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ハイジ

父の仕事の関係で、子供の時に、転勤で4つの県に住んだ。
そして、どの県に引っ越しても、タイミングよく『アルプスの少女ハイジ』のアニメが放送されていた。
ビデオがない当時の我が家は、リアルタイムで引っ越した先で見ることができた。

いとこの結婚式に行ったとき、招待客の中に、いとこの旦那さんの上司ということで、小田部羊一氏がいた。
ミーハーな母は、すぐに駆け寄り、結婚式で配られた座席表に、ハイジを描いてもらった。

そして、私の結婚式の日に、私の気づかないところで、母は、夫に何やら渡していたようだ。
結婚式後、日本での仕事のために、一度帰国し、4か月後に夫が迎えに来て、モスクワに住み始めた。住み始めた時に、夫が「結婚式の時に、預かった」と私に渡してきた。
その中にあったのは、『アルプスの少女ハイジ』の絵本とピアノ伴奏が載っている童謡の楽譜だった。

そんな感じで、『アルプスの少女ハイジ』とともに、育った私。社会人になってからも、再放送で見たが、その時は、ドイツ経由でオーストリアへ行った後だったから、スイスの山からフランクフルトがどれだけ離れているかも分かった。今みたいに飛行機でなく、馬車と鉄道での移動で、今よりも遠かったと思うと、夢遊病になってしまった場面も子供の時に見たのと印象が変わった。

そんなハイジだが、最近、日本で、実写版映画がテレビで放送されたようだ。
母がそれを見たようで、電話で「演技も良かったけれども、音楽がチェブラーシカのゲーナのアコーディオンの音楽に似ていてよかった。」と話していた。
日本語で『ハイジ』と検索しても出てこないが、『heidi』と検索すれば、いくつか動画が出てきた。
それで、すぐに見つけたのが、フランス語版の『ハイジ』だった。
フランス語はよく分からないけれども、話の内容は分かっているし、どんな音楽かを聴きたかったから、とりあえず見始めた。

それでも、ハイジは、ドイツ語だよなあと思って、ドイツ語の動画はないかな?と思って、探してみた。ドイツ語なら、だいぶ忘れてしまったが、音が懐かしいと思えるかもしれないと思った。
残念ながら、ドイツ語のものを見つけることができなかった。
しかし、ドイツ語の音声の上にロシア語の音声をかぶせたものを見つけた。

フランス語よりは、分かる。

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