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低燃費で健康な暮らしのために(^^)/

最近の気候って付き合うのが難しくなってきました。
未来の環境のために今できることってたくさんあるし、多分、建築業界って特に広い範囲で取り組めると思うんです。
資材のこと、産地のこと、生産のこと、、、
でもまずは暮らしに直結している家のことから考えていきましょーーっということで今回は、家づくりについてです。

家造りでこだわるポイントは、、
使い勝手、居心地の良さ、デザインなどといっぱいあります。
ですが、今回はキドリスタイルとして『低燃費で健康な暮らし』を提案する上で、大切なポイントについてまとめたいと思います。

①建物の断熱性能と気密性能
②太陽に素直な窓の配置
③全館空調
④メンテナンスしやすい換気システム
⑤夏に足せる日射遮蔽装置

では順番に、、

①建物の断熱性能と気密性能

まずは何といっても避けて通れない躯体の断熱・気密性能です。
キドリスタイルではUA値=0.45程度、C値=0.5以下が標準仕様の性能です。
断熱は、
床=ポリイソシアヌレートフォーム、厚66㎜
壁=高性能グラスウール24kg、厚105㎜
天井=ポリイソシアヌレートフォーム、厚100㎜
窓=樹脂サッシ、LowEペアガラス(樹脂スペーサ)
玄関ドア=YKKAP ヴェナートD30
が標準となります。
断熱性能が長持ちする素材と気密施工のしやすさにこだわって選択しております。

出典:日本住環境㈱

②太陽に素直な窓の配置

次が窓の設計についてです。
キドリスタイルでは間取りのお打ち合わせ前に可能な限り敷地をしっかり測ります。そしてお隣についても建物の高さや境界線から離れている距離まで測ります。
南の窓全てから冬に直射日光が入るわけではなく、当然お隣の建物の影響も受けてしまいます。
これらを回避するためにも事前にしっかりと敷地の廻りを測りそのデータを基に日当たりシュミレーションによって陽が当たるかどうか検討しながら窓配置をしていきます。
でも日当たりだけじゃなくて目線的につけたいときもありますけどーー( ;∀;)

③全館空調

きましたっ!
今回一番難しい項目です( ;∀;)
キドリスタイルでは全館空調といってもシステムなどは使ってません。
手法はといいますと、、
 1.建物の熱負荷計算を行い、エアコン容量を算出する。
  エアコン容量は夏の期間を主として選定しております。
  冬は内外の温度差は大きいのですが、換気による熱の損失はあれど、
  室内からの発熱(人体・家電)、太陽の日射などプラス要因も結構
  あるため夏に比べるとエアコンの必要容量は大きくありません。
  逆に夏は、換気による入ってくる熱量、湿度(潜熱)、それと
  日射、人体、家電からの熱量など室温を上げるものは考慮して
  熱負荷計算をします。すると熱負荷量は1.5倍くらい夏のほうが多く
  なります。  
 2.ダクト式第3種換気扇により換気計画を行う。
  
住宅で採用される換気方式は大きく分けて2つあります。

出典:日本住環境㈱
出典:日本住環境㈱


第1種、第3種ともに良いところがあるのですが、キドリスタイルは
  ダクト式の第3種換気を採用しています。上表にある気密性、非ダクト
  は解消できるのでその他のメリットをより活かせるかなと考えてます。
  あと外の空気がそのまま入ってくるので良くないんでは?と言われます
  が、壁につく給気口の形にこだわり対応しています。

 

出典:日本住環境㈱

 
  外から入ってきた空気は、給気口から室内に入ったら天井へ向かう
  感じになり、元々あった空気と撹拌されれいきますので冷気を感じたり
  することはほぼありません。

 3.空気の循環を意識しながら各階にエアコンを1台づつ配置する。
  (台数は坪数によります。) 
  基本は2階ホールに夏用エアコン、1階LDKに冬用エアコンを計画
  します。各部屋にもエアコン取付の準備(下地・コンセント)は
  しますが、なるべく付けずに過ごせるように計画しております。
  エアコンの風の量は約400㎥/hとほかの機器に比べると圧倒的に
  多いです。(灯油ファンヒーター:約80㎥/h)
   
 4.エアコンの連続運転(夏・冬のみ)
  エアコンの運転については中間期以外は連続運転をおすすめしておりま
  す。
  よく聞くヒートショックについてですが、下図にあるようにお風呂でそ
  の多くが起こります。解決するにはお風呂の室温を上げておくことで
  す。そしてそれにはエアコンとお風呂の換気扇により計画的に空調する
  ことが重要です。床・壁・天井は一旦冷えてしまうと温めるのにとても
  時間がかかります。
  体感温度=(室の表面平均温度+室温)÷2という式があります。
  お風呂入る時だけストーブで温めても床・壁・天井は温まらないので
  寒く感じてしまいます。冷えた身体を温めるため長い時間湯船に入り
  すぎ、熱中症により意識を無くし溺れるケースもあるといわれていま
  す。

出典:日本住環境㈱

④メンテナンスしやすい換気システム

これはもう『ダクト式第3種換気扇』ですね!

出典:日本住環境㈱


きれいな空気は外壁につけた給気口から室内に入り、各室からの排気のみダクトを通って外に出ます。単純な構造ですが、性能面、メンテナンス性など信頼できる換気扇です!

⑤夏に足せる日射遮蔽装置

窓の外に付けるアウターシェードです。

YKKAP HPより出展:アウターシェード

冬はしっかり太陽の光を取り込みたいけど夏は逆に遮りたい!っということで昔でいうすだれです。色展開もあって結構オシャレです(^^)/

以上が部分的ですが、『低燃費で健康な暮らし』についてのこだわっているポイントでした。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。
こだわりはたくさんあるのですが、他の気になるところなどあれば気軽に
ご連絡ください(^^)/

リーフハウス 設計部 西村(キドリスタイル)まで!!

メール:
k.nishimura@leafhouse.jp

電話:
090-5676-8773

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