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こだわりの旅

私が海外旅行をするとき、こだわるのは、音楽。

作曲家が生まれて、生きた国に行ってみたいとか、作曲家ゆかりの地を訪れたいなどと思う。

そして、音楽に付随して、文学や美術にもこだわる。

そうは言っても、私は英語が大嫌いで、英語を聞くと気持ち悪くなるくらいのアレルギー反応がある。

その点、ドイツ語の響きは好きだから、ドイツ、オーストリアならドイツ語圏で旅の指差し手帳を持ち歩けばなんとかなる。

しかし、ポーランド、イタリア、スペイン、フランスなどは、言語の壁が高い。

それでも、作曲家が生まれ、生きた国に行きたいと思う。

当然、ロシアを初めて訪れるときも、キリル文字は最低限読めるようにしてから旅行に行こうと思った。

海外一人旅は、いろいろ心配なので、初めて行く国は、必ずツアーで申し込んだ。

そして、自由時間があれば、作曲家ゆかりの地を訪れた。ほんの少しでも時間があれば、ダッシュで見に行ったところもある。

私が自由時間中に訪れた場所は次のようなところ。
チェコ
プラハ
・モーツァルトの別荘のベルトラムカ
・ドヴォルジャークの家博物館
・カフカの生家

オーストリア
ウィーン
・ベートーヴェンのハイリゲンシュタットの遺書の家博物館
・モーツァルトの博物館
・聖シュテファン寺院のコンサート
・王宮
・聖シュテファン寺院
・シューベルトの生家博物館
・シューベルトの最期の家博物館
・ベートーヴェンの最期の家博物館
・ベートーヴェンが『英雄』を作曲した家博物館
・大学の時のピアノの先生が留学時に下宿していた家
・ショパンが住んでいた家
・オペラ座でオペラ『セヴィリアの理髪師』を鑑賞
ザルツブルク
・ザルツブルク音楽祭
・昼間に行われているコンサート
・ノンベルク修道院
・大聖堂のミサ
バート・イシュル
・ヨハン・シュトラウスとブラームスの別荘があった場所

ハンガリー
ブダペスト
・オペラ座

もちろん、初めてのロシア旅行もツアーで申し込んだ。自由時間はまったくないツアーだったため、その後は、少し自由時間があるツアーに申し込んだ。
モスクワ
・スクリャービンの家博物館
サンクト・ペテルブルク
・楽譜屋
・本屋
・リムスキー・コルサコフの家博物館
・ドストエフスキーの家博物館
・ロシア美術館

しかし、ツアーだと行きたいところが限られている。
ロシアツアーは催行決定になるのも少ないし、なったとしてもいつも同じようなところばかり行くので、私の行きたい所にはなかなか行けないと思った。

そこで、私が行きたいところを書きだして、次の旅行の時は、ここへ行くぞといろいろ調べ始めた。
ツアーで旅行に行っている時もそうだったが、手に入るガイドブックはすべて購入していた。
ロシアの場合は、ガイドブック自体が少なかったが、音楽之友社から出ているガイドブックは、かなり重宝した。

このガイドブックと地球の歩き方とるるぶを見ながら、休館日と開館時間と料金を一覧表にまとめる。

そして、効率よく回る順路を考える。

旅行時に興味がなかった場合も、帰国後にロシアについて調べていると、新たに行きたいところがどんどん出てくる。

夏に行ったけれども、冬の同じ場所はどうかな?と思うところも出てきた。

それを繰り返して、ツアーも入れると11回もロシア旅行に行っていた。

こだわって、モスクワで行った場所を書き出してみる。
・ノヴォデヴィチ墓地
・国立歴史博物館
・プロコフィエフの家博物館
・グリンカの楽器博物館
・スタニスラフスキーの家博物館
・チェーホフの家博物館
・楽譜屋
・チェブラーシカ博物館
・トルストイの家博物館
・チェブラーシカのアニメを作ったロマン・カチャーノフ監督のお墓
・トルストイの研究所
・ВДНХ
・勝利公園
・プルシェンコのスケートショー
・リヒテルの家博物館
・オスタンキノタワー
・ベルニサージ

モスクワ以外
・チェーホフ全集をすべて読んだからメーリホヴォ
・クリンのチャイコフスキーの家博物館
・ヤースナヤ・パリャーナにあるトルストイの家博物館
・トゥーラのクレムリン
・トゥーラのサモワール博物館
・冬のスズダリ
・冬のウラジーミル

実は、このモスクワでのこだわりの旅が実現したのも、夫がいろいろ一緒に歩いてくれたからだ。
一人だったら、ここまで行くことはできなかったと思う。

モスクワに住むようになって、すぐの時に、職場の元同僚がツアーでロシアに来てくれた。ツアーだから、現地ガイドに予定をきいて、私は地下鉄で移動して、一緒に歩けるところは一緒に歩いた。

その後、ロシアに来てくれる人は、そんなに多くなかったが、パンデミック前は、ロシアに来てくれる知り合いや友達がいた。
その人たちに、モスクワで何をしたいのかを訊いた。
すると、それぞれやりたいことが違った。
例えば、
・ロシアが初めてだから、一般的なクレムリン、赤の広場などを見たい人
・お土産で買いたいものがある人
・ロシア料理をたくさん食べたい人
・コンサートやオペラ、バレエを劇場で楽しみたい人
・美術館に行きたい人
・チェブラーシカに関する旅をしたい人
・私と同じように作曲家ゆかりの地を訪れたい人
などなど

それぞれの希望を訊いて、事前に下見をした。実際に行ってみたら、それほどでもなかったとか、このくらい時間がかかるとかも分かり、計画を立てるのにものすごく助かった。

パンデミック前は、ロシアを訪れる知人、友人が少ないとはいえ、何組も訪れてくれた。

ロシアのパンデミックは日本よりも早く終わり、そろそろ自由に旅行ができるぞと思った頃に、作戦が始まってしまった。
それで、もうロシアに来てくれる人はほとんどいなくなってしまった。
それでも、「また行きたいよ」とか「いつか行きたい」と言ってくれる友達もいる。
夫が手伝ってくれて、私のこだわりの旅が実現したから、今度は、ロシアを訪れたい人たちの希望が叶うように、事前に準備をして、こだわりの実現のお手伝いをしたいと思っている。


#わたしの旅行記

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