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チェブラーシカの55歳の誕生日

8月20日が、チェブラーシカの誕生日のことは知っていました。

そして、ウスペンスキーさんが1966年に本を出版したのも知っていました。

それなのに、2021年が55歳の誕生日だと気づいたのは、日付が変わった2021年8月20日の午前1時。

そんな夜中なので、当然パソコンを閉じていました。

朝起きて、検索すると、何かのイベントがあった場合間に合わないかもしれないと思い、スマホで検索をしました。

すると、モスクワのВДНХにあるサユーズムリトフィルムパルクで、1トンのオレンジを来場者に配り、撮影に使われたオリジナルの人形が博物館内に展示されるとありました。

これを読んだ時に、1トンのオレンジはどうでもいいけれども、博物館には1度行きたいと思っていたし、オリジナルの人形が見られるのなら行きたいと思いました。開始時刻は書いていなかったので、とりあえず開館している時間に間に合うように出かけることにしました。

当日。

9時過ぎに家を出て会場に向かいます。地下鉄の駅から結構歩くので、10時半過ぎに着きました。

入り口に何やらイベントができそうなものがありますが、静かです。

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中に入ると、チケット売り場のお姉さんが、「何かご質問はありますか?」と愛想よく訊いてくるので、イベントのためにきたことを伝えました。

すると、「2時に人形が来る」ということでした。
それが分かったのは10時50分。
一度家に帰る時間的余裕はありません。博物館に入ったとしても、1時間くらいしか時間をつぶせません。
なんとも中途半端です。
それで、地下鉄駅で写真がぼけてしまった駅が近くにあるので、そこへ行って、地下鉄駅の写真を撮って、戻ってくるとなんとかなるかなと思い、地下鉄に行って、戻ってきてから博物館に入って、人形を待つことにしました。

しかし、オリジナルの人形だと思っていたのに、チケット売り場のお姉さんの話だと着ぐるみが2時に来ると言うことだなと思い、ちょっと予定が狂いました。しかし、日本の着ぐるみのチェブラーシカは何度も見たことがあるけれども、ロシア連邦の着ぐるみのチェブラーシカは、一度も実物を見たことがないから、それはそれで楽しみになってきました。

そして、一番の目当てだった撮影に使われたオリジナルの人形ですが、よく考えれば、サユーズムリトフィルムスタジオに行ったときに見たし、ウスペンスキーさんの展覧会が行われたときも見ていたことを思い出しました。その時と同じ人形しか残っていないのだから、今さら頑張って見なくてもと思いました。

とりあえず、博物館のチケットを650ルーブルで買います。
ここは、大人が楽しむよりも、子連れで子供が楽しむ空間です。
それでも、中の人がものすごく丁寧に遊び方を説明してくれるので、一人で遊びました。まあ、一人でも楽しめるタイプだからいいですが、ここは、複数で行った方がおもしろいです。
中は暗い部分が多くて、何の展示なのか、挙動不審でうろうろ。それでやっとこさ、オリジナルの人形を見つけました。

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初めに通った時は、案内する人の影になっていて気づかず、案内する人に塗り絵をすすめられたので、余計に気づきませんでした。
トイレに行ってうろうろして、反対方向からきたら、警備員さんも立っていて、目をやったら、オリジナルの人形がありました。普段は、サユーズムリトフィルムスタジオに展示されているので、この日にだけ持ってきての展示でした。そのため、何の説明もないし、誰も説明しないしで、本当に見落とすところでした。
それにしても、円柱のガラスケースに入っているし、暗いしで写真を撮るのは非常に難しかったです。

