Chelip × レモンシャーベット・ハニー
今からちょうど5年前の本日=2017年8月20日は、S-QTY:R 3rdシングル『レモンシャーベット・ハニー』にコーラスとしてゲスト参加したChelipが、そのコーラス・パートをレコーディングした日である(超マニアック/笑)。
今回はそんなレコーディングから5周年という事でこの日の様子を綴りたいと思います。
そもそもの発端は両ユニットのサポートを担当していた私の提案がキッカケ。
鳥取を代表するChelipと、そのChelipが憧れた岡山を代表するユニット= 初代S-Qtyの後継ユニットとのコラボ作品を記録として残したいと思ったからだ。
この二組はレコーディングに至るまでにも多くの共演/コラボも果たして来た。
それこそ麻友とYUZによる〈同日誕生日コンビ〉から美音とCAIによる〈同級生コンビ〉まで、変則コラボも披露して来た訳だが、この四人には偶然にも共通項が他にもあるのは、見てきた方ならお分かりの方も多いのではないかと思う。
それは、麻友とCAIが透明感ある高音ヴォーカルなのに対し、美音とYUZは深みある中低音ヴォーカルと、他に類を見ない唯一無二のハーモニーだった点だ。
さらに付け加えるならば、伸びやかな麻友より線の細いCAIのヴォーカル、感情豊かな美音よりソウルフルなYUZと、実は〈似て全く異なる声質〉の融合でどのようなマジックが生まれるのか確認してみたかったというのも理由の一つだ。
かなり前置きが長くなったが、このコーラス録りが行われたのは、7thシングル『輝る風の中の全て/これって恋だと思うんだ』発売を目前の8月23日に控え、過去最大級のインストア・ツアーとなった〈Chelipがやってくるヤァ!ヤァ!ヤァ!〉含む、2017年8月19日から21日まで関東を訪れていた際の2日目。
この日も朝からChelipはK&Mミュージック新宿店での〈愛しかねぇ Vol.3〉そして、タワーレコード横浜ビブレ店での〈Chelipがやってくるヤァ!ヤァ!ヤァ!第7弾目〉と大忙しだった訳だが、レコーディングはこのスケジュール終了後の夜に行われた。
場所は初代SQファンにはお馴染みの川崎にあるケロスタ。
初代SQが二人体制となっての名曲が(SQRも)録音された、正に麻友/美音にとっての〈聖地〉での貴重な時間/録音となった。
録音を担当するのは、これまた初代SQ〜SQRに至るまで編曲にも携わって来た藤木和人 氏。
そして楽曲を手掛けた橘リツカさんもお越しになられていた。
私も過去に初代SQレコーディング時、このスタジオを訪れた事があり、その穏やかでユーモア・センス溢れる藤木さんとは意気投合!数年振りの再会となった訳だが、その穏やかさは変わる事なく、ケロスタに到着すると麻友/美音もこれまで同様温かく迎えいただき、その歓迎ぶりに笑顔が溢れ、またこの聖地に足を踏み入れられた事にも大喜び!!
木目を基調とした実にオーガニックな作りによる落ち着いた雰囲気のなか録音が行えるこのケロスタは実にアットホームでキッチンも隣接されており、その時の声や体調により様々な料理が用意され、かつて初代SQ/あさちゃんの声が本調子でなかった際も用意されたカレーを食べた途端に声が出るようになったというエピソードも残る不思議なマジックが生まれる場所。
記憶が定かではないが、移動で食事を取れていなかった麻友/美音もまずはこの日、腹ごしらえからスタートしたはず(笑)
この時間は実に有効的で、初めて会う藤木さん/リツカさんとさらに打ち解けるひとときとなり、しばしの団欒の後レコーディングが始まった。
先に録音を完了していたSQRの音源に、麻友/美音がコーラスを重ねて行く流れでスタートしたこのレコーディングは、藤木さんが奏でるキーボードがコーラスのキーになり、それに合わせるカタチで二人の声出しが始まった訳だが、藤木さんもリツカさんも、その麻友と美音の音感の良さにビックリ!
ナント!ほとんどミスなく数回で録り終えてしまったのだ!!
それもそのはず、これまでの自身の楽曲のレコーディングとは異なり、直接アドヴァイスを受けながら録音する流れは新鮮且つ楽しかったらしく、二人もあっという間に録り終え『えっ!もう終わり!?』と驚いていた(笑)
それにしても麻友/美音のハーモニーは素晴らしかった。
CDをお持ちの方ならお分かりだと思うが、あくまでコーラスに徹するChelipの歌声は自身の楽曲でのハーモニーとは異なり、その楽曲の世界観に適した〈フレッシュ感ある〉ハーモニーを披露!これまで聞いたことのないそのハーモニーは絶品だった。
そして、SQRのヴォーカル・トラックに重ねて行く作業に移るのだが、それまでの二重奏に麻友/美音がフレッシュな彩りを加え四重奏へと広がって行く過程は圧巻だった。
そのトラックが一年強後の2018年9月12日に発売された音源になった訳だが(サマー・ソングの為、2017年の発売は見送られ翌年発売となった)、麻友/美音の音感もさる事ながら、二人を温かく迎え入れる環境を整えてくださった藤木さんの優しさと気配り/心配りが、このコーラスに反映されているのは間違いなく、そんな風景を想像しながら改めて聴いてみると、また違った景色が見えて来るはず。
麻友/美音のコーラスのみが聴けるカップリングのインストver含め、是非改めて聴いてみて欲しいし、数多く残された共演LIVE映像もYouTubeにアップされているので、そちらも是非確認して欲しい。
そしてコーラス録りを終え、藤木さん/リツカさんと近所のお店で打ち上げが開催され、さらに意気投合し仲良しさんになった麻友/美音なのであった(^^)
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