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成田空港の水際対策

2022年3月に体験した成田空港の水際対策です。
もう1年前のことなので、今とは全然違います。そのため、旬の情報ではなく、何の参考にもなりませんが、のちのちあの時はこうだったと分かるよう記録として書きます。

この手続きの最中は、撮影禁止と貼り紙があったため、写真はあまりありません。

PCR検査

現在は、モスクワに渡航する人はいないと思いますが、いつか渡航できる日が来た時の参考になるように、PCR検査をすることができる機関を紹介します。2023年5月8日からは、PCR検査も不要になります。

厚生労働省のホームページを見ると、入国に必要な書類の案内がすぐに分かります。

 
入国する前にあらかじめ誓約書やQRコードなどを用意しておくと入国がスムーズになります。最近は、ファストトラックというものもあり、MySOSアプリを事前にインストールし、質問事項に答えておくとさらに入国がスムーズになるようです。
しかし、私が利用した2022年3月の成田空港では、というか、モスクワからこのアプリをインストールしたもののうまく起動せず、使えませんでした。

コロナのPCR検査の陰性証明書ですが、当初は、日本が用意した書式に記入してもらうようにと言われていて、モスクワ市内で対応してくれる病院が少なく、料金も高くなっていました。しかし、私が入国した2022年3月には、必ずしも日本の書式に記入する必要はなく、必要項目が書かれていれば、受理されるということが厚生労働省のホームページにも書いてあります。
そして、ロシアは、WHOが提案した書式の項目を記入していて、モスクワ市内にたくさんあるクリニックで発行されたものも有効になっているため、近所のクリニックで受診できました。
私が受診したクリニックのホームページです。

 
モスクワ市内のあちこちにあり、予約なしで検査を受けることができ、結果は、メールで送られてくるので、1回クリニックに行くだけで大丈夫です。メールで送られてきたものを印刷して、名前や検査方法など必要項目に蛍光ペンなどで印をつけて、日本到着時に確認がスムーズにできるように準備します。
2022年3月中旬時点では、2490ルーブル(当時のレートで、約3700円)でした。
検査前の書類にパスポート番号や名前、メールアドレスなどの間違いがないかをよく確認してください。
私の時もメールアドレスやパスポート情報などいろいろ間違いがあったので、時間をかけてもしっかり確認してください。
受付でのやりとりは、世間話もしながら、時間がかかりましたが、検査自体は、数秒で終わりました。
これが、陰性証明書です。

必要項目が分かりやすいように、黄色の蛍光ペンで印をつけました。黄色の蛍光ペンだと、万が一コピーをとる場合も、コピーに出てこないので、便利です。

2022年3月のシェレメティヴォ空港とカタール航空
 


成田空港到着

成田空港に着陸したら、その後は、職員の案内で、見たこともないような倉庫みたいな通路を長いこと歩いて、書類提出と検査会場を待つ場所にたどり着きました。

検査待ち

飛行機から降りた順でパイプ椅子に座って順番を待ちます。

書類提出

そして、順番が来たら、誓約書と陰性証明書を提出します。書類を提出したあと、ヘルスカードというものが渡されます。

私が帰国する前に日本に帰国した人の情報によると、「どちらの国から?」と訊かれ、「ロシアからです。」と答えたら、4人で世界地図を見ながら、「ロシアはどこだ?」と見つけるまで10分ほどかかったという話を聞いていました。世界一の国土を持つロシアの知名度が低いとは、驚きです。
私の時はどうなるかな?と思いましたが、ロシアをすぐに分かる担当の人でした。「モスクワ市」ではなく、「モスクワ連邦市」というのを初めて知りました。

検査

その後、唾液による検査です。
検査前は飲食禁止なので、飛行機から降りて検査が終わるまでは手持ちの飲み物や食べ物を口に入れない方がいいです。

唾液を溜める検査ですが、初めてでどうやってするのか分かりませんでした。
立っている係員にどうやるのか訊いたら、「壁に書いてある説明を見てください」と冷たく言われました。
ますます日本が嫌いになりました。
なかなか唾液がたまらず、大変でしたが、やっとたまりました。

その後、消毒は無視して通過しようとしましたが、先ほどの嫌な係員に「消毒してください」と言われ、少しだけアルコールをつけました。
日本の嫌なポイント、消毒液です。ロシアだと一応置いてあるけれども、うるさく言われません。また、している人を見たこともありません。消毒液の後、手がべたべたするのが嫌です。

MySOSアプリ操作確認

職員が大勢待機していて、私が歩いて行くと、走って近寄ってきました。私は椅子に座って、操作確認です。
職員はひざまずいて、設定を確認してくださいました。
私は、ロシアで購入したスマートフォンのため、日本で使ったことが全くなかったので、いろいろ心配なことも話したら、手際よく設定してくださいました。
この係員は、アクセントに地方訛りがありましたが、ものすごくいい人でした。
スマートフォンを持っていない方は、レンタルもあるので、そちらを利用することができます。