過去に見た時のオリジナルの人形もガラスケースに入っていましたが、明るい場所での展示だったので、その方がきれいです。

これは、サユーズムリトフィルムスタジオで撮影したもの。

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これは、ウスペンスキーさんの展覧会の時に撮影したもの。

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一通り、博物館内を見た後、グッズ売り場を見ます。
日本なら、こういうイベントの時に、大量のチェブラーシカを仕入れて、たくさん売りますよね。ところが、ロシア連邦は、通常営業です。特に、チェブラーシカを仕入れることなく、そのままで、チェブラーシカは人気があるので、すでに品切れが続出でした。他のお客さんも「チェブラーシカはある?」と聞いていたから、事前に仕入れておけば、かなり儲かったと思うのですが、それほど商売っ気はありません。
服や文房具は、3割引きだと言うので、値段を訊きながら、得になっているものを買いました。服もものすごくお得ですが、私はすでに持っているので、買いませんでした。すると、店員さんが「着心地はどう?」と逆に訊かれました。
こんな感じで店員さんとしゃべりながら時間をつぶしましたが、1時10分。
チェブラーシカの人形の登場まであと50分あります。

そのうち、カメラを持っている人も来て、にぎやかになってきました。私はマスクをしていましたが、室内で、マスクをしていない人もいるし、鼻マスクの人もいるし、思い思いに話しているし、結構人がいるし、もしこの場に感染者がいたらクラスターになるなあと思いつつ、待ちました。
まあ、ロシア連邦は、すぐにPCR検査を受けられるし、抗体検査も無料でしているし、出歩いている人は、本当に元気な人ばかりです。
そして、私の得意な人間観察を始めました。
チケット売り場のお姉さんが、オレンジが入った箱を配っています。よく見ていると子供に渡しています。大人には渡していません。
行く前は、全く期待していなかったオレンジですが、かわいい箱に入っているので、欲しくなりました。
チケット売り場のお姉さんとは何度もやり取りをしていたし、覚えているだろうと思い、
「あのう」と行ってみると、
「あ、プレゼントね。はいどうぞ。」とオレンジの箱を渡されました。

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大人で持っている人はいないからすぐにかばんにしまいました。その後も、このチケット売り場のお姉さんが気にかけてくれて、ここで写真を撮れるよとか、もう少しだよと言ってくれました。

2時10分前、着ぐるみのチェブラーシカが登場しました。日本の着ぐるみのチェブラーシカと同じで耳が大きくて横歩きしかできなくて、大勢に付き添われて外に出ました。

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外に出たら、子供たちが一緒にチェブラーシカと写真を撮っています。
一緒に写真を撮れるのは、子供たちだけよねと思い、とりあえず、チェブラーシカだけの写真を撮れればいいやと思いました。

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それで、人が入らないように写真を撮っていると、隣にいたおばさんが、「夢みたい。私も一緒に写真を撮りたいなあ。」と言っています。
そのため、「私が写真を撮るよ。その代わり、あとで、私を撮って欲しい。」と言いました。
そうしたら、おばさんも喜んで、承諾してくれたので、チェブラーシカと一緒に写真を撮りました。
このおばさんの他にも大人が結構一緒に写真を撮っていました。チェブラーシカが誕生して55年だから、子供の頃に見ていた人たちにとっては、本当に夢みたいな時間だったと思います。

そういえば、ゲーナの着ぐるみもいたなと思い、中に入りました。ゲーナは、高さがありすぎて、ドアから出ることができなかったので、中にいました。

日本ではゲーナの着ぐるみはないので、初めて見ました。

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チェブラーシカはあまり動きませんでしたが、ゲーナは、ダンスを踊ってものすごく動いていました。

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ロボットと共に、段ボールでお面を作った人が来ました。

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ちなみに、ロボットと一緒に来たこの男性が着ていたTシャツです。

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プレゼントにもらったオレンジですが、ものすごくおいしくて、期待していなかったのに、よかったです。

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それで、食べる前にチェブラーシカのお話のようにしてみました。

ソビエト時代のチェブラーシカのおもちゃと一緒に。

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お風呂で遊ぶおもちゃと一緒に。

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ぎりぎりでイベントに気づいて、参加することができてよかったです。
これからもチェブラーシカ関連のイベント情報のアンテナを高くして、できるだけ参加します。

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