見出し画像

私がロシア生活でも大丈夫なわけ④

私がロシア生活でも大丈夫なわけはいくつかあるが、その一つは住むまでに何度もロシア旅行へ行ったから。

初めて行こうとしたときは、成田空港までスーツケースをガラガラ運んで行ったのに、モスクワ大停電で飛行機が飛ばずに、引き返した。この衝撃を超えるトラブルはいまだにあっていないと思えるほどの出来事だった。これがあったおかげで、その後のロシア旅行で何かトラブルがあっても、「初めての体験を超えるほどではない。」と思えるようになった。

私にとってのロシアの許容範囲は初めから広くなったのだ。

その後は、毎回飛行機が飛んだ。時々2時間遅れとかもあったが、飛ぶだけましと思うのである。

それで、住むまで11回ロシア旅行に行った。11回行くうちに住んだ場合どこで仕事ができるかなど、時々下見をすることもあった。また、ホテルだけでなくロシア人の家にあがる機会もあり、一般のロシア人の生活を旅行中に見ることができたのも良かった。ロシアでの生活のイメージを十分すぎるほどつかめたため、実際に生活してからも、いろいろ想定内である。

さらに、夫がしっかりした仕事についていたことも大きい。もともと夫の人生が順風満帆だったわけではない。夫は、ソビエト崩壊を経験し、その後、食事にも困る生活もしていた。仕事もいくつも掛け持ちした時期もあった。それでも、現在は、安定した仕事についている。

私がモスクワに住み始めた当初は、義母と夫と義妹家族4人との同居だった。
1か月もすれば、義妹に3人目が生まれ、3部屋で8人が生活していた。
初めてのロシア生活で、義母と義妹家族と一緒というのは、ロシア人気質を知るのに、非常に良かった。ロシア人の生活にどっぷりつかることができた。
毎日老若男女のロシア人と接していると、外に出て出会うロシア人のことも理解しやすい。

さらに、夫の家族は、日本に対する悪い印象がなく、ソビエト時代の頃から日本へ興味をもっている人たちばかりだった。
去年の9月に義妹家族が引っ越して、現在義母と夫との3人暮らし。


最後までお読みいただきありがとうございます。 有料記事は、全文を読むことができるように設定しているものもあります。 無料記事に対するサポートもありがたいです。