自分で見たロシアの実際を伝えたい
ジャーナリストって、実際に見たこと、真実を伝える仕事だと思っていた。
実際には、真実を伝えていないジャーナリストがいることに幻滅した。
2011年8月、13年越しの夢をかなえて、やっとロシアの大地を踏んだ。
朝は10時から観光開始で、夕方6時には、ホテルに戻るようなゆったりツアーが売りの旅行社のツアーだった。そのため、旅行で数日間滞在したロシアのホテルの部屋で、私はテレビを見た。
オーストリアやチェコ、ハンガリーなどを訪れた時には、旅行中はテレビを見ようと思わなかったのに、ロシアでは、テレビがロシア語の生教材になると思い、夜と朝に少しだけテレビをつけた。
今みたいにネットで簡単にアクセスできる環境ではなかったので、現地のテレビを見ることは貴重だった。
いろんなチャンネルがあるけれども、無難にニュースをつけた。
そこで、流れてきた映像は、シリアでの戦闘の映像だった。
ロシア語は、分からなかったが、日本のニュースでは見たことがない映像で、この時、初めて国によってニュースの内容が違うんだと気づいた。
その後、何回かロシアを訪れ、訪れる度に、ホテルの部屋でニュースを見るようになった。
ある時、部屋に入って、水が流れるか、お湯が出るかなどを確認して、テレビもつくか確かめたら、つかなかった。
旅行に来る楽しみの一つがロシアのニュースを見ることだったので、テレビがつかない部屋に滞在するのは嫌だと思い、すぐに、フロントへ行き、修理をお願いしたほど。
2013年8月にやっとパソコンを買い、ネットでロシアのニュースを見られるようになった。
それからは、日本のニュースとロシアのニュースと両方見ることにした。
2014年2月のユーロマイダン革命の時ももちろん、日本とロシアと両方のニュースを見ていた。
すると、あることに気づいた。
日本もロシアもウクライナのニュースをしているけれども、内容が違う。正反対のことを伝えていることもあった。
それから、日本の報道の仕方が気になり始めた。
気になったら、とことん調べる私。
幸いなことに職場に、読売新聞、毎日新聞、産経新聞、朝日新聞、日経新聞、東京新聞が、平日の朝、配達される。
我が家では、1社の新聞しかとっていなかったけれども、新聞社によって報道が違うかもしれないと思い、職場の休憩時間を使って、ウクライナ関係のニュースだけ各新聞の記事を読んだ。
すると、日本国内でも、新聞社によって報道の仕方が違うことに気づいた。日本国内でも正反対の報道になっている新聞があった。
ジャーナリストって、実際に見たこと、真実を伝える仕事だと思っていたのに、真実を伝えていないジャーナリストがいることに、幻滅した。
そして、唯一真実を伝えていたある新聞社の記者を尊敬するようになった。
この時、日本のメディアの報道を100%信じてはいけないと思った。
それから、さらに、数年後。
2020年コロナウィルスのパンデミックが始まった。
この時は、すでに、モスクワに住んでいた。
つまり、モスクワの本当の姿は、住んでいるので、よく分かった。
もちろん、モスクワに駐在記者がいて、日本の新聞やテレビでもモスクワの状況を伝えていた。
ところが、真実を伝えないで、マイナスのイメージになるような報道ばかり。
日本の上司から、何とかマイナスのイメージになるようなニュースを流すよう指示が出ているのか、どうにかこうにかマイナスになるニュースを作り出したものもあった。
2014年のユーロマイダン革命の時は、実際に現地にいなかったので、半信半疑だった部分もあるけれども、2020年の時は、真実を伝えていない報道だと確信した。
この時、日本のマスコミへの不信感は、100%になった。
日本にいる方々も、コロナのパンデミックで、マスコミの嘘の報道などに気づき始めた人も多かったと思う。
もっと目覚めている人は、2011年の東日本大震災のときの報道で気づいていたと思う。
私は、残念ながら、2011年3月の頃は、日本のメディアを信じていた。
随分、前から真実は報道されなくなっていたのだ。
さらに、2022年2月にロシアが作戦を初めた時は、本当にひどかった。
「お天道様は見ている。」で、いつか真実が明るみに出るかもしれないが、真実と違う報道が数多くあった。
テレビに出ている専門家の方々は、私よりもロシア語ができ、2014年のユーロマイダン革命のことも当然知っているはずなのに、そのことは、一切話さない。
私みたいに2014年のユーロマイダン革命のニュースについて各新聞社の記事を読んだ人はそう多くないだろう。
当然、8年も前のウクライナって、どこにあるか分からないような遠い国でのニュースのことなんか、ほとんどの日本人は忘れてしまっていただろう。
そして、8年前の話を専門家はしない。あたかも2022年にいきなり始まったかのような報道がなされていた。
専門家はお金をもらえれば、真実でないことでも話すのだと思った。
極めつけは、経済制裁下のロシアのスーパーの様子の映像をとって欲しいと在露邦人に頼んできたことだ。
しかも、欲しい映像は、棚が空っぽの映像だそうで、「そんなのは、モスクワにありません。ないものは映像にとれません。」と在露邦人が答えると、「棚の物を別の場所にどけて、何もないようにして映像をとってくれ。」と言ったようで、在露邦人は断った。捏造だと思った。
ジャーナリストって、実際に見たこと、真実を伝える仕事だと思っていた。
実際には、真実を伝えていないジャーナリストがいることに幻滅した。
国際情勢を詳しく解説できるだけの専門性は私にはない。
詳しく解説できるモスクワ在住の日本人が何人かいるので、その分野はそういう方々にお願いするとして、私ができることは何か?を考えた。
・国際情勢が落ち着いたら、ロシアを訪れる日本人がいるようにしたい。
・私が好きな分野の音楽、文学などを中心にロシアのことを伝えたい。
・街を歩いていると、美術や建築などの気づきもあるから、そういうことも伝えたい。
・ロシアって、よく知らない人がほとんどだと思うから、生活の様子などを伝えたい。
・実際の現地の様子を伝えたい。
・観光地などの案内をしたい。
・特別展などの展覧会の様子を伝えたい。
・日本のメディアが絶対に伝えないようなロシアのプラスの真実を伝えたい。
「なぜ私は書くのか」
なぜなら、自分で見たロシアの実際を伝えたいから。
そう考えて、私は、日々noteに記事を書いている。これからも、自分で見たロシアの実際を書き続ける。
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