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花言葉はインフィニティ「Bouquet」、セルフライナーノーツ

Bouquet

花言葉はインフィニティ 2nd CD「Bouquet」

2024年4月28日にSynthesizer Vによるアイドルグループ「花言葉はインフィニティ」の2nd CD「Bouquet」をリリースしました。
かなり曲調の違う3曲になりました。
各楽曲の解説をしていきますので、実際に曲を聴きながら読んでいただけると良いかなと思います。
まだ、CDを購入していない! という方は、こちらで通販もしていますので、何卒!

1.ハルニレの街で

普段、ライブアイドルへ楽曲提供をしていますが、ほとんどの依頼が「ライブで盛り上がる曲」なのです。
なので、なかなか書けないタイプの曲が「ハルニレの街で」みたいな曲だったりします。
今回は「日向坂46に似合いそうな曲」を裏テーマにして作曲しました。
BPM132で普段書く曲(BPM160くらい)と比較するとかなりゆったり目です。
青春できゅんとする感じの曲といえば、カノン進行! ということで、Aメロは変形カノン進行(C | G/B | Am | G)からの2拍切り替えの王道進行(F G | Em7 Am7)からのツーファイブ、折り返して、最後はE7/Bでマイナーへ。
Bメロ最後はAb | Bb | B | Dbと上昇して転調してサビへ。転調後はアニソンでよく使われるコンファメ進行で、エモさを盛ってみました。
Dメロは、キメ多めでリズミカルなパート。前半のシンプルな繰り返しのコード進行から、Db | Ab/Eb | E | Fm7/Bbとちょっと捻りつつ、ギターソロへ。「言えなかった恋が加速する」という歌詞から、ピアノのグリッサンドが入ってギターソロの流れ、めっちゃエモいです。ここ、自分の曲ですが、聞くたびに泣きそうになります。
今回の曲、1コーラスと2コーラスの間の間奏と、アウトロがありません。普段ライブアイドルの曲では、ダンスパートだったり喉を休める時間という意味も込めてつけることが多いのですが、花フィニはライブアイドルではないので、ちょっと普段できないことをやってみました。ピアノリフのイントロというのも、僕としては珍しいです。

2.せめてひとつ花弁

どマイナーでめっちゃテンポの速い曲を作ってみました。というか、何も考えずに曲を作るとこういう曲が出てきがちなので、天然のCHEEBOW節かもしれません。
Aメロはマイナーのカノン進行(と勝手に呼んでいる)、Bm A | G D/F# | Em D | Em F#7。これ、好きなんです。
サビは、ちょっとベースの動きにこだわってみた、Bm A/C# | D D/F# | Em Em7/D | C#m7b5 F#7 というコード進行。Bm A/C#、このC#がいい味出してるんですよねぇ。
Dメロは、ちょっと古臭いけどキャッチーなベタなメロを。アレンジを進めていくうちに、ブラスのリフをのせたらかっこいいのでは!! と思いついて、歌とブラスのバトル、みたいな感じになりました。
アレンジでは、とにかく、やりすぎじゃないかと思いつつも、キメにキメてます。
この曲、僕の曲ではありえないほど、曲の長さが短いです。普段ライブアイドルの曲だと、ここまで短い曲というのは作ることがないんですが、花フィニなので(笑)、このままでいいか! で2分42秒の曲となりました。
歌詞は、ライブアイドルに楽曲提供するときにはここまでやらないくらいまで、えっちにしてみました(作詞のまいさんが)。アイドルとしての節度は保ちつつ、ちょっと湿度高めの歌詞になりました。

3.はてな? はてな? はてな?

「可愛くてごめん」とか「わたしの一番かわいいところ」みたいな、あざと可愛い曲を作ろう! と思って作り始めました。この手の曲も、普段あまり作ることがないんですよね。
コード進行は、Aメロ王道進行、Bメロ丸サ進行、サビカノン進行というベタな展開なんですが、Bメロの折り返しで半音転調して、Bメロ後半からB C# | D E と上昇しつつG#m7/C# Am7/Dと暑苦しくキメつつ再度転調しています。
音数多めのアレンジに挑戦してみました。一部分だけ出てくる音が結構多くて、トラック数がやたらに多くなりました。
BPM174で、コードも目まぐるしく変わり、キメも多くてカロリーの高い曲になってしまったので、ギターのnipotanとピアノの望月さんはさぞ大変だったと思います。
今回「精一杯可愛くなろうとする女の子」を描きたかったので、メインボーカルとして千冬を選択しました。千冬は線が細めで、ちょっと暗い感じのする歌声なんですが、Kawaiiパラメータを思いっきり上げるとかなり可愛い感じになって、この曲の主人公のイメージにぴったりになりました。普段は眼鏡なのに、デートなのでカラコンにしちゃうという、まいさんの歌詞にもぴったりハマりました。

よもやま

今回のCD全体で決めていたことがあって、それは、普段アイドル曲でよくやる「サビメロをなぞる系のイントロ」をやめるということでした。ライブアイドル曲では、初見のお客さんでも1曲が終わる頃にはサビメロが耳に残っている、を僕は目指すことが多くて、イントロ間奏アウトロと、何度もサビメロを入れています。
花フィニでは、気になれば音源で何度も聞き直してもらえれば良いので、これをやめて、間奏アウトロなしとか、別のメロとかリフとかにしてみました。こういう、普段できないことができるのも個人制作の楽しさですよね。
前回までは、ハモとコーラスは花フィニ+Maiだったんですが、今回はMegpoid&Maiがやっています。TOKYO6チーム以外がバックを支えることで、広がりが出た気がしています。

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