される映画館は無さそうなので。
見納めかなと。

4回。

初回は少し辛くって。
いろんな想いが溢れました。
自分の配偶者との関係性や、親との関係性を考えて。
正直、見ないようにしているところを抉られた感じ。
ただただその作品を見て。
涙がポロポロ流れているのもわからない感覚だったのかも。

ネタバレあります。
よろしくお願いします。


多分、近しいところに認知症(明子さんの場合は若年性になるのかな)
また違う感覚で見ることになるんだろうなと。
私は近しいところにはここまでの症状の人は居ないけど。
父親を病気で亡くした時とか、母親の病院通いをサポートした時とかは。
それを介護というのかわからないけど。

私のような歳になると(もう半世紀以上生きております)
親の死とか触れているわけで。
いろんな事を考えながら見るのはやっぱりあって。

だから、亮ちゃんのまつ毛長いな〜とか思えたのは3回目くらいかも🤭

ただ初見で。
あのJALのバッグ…多分、兼三郎さんの年代で、きっと海外に若い時に行かれていたであろうから、あれ、多分、海外旅行のステータスみたいなバッグであったと思う。
少しくたびれたそのバッグの中に。
紅茶のTEAの缶に入れた遺灰。

最後のシーンでそれを置いてRabbitを追いかけるんですよ。
慧の家族と共に。
昭和の世代の頑固なオヤジが。
ひとつ何かを脱ぎ捨てて。
受け入れられたその瞬間。
正直いちばん心にきて。
なんかほっとしました。

海外の方が撮った日本家族の映画。
何となく海外の方が感じる親子なんだろうなと。
母親との関係性は上手く作れる息子。
息子家族と上手く絡められない父親。
忙しいを理由にする父親。
奥さんとの思い出のお店でコップをもう一個頂く感じ。
奥さんの病気を受け入れたくない感じ。

そして、父親を抱きしめられる息子…これはやっぱり海外の監督さんならではな気もする。
父までも居なくなることを止めたいって事であり。
なんか、凄くリアルな感じもあり。
海外から見た視点なのかなと思うところもあり。

そんな彼、兼三郎さんが、イギリスで母を亡くした父娘と会うことで。
勝手に自分は邪魔者と思っていたそのことに。
そして、1人でできるからという空回りの意地に。
気がついた…というかわかっていても認めたくなかった事をハードルを下げてくれたのかな。

やっぱり推しが出ているというだけで。
複数回観にいこうと思えて。
そうする事でいろんな考察をできるので。
推しが映画に出るって最高だなと。
そう思うわけですが。


さて。
その推し。
錦戸亮が演じたトシ

うん。
まあ、顔がいいし、まつ毛麗しいし。
後ろからのショットの首ホクロがたまらなくて。
たびたびドキッとするんですが。
まあ、3回目からかなりこっちの感情にシフトできましたけど🤭

亮ちゃんのその目とその表情で、感情を表していて。
名優の方との演技も何の違和感もなく…私は何者だ?🤣

息子、慧であるし。
父親であり。
旦那であり。
錦戸亮の慧、トシ、凄く良かったなと。

本当に明子さんは優しく育てられたのもわかるし。
その母と息子の関係性も凄くわかって。

なんか、本当にこんな息子素敵すぎると思ったけど。
きっと母親の愛と父親の愛を彼なりに考えていたんだろうなと。
父と息子ってまた、違う感じ方があって。
それはきっと母親である私にはわからないんだろうなと。

なんかいろんな事を考えながらも。
あー亮ちゃんなんだろう、素敵だって観ていたことは、間違いありません😅

リアルな描写を感じたのが。
お葬式の時のエミの振る舞い。
お葬式の時にキョロキョロしたり。
骨上げの時に、何してるんだろー?って見ている感じとか。

私の父は、ちょうど私の子がまだ小さい時に亡くなったので、そんな感じで。
なんか、リアルだなって。


さて。
多分、いろんな考察が交わるであろう。
あの明子さんの最期のシーンですが。

私は初見ではやっぱりそれをできなかったのかなと思ったけど。
初見の時はただただ張り裂けそうな想いと、人の死の尊厳みたいなものを考えていて。

ただ複数回観ることで。
やっぱり、助けるとは、そういう事で。自ら愛する妻の死を早めたのかなと。
それをしたからの虚無感なのかな。
最後にトシが。
母さんが言っていた、きっと父さんが助けてくれるって。
それをあの時のいろんな事を過ごしてからの兼三郎さんだから、素直に自分のしたことに向かい合えたのかなとか。
それであのJALのバッグを下に置くこと。
それを自然に素直にできたのかなと。
4回観た事で。
私の考察は、そうなりました。
まあ、正解なんてわからないし、わからなくていいし。たくさんの想いでいいと思うし。
ただそれを考えていけるのが。
映画のいいところだと思う。

2時間前後しかないからこそ。
全てを晒せないからこその。
見応えだよなと。

なんだかんだで。
4回目を観てから。
この記事を書き切るまでに時間が空いてしまって。
上手く感想を順序立てて書くことはできないけど…
まあ、すぐ書いていても一緒だと思うけど。

一応今の時点でまとめました。

遅れて上映のある地域いいなと思っています。
もう少し時間を置いてから。
また観たい映画ですね。



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