祝!『輝る風の中の全て/これって恋だと思うんだ』発売5周年!!
時の流れは早いもので、まだ数年前だと思っていた事が、えっ...もう○○年!?みたいな事が最近やたらと多い。
今回もそんな一つだが、今からちょうど5年前の本日=2017年8月23日は、Chelip 7thシングル『輝る風の中の全て/これって恋だと思うんだ』が発売された日だ。
今作も多くのエピソードや沢山のおもひでが詰まった作品という事で、今回は発売5周年を記念して、この7thシングルについて綴りたいと思います。
ところで皆さんは、Chelipの楽曲はどの曲が一番お好きですか?
名曲が多数存在するChelipにおいて難しい質問だが、私は迷わずこの両A面で発売された7thシングルの二曲を選ぶ。
デビュー5周年記念シングルである事、少女(これって恋だと思うんだ)から、大人(輝る風の中の全て)へと成長する麻友/美音を描いたコンセプト的楽曲である事、再び勢いに乗るキッカケとなった作品である事etc 多くの理由があるが、何と言ってもズバリ!純粋に楽曲が素晴らしいからだ。
それは初めて美音にデモ音源を聴かせてもらった時からそうだった。
今でもその時の事を鮮明に覚えているのだが、最初にまず聴かせてもらったのは『これって恋だと思うんだ』だった。
もうその衝撃は、一音目が耳に入って来た時からそうだった。
あの煌びやかなサウンド・プロダクションとメランコリックなメロディにぶっ飛んだのだ。
まるで60年代から70年代に掛けて素晴らしい楽曲を数多く手掛けたフィル・スペクターによる、様々な楽器が幾層にもなって奏でられる、あの"ウォール・オブ・サウンド"にも通じるポピュラー・ミュージック的な耳触りが実に心地良かったからだ。
それもそのはず、楽曲を手掛けたのはこういったヴィンテージ・サウンドを得意とするユメトコスメの長谷泰宏さん!!
そう、ChelipがリスペクトするNegiccoさんの『イミシン☆かもだけど』etcを手掛けた長谷さんだ。
それは、Chelipがユメコスさんと初対面となったLIVEイヴェント時から感じていた。
遡ること半年強の2017年1月17日、東京/神保町試聴室にて開催された〈SUNDAY GIRLS 4(これが御縁となりChelipへの楽曲提供が実現!)〉でのパフォーマンスがとにかく素晴らしく"なんて素敵な音楽を奏でる方達なんだ!"と衝撃を受け、その古き良きアナログ・サウンドを彷彿とさせる優しい耳触りがこのデモ音源からも感じ取れ、楽曲派=Chelipを確固たる地位に押し上げる一曲になる事間違いなし!と麻友/美音に太鼓判を押したのを今でも覚えている。
そして、続いて聴かせてもらったデモがもう一曲の『輝る風の中の全て』だ。
コチラも一聴してとてつもない衝撃を受けた。
楽曲を手掛けたのはもちろん"きよきよ"こと小林清美先生。
涙腺崩壊の美しく、どこか儚い心に沁み入るメロディは、これまでのChelipになかった本格的バラード。コチラも楽曲派=Chelipの地位を確固たるものにするには持って来いの楽曲だとその場で確信した。
それもそのはず、この二曲を手掛けた長谷さん/きよきよ共にピアニストであるという点だ。
リズムよりメロディを大切にするこの二曲は、正にピアニストならではの楽曲。
少女から大人へと成長する、この時期のChelipを見事描き、それは聴き手もアイドル・ファンの枠を越え、特に私のような洋楽を愛する音楽ファンをも夢中にさせる〈際立ったメロディ〉と〈繊細なメロディ〉に誰もがワクワク、そして感動したのは、鍵盤奏者のお二方だからこそ成し得た結果だろう。
とにもかくにも、Chelipを新たなるステージに連れて行ってくれる、実に素晴らしい楽曲であると、デモ音源を聴き終えた直後に麻友/美音に伝えた訳だが、最終的に仕上がった音源はさらに素晴らしさを増していたのは言うまでもない。
そして、有難い事にこれまでもクレジット欄に名前を載せていただいたりもしていた訳だが、今回はこの二曲があまりにも素晴らしく、その魅力を多くの方に伝えたいと思い、帯のアイ・キャッチを自ら志願し担当させていただける事になった。
しかし、これが困難を極めた。これまで20年ライター業もこなして来た私だが、それは文章を通しての魅力の伝え方であり、僅か一行で魅力を伝えるというのは非常に難しかったのだ。
これは初めて語るエピソードだが、皆さんの知る麻友/美音は、穏やかで笑顔いっぱいの二人という印象が強いだろうが作品となると訳が違う。
そこはセルフ・プロデュースだけあって、最高の作品にすべく、とにかくストイックなのだ。
麻友/美音/運営スタッフ/藤原さん(チームChelipの皆さんにはお馴染みのレーベルの美人担当者様)の前で、いくつかアイ・キャッチを持って行きプレゼンしたのだが、文字数が多い〜伝えたい事が散漫etc、麻友/美音含めアドヴァイスをしてくれるのだ。
そこでハッキリとした事があった。
それは〈一行に情報を沢山まとめる〉ではなく〈一言で魅力を伝える〉だ。
そこで、完成予定のジャケット・デザイン、新衣装のプロモーション・フォト、楽曲の音世界/詞世界、少し大人になりつつある麻友/美音etc 総合的に表現するのにピッタリなアイ・キャッチとして閃いたのが実際、帯に掲載された〈君はChelipに恋をする〉である。
いやぁ、これは楽しかったが、かなり頭から煙の出る作業であった(´Д` )
そして、ここから私は通常運行のインストアのブッキングとなる訳だが、結論から言うと正に〈継続は力なり〉で、3rdから6thシングルまで数多くのインストアを開催して来た事もあり、過去の実績販売数も相まってお馴染みのお店から大型店までOKをいただき、過去最大規模で行われる事となり、これまでの麻友/美音の努力が身を結ぶ結果となったのもこのシングルでのインストア・イヴェントだった。
という事で、Chelipが多くの街に行く事になったのを記念して、インストア・ツアー名を付けようと提案し、ビートルズの〈ビートルズがやってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ!〉のオマージュで〈Chelipがやってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ!〉に決定した訳である。
とにかくこのインストア・ツアーはどこも大盛況だった。とりわけ開催前に完成した美音によるトレーラー映像の効果は絶大で、この二曲を生で観たいと新規の方が増えたのも明らかだった訳だが、それは今回も手抜き一切なしの全力パフォーマンスを披露した麻友/美音だからこその結果であり、これまで困難を乗り越えたChelipが新たに手にしたこの二曲で再び勢いが付き、さらに飛躍する事に成功した、正に起爆剤的作品がこの7thシングルだったのである。
とまぁ、長々と綴ったがChelipを語る上で欠かせぬ楽曲となったのが今作。
そんな素晴らしい楽曲だから私はこの7thシングルを愛して止まないのだ。
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