指切りげんまん ところ変われば

♪指切りげんまん 嘘ついたら 針千本 の~ます 指きった♪という歌がありますね。
江戸時代の遊郭からの歴史のようです。

ところで、モスクワの街中で親子が指切りをしていたのを見たので、ちょっとそのことを書きます。

私が建物から出て歩き始めたら、子供を怒るものすごい母親の声が後ろから聞こえてきた。
なんで怒っていたのかは聞き取れなかった。(私のロシア語力の問題)
ロシア人の母親は、怒ると日本の母親と比べ物にならないほど怖いのは、今まででも時々見たことがあった。
ただ、ヒステリックに怒っている母親だから、大丈夫かな?と思って、後ろを振り返った。まあ、じろじろ見るのもよくないから、ちらっと見て歩き始めた。
タイミングよく、救急車のサイレンが後ろから聞こえたから、それで振り向いたふりをしてもう一度母子を見た。しかし、まだ母親は怖い顔をして歩きながら怒っている。
この母子が気になったから、私は、用事を思い出したふりをして、その場で立ち止まって、母子が通り過ぎるのを待つことにした。
母子が通り過ぎて、前を歩き始めたら、様子がよく見えた。
その次に母子がとった行動とは。

氷点下で寒いのに、手袋を外した。
何をするのかと思って見ていたら、母子で小指をひっかけて、日本で見る指切りげんまんのポーズをしていた。
日本と同じように、母子で約束をしているんだなと思った。
例えば、もう二度と同じことをしませんというように。

それで、私は違う方向へ歩いたから、その後その母子がどうなったかは知らない。

家に帰って、夫に訊いてみたら、ポーズは指切りげんまんと同じだけど、意味は違うらしい。
ロシア連邦の場合は、
「仲直り 仲直り もうこれ以上喧嘩をしません。君が喧嘩をするなら、私は噛むよ。」と言うようだ。

こんな写真を見つけたが、ゴルバチョフ大統領と海部首相と周りで見ている日本人と、この指切りの意味が違っているのだろうなあと思った。

二人とも亡くなってしまっているから、確認はできないが、ゴルバチョフさんは、「仲直り 仲直り もうこれ以上喧嘩をしません。」という意味で指切りをしていると思う。一方、周りで見ている日本人の顔からは、「約束を守ってくれる」と思っていると思う。

こういうジェスチャーみたいなものは、国によって意味が違う場合があるので、気をつけないとならないと思った。
また、外国語の教科書で学んでいると、こういう生活で使うようなしぐさや遊び言葉などは、出てこないので、現地の人と交流して、学ぶ必要もあると感じた。

【12月25日の過去記事】


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