山本太郎

気骨ある才気煥発な憂国の士――。これがたまたま流れてきたYoutube動画に映った、山本太郎の第一印象だった。街頭に立って演説する姿からほとばしる熱意と誠意は、凡百の政治家とは一線を画していた。また、能力の高さ、とりわけ人々からぶつけられた質問への、ほどよくユーモアも交えた当意即妙の回答には驚かされた。頭の回転の速さがビシバシ伝わってくる。政治的な諸課題に対する彼の主張の是非をうんぬんする力量は持ち合わせていないため、主観的な印象論を述べることしかできないが、少なくとも見かけは傑物だと思う。この見かけの傑物感と彼らが掲げる耳当たりのいい政策内容が組み合わさることで、それなりの議席を獲得できていることにも頷ける。これからの動向を見守りたいと思える唯一の政治家になった。

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