MySOSの使い方説明

その後、通路を無駄に歩いて、MySOSアプリの使い方説明です。先ほどの操作確認の場所の目の前に使い方説明場所があるのに、無駄に長い通路の移動をしないとならないため、荷物が多い方や、乳幼児を連れた方や、足腰が弱い方は、大変だなと思いました。
机もあり、使い方の説明を聞きます。聞いただけでは、忘れそうだなあと思いましたが、MySOSアプリの使い方の説明書の冊子が渡され、困った時に連絡ができるホームページやメールアドレスや電話番号の案内もあり、安心しました。

ところが、ホテルについてから、この説明書を見ることなく、なんとなく使うことができました。そのため、スマートフォンに慣れていない人は、あまり心配しないで、「なるようになるさ」と気楽にしていても大丈夫です。

QRコード

ここで、終わりかと思いきや、また長いこと通路を歩き、出国前に作ったQRコードの提出です。スマートフォンに保存したものを見せるか、あらかじめ印刷したものを見せます。私は、あらかじめ印刷したものを持参しました。

ファストトラック

そして、入国6時間以上前に必要項目を入力したものを見せます。MySOSアプリをスマートフォンで開いておけば、画面の色ですぐに確認できるようです。しかし、ロシアからうまく接続できずに、事前に必要項目を入力できなかったので、できなかったことを伝え、職員も何となく見るだけで終わりました。
この時の誘導の係員ですが、とにかく声が大きくて、うるさいと感じました。
いつも帰国してすぐは日本語がうるさいと感じますが、この時は、いつも以上にうるさくて、またまた日本の嫌なポイントになりました。

検査結果待ち

やっと検査結果待ちの椅子に到着です。ここでも、パイプ椅子です。ロシアの場合、小さいお子さんを連れた人や妊婦さんなどが優先的に手続きをしてくれますが、日本は番号順です。そのため、乳児を連れた人も長時間待たされました。
しかも、壊れたテープのように、結果が出た人の番号を日本語と英語で永遠と繰り返すという、これまた、音による拷問がありました。英語が嫌いで発音が悪い私が言うのもなんですが、英語の発音がものすごく悪くて、ネイティブの人は、逆に聞き取れないのではないかと思いました。
私が入国した日は、パラリンピックの関係者がたくさん入国したため、その人たちの待ち時間を短くするために、あとから入国したパラリンピックの報道関係者が優先され、2時間くらい待たされました。これまた、さらに、日本が嫌になりました。選手はともかく、なぜ報道関係者まで先に通すのかと、ものすごくムカつきました。
皆さん、なんで呼ばれないんだろうと不思議に思っていましたが、私はこういう観察が得意なので、どうなっているのか人の動きを見ていて、パラリンピックの報道関係者(北京からのお土産袋を持っている人たちだからすぐに分かりました。)が先に呼ばれていることに気づき、モスクワから同じ飛行機だった人や、検査待ちで隣になったイランからの人に伝えました。
順番が後回しにされなければ、1時間弱くらいの待ち時間だったはずです。この2時間くらい待たされた中には、乳幼児も含まれていました。
番号が明らかに飛ばされ、私たちは長く待つことを職員も分かり、1人1個このようなパンが配られました。

しかし、乳児は、パンを食べられず、代替品もなく、外国から日本へ来た場合は、びっくりするだろうなあと思いました。
そして、待つこと2時間。夜の10時半くらいにやっと番号が呼ばれました。
いつも着陸後に通る入国審査の所にたどり着いたのは、着陸してから4時間以上かかりました。

税関書類

荷物を受け取る場所のベルトコンベアはもちろん止まっていて、それぞれのスーツケースはばらばらに並んでいました。自分の荷物を回収し、税関書類の記入です。
アエロフロート航空であれば、着陸前に税関書類を配ってくれて、機内で書き終わっていますが、今回のカタール航空は税関書類を機内で渡されなかったので、税関のところにたどり着いてからの記入になりました。ミミズが這うような字で書き、税関へ。
ロシアからの帰国ということで、いろいろ訊かれました。2022年4月以降にロシアから入国した人は、スーツケースを開けて荷物を確認されたという話も聞いているので、しばらくロシアからというだけで、色眼鏡で見られそうです。こうなる前から、「なんで、ロシアばかり行っているのですか?」と訊かれたこともあり、もともと日本の税関は、ロシアに対していいイメージをもっていない人が多いように感じます。

入国

18時15分に着陸し、入国は23時でした。
23時に成田空港から実家までの交通手段がないので、宿泊施設での隔離は、無料でバスで送ってくれて、逆に助かりました。
その後の宿泊施設については、こちらの記事をご覧ください。


まとめ

入国の状況は日々変わっているので、最新情報は厚生労働省のホームページを必ず確認してください。
日本到着前の72時間にPCR検査をするくらいで、あとは、パンデミック以前の入国と同じになってきています。
2023年5月8日には、72時間前のPCR検査もなくなるようなので、出入国に関してはもとに戻ると思います。

